アメリカ 年末商戦に期待高まる
2021年10月12日(火)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 土屋亮さん
アメリカ 年末商戦に期待高まる
クレジットカード大手、マスターカードによると今年の年末商戦の小売売上高は前年から7.4%増え、新型コロナの感染拡大前の2019年からは11.1%増加すると見込まれています。背景には消費者の根強い購買意欲や店舗に買い物客が戻っていることが挙げられています。また、Eコマース売上高も前年から7.6%増、2019年との比較では57.3%増加すると予想されており、外出制限が緩和される中でも、Eコマースの利用拡大が続くことが今年の年末商戦を押し上げる要因の一つとなりそうです。
ホームセンター大手、ホームデポはハロウィンの装飾品の一部を8月の発売したところ、すぐに完売したことを明らかにしています。8月の小売売上高は予想外に増加したほか、ウォルマートやロウズが前回の決算で通期の業績見通しを引き上げており、年末商戦への期待が高まっています。今年はサプライチェーンの混乱や人手不足など多くの問題が一部で浮上していますが、小売り各社は10月から年末セールを前倒ししていて、年末に品薄になったり、発送が遅れたりする混乱を和らげようとしています。今月初めにはアマゾンがセールを開始したほか、小売り大手のターゲットも10日から12日までセールを開催し、消費の取り込みとりみを進めています。足元では新規採用や賃金引き上げで、人手不足に対応する動きが目立ち、企業のコストが増加するという懸念はありますが、セールを前倒しして、年末商戦における消費者の需要をいち早く取り込むことで、コストの増加分を上回る売り上げ増が期待されています。
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