ネットフリックス収益に懸念は?
2021年10月22日(金)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
ネットフリックス決算を分析
ネットフリックスは19日に引け後に市場予想を上回る決算を発表しました。翌日20日は利益確定の売りに押されて下落しましたが、今日は好業績を改めて評価する買いが入り4.5%上昇しています。韓国のドラマ、イカゲームなど新しい作品の人気に後押しされ、ネットフリックスの7-9月期の新規契約数は438万件となりました。地域別では北米の契約数が7万件の増加にとどまったものの、アジア太平洋では218万件増えたほか、ヨーロッパ中東アフリカでは180万件増加、南米では33万件と海外市場が契約者数の伸びを牽引しました。10-12月期は新型コロナの影響で撮影が遅れていた大型作品の投入が相次ぐとして、新規契約数は850万件となる見通しを示しています。
ネットフリックス収益に懸念は?
ネットフリックスは10-12月期の営業利益率が1年前から縮小すると見込んでいます。しかし、これは作品の制作費などが増加し、利益を圧迫するもので、新たな作品の配信が増えれば、新たな契約の取り込みにもつながりますから悲観する必要はないと思います。また、ネットフリックスの株価は8月から大きく上昇していて、ポジティブな材料はすでに織り込まれているとの見方もあります。しかし、テレビから動画配信サービスへ移行する動きは続いており、長期的な成長余地は依然として大きいと見ています。また、ネットフリックスは新たにビデオゲームの事業に注力する計画です。さらに配信した作品に関連するグッズの商品化などでディズニーのように総合的なコンテンツビジネスへと発展する可能性もあり、プラス材料は多いと捉えています。
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