直近のマーケット注目材料
2021年11月18日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
直近のマーケット注目材料
FRBの議長人事などいくつか注目されている材料もありますが、金利の動きに比べて株式市場はやや動きに乏しい展開が続いています。
ただ、テクニカルな観点では今週19日はオプション取引が満期となるため、その前後で株価がやや下落しやすい傾向には注意が必要です。
投資家はマーケットメーカーと呼ばれる業者を相手のオプションを売買します。これを受けてマーケットメーカーもポジション調整のために現物株などを反対売買することになり、株価指数が変動しやすくなるといわれています。
先月はこの傾向は見られませんでしたが、6月から9月にかけては毎月、オプション取引に満期日である第3金曜日前後にこの傾向がみられており、市場関係者の一部は注視しています。
直近の決算期ではS&P500構成企業の約8割が市場予想を上回る純利益を示すなど好調な業績が示されました。
手元資金は過去最高水準に積み上がっていることから自社株買いの再開も話題になっています。
ある調査会社によれば、今年これまでに発表された米国株の自社株買い計画は総額1兆600億ドルにも上り、通年で過去最高だった2018年の1兆1100億ドルを上回る可能性が指摘されています。
自社株買いの割合が大きい企業100社を集めたS&P500バイバック指数は年初来でS&P500指数を大きくアウトパフォームしており、年末にかけてもサポート材料の一つになると思います。
ただ、来年以降、金利上昇局面での自社株買いに対する企業のスタンスの変化には注意が必要です。
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