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半導体メモリー株 なぜ上昇?

2021年11月25日(木)Newsモーニングサテライト

米国みずほ証券 川尻賢弥さん

半導体メモリー価格が下落
半導体メモリーの中でもデータを一時的に記憶するDRAMと呼ばれる部品の価格は需要の軟化により来年も下落を続ける見通しです。
加えて関連各社の業績の底入れはまだ先になりそうな状況です。

半導体メモリー株 なぜ上昇?
例えば、マイクロンテクノロジーの株価は直近10月の安値から3割近く上昇しています。
一部投資家が業績の回復を見越して先回りして物色対象とする動きがみられるためです。
また、DRAMが利用されるデータセンターやモバイル向けなどで需要の軟化が恐れていたほどではないとの見方が広がっています。
例えば、モバイル向けではアップルのiPhoneの出荷台数が伸びるにつれて、DRAMの需要がまずまずの水準で推移するとの見方も出ています。
これに伴い来年のメモリー価格の下落も想定ほど悪いものではないとの見方が浮上しており、そうした心理は急速に回復して来ているようです。
業績見通しなどを通じて事業環境のアップデートが待たれる中、年末にかけて投資家の関心も集まりやすいと想定しています。
また、関連する業種として半導体装置メーカーも中長期的には業績が上方修正される余地が大きいと考えています。
例えば、先週決算を発表したアプライドマテリアルズですが、サプライチェーンの制約で短期的には業績見通しに下押し圧力がかかるとしています。
しかし、製造装置向けの支出額は中長期的に成長すると見込まれていることやメモリー関連のセンチメントの改善が支えとなり、来年にかけて業績の回復も期待できると見ています。

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