ビジネスジェットに注目
2021年11月17日(水)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 𠮷田拡司さん
ビジネスジェットに注目
プライベートジェットといった方がピンとくる方も多いかもしれません。
数名から20名程度が乗ることができる個人や企業が貸し切りで利用するジェット機のことを指します。航空機メーカー、テキストロンが手掛けるセスナサイテーションシリーズやゼネラルダイナミック傘下のガルフストリームのジェット機が有名です。
今、足もとの世界の航空便数は昨年から大きく回復していますが、コロナ前の水準は下回ったままです。
一方、ビジネスジェット市場では10月の航空便数はコロナ前の同じ月から25%上回っており、利用者が増えていることが伺えます。
新型コロナが大きな要因だと考えられます。
ヨーロッパのチャーター会社、グローブエアの調査によると、ビジネスジェットの感染リスクは一般の商用機と比べ、30分の1と格段に低いということです。
資金に余裕がある富裕層には魅力的に映るのかもしれません。
実際、アメリカのセンティエントジェットというチャーター会社では利用者の半分が新規顧客だった月があるなど、2019年に比べて新規顧客の獲得は2倍以上増加しているとのことです。
逆に市場は強気な見方を示しています。
先月発表された航空部品大手、ハネウェルの見通しではビジネスジェット納入数の成長率は年平均3%で、来年から2031年までに最大7400機が納入されると見込まれています。
また、アメリカにはコロナ前、ビジネスジェットを利用できる資金力のあるおよそ150万人のうち、定期的に利用していたのは10万人のみだったとの調査もあります。
金融緩和策によって富裕層の厚みも増していますので、成長余地はまだまだあると見ています。
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