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アメリカ インフレ加速いつまで続く?

2021年10月19日(火)Newsモーニングサテライト

野村グループ 山腰健太郎さん

アメリカ インフレ加速いつまで続く?
野村グループではこれまで供給の制約を要因とするインフレ圧力は次第に低下すると想定していましたが、10月8日に短期的なインフレ見通しを上方修正しました。PCE個人物価指数のコアインフレ率は年内は上昇し、前年同月比で最大で4.4%と1989年以来、32年ぶりの大きな伸びとなる可能性もあると見ています。短期的なインフレ見通しを上方修正した理由は2点あります。一つ目は中古車など耐久消費財の需要が堅調に推移していること。二つ目は新型コロナの影響により東南アジアを中心に工場の稼働が制限され、半導体だけではなく、原材料にまで供給制約の悪循環が見られています。これまでインフレは一時的との主張を繰り返してきたFRBが従来の発言を修正する可能性もあり、今後の動向に注目しています。
当社は短期的なインフレ見通しは上方修正しましたが、22年の春先以降は次第にインフレ圧力は後退すると考えています。これまでのインフレの加速を牽引してきたのは自動車、家電、家具、あとは宿泊、飲食などサービス分野に限定されています。そのほかでは広範な物価上昇が見られておらず、これはインフレ率が将来大幅に鈍化する可能性を示唆しています。また、FRBが独自に算出するCIP、共通インフレ期待指数はそれほど上昇していないほか、賃金インフレは労働市場の逼迫状況と整合しています。景気の過熱による賃金上昇ではないため、さらなる物価上昇を招くような悪循環に陥る可能性は低いと見ています。

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