デジタル銀行に注目
2021年11月11日(木)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 荻原裕司さん
デジタル銀行に注目
ヌーホールディングスは安価のヌーバンクを通じてブラジル、メキシコ、コロンビアを中心にラテンアメリカで事業を展開する世界最大級のデジタル銀行で、想定時価総額は500億ドルを超える見通しです。
主にスマートフォンのアプリを通じて預金や送金、投資に加えクレジットカードの発行や保険などのサービスを提供しています。
現在の顧客数はおよそ4800万人で、昨年からおよそ6割増加、今年1-9月の総収入は前年から2倍になりました。
ラテンアメリカは金融サービスが先進国と比べ浸透しておらず、今後もシェアを拡大していくと予想されます。
アメリカ国内でもチャレンジャーバンクと呼ばれる既存の金融機関に対抗するデジタル銀行の存在感が高まっています。チャレンジャーバンクは口座管理料が無料で、高金利の預金を提供し、手軽に発行できるデビットカードで顧客を獲得、ローンなどのサービスを提供しています。
今回の決算発表でJPモルガンなど大手金融機関はこれらのチャレンジャーバンクを競争相手として認識しており、金融業界での存在感を着実に高めています。
黒人やLGBTなど特定のコミュニティにフォーカスしたチャレンジャーバンクも出てきて、競争が激しくなってきていますので、多様化するニーズに対応できるかが生き残りのカギになると考えています。
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