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洋上風力発電に注目

2021年10月21日(木)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 𠮷田拡司さん

洋上風力発電に注目
デブハーランド内務長官は今月13日に2025年までにニューヨーク湾やメキシコ湾など最大7か所で洋上風力発電所の開発を進める計画を発表しました。バイデン政権は3月、2030年までに洋上風力発電を30ギガワットまで拡大して、1000万世帯以上の電力を賄い、7800万トンの二酸化炭素を抑制することを目指すと発表していましたが、今回、より具体的な計画が発表されました。2035年までに電力部門の100%を炭素化を目指すバイデン政権にとって重要な柱の一つになります。
洋上風力発電の建設によって生態系や漁業への影響が懸念されています。エネルギー省は1000万ドル以上を拠出して影響を調査すると話していますが、結果次第では一部のプロジェクトは停止を余儀なくされるかもしれません。また、現在、アメリカにおける洋上風力の発電量は42メガワットで、発電所はロードアイランド州とバージニア州の沖合にある2か所のみです。再生可能エネルギー関連の国際団体が発表した報告書によると世界全体の洋上風力の発電量は2020年に35ギガワットでした。それに対して限られた導入実績しかないアメリカが現在の700倍以上の30ギガワットを目指すというのはかなり野心的です。もっともすべての計画が実行できなくても関連銘柄が受ける恩恵は大きいと見ており、発電機を手掛けるGE、ゼネラルエレクトリックや風力発電機の羽、タービンブレードのTPIコンポジッツ、電力会社で唯一、洋上風力発電を手掛けるドミニオンエナジーなどに注目しています。

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