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トラック・農機でなぜ明暗?

2021年11月24日(水)Newsモーニングサテライト

東海東京証券アメリカ 阿部司さん

大型機械メーカーに注目
サプライチェーンの混乱により自動車の生産不足が目立っていますが、同様に大型トラックや農業機械を製造するメーカーも部品不足や生産コストの上昇といった厳しい状況に直面しています。
特にトラックは北米での今年1年間の納入台数の見通しが26万6500台という状況の中、10月末時点での受注残高が28万9000台まで積み上がっており、需給の逼迫が際立っています。
トラック大手はすでに値上げをしています。
しかし、研究開発費の増加や原材料費の高騰などがそれ以上に利益を押し下げています。
例えば、アメリカのパッカーは7-9月期に4%ほど値上げしたにもかかわらず、1株利益は前年同期比マイナス2.7%でした。
今後も利益率の増加は抑制されるとみています。

トラック・農機でなぜ明暗?
例えば、アメリカのディアは値上げの効果もあり、黒字が続いています。
世界的に見て農業機械の主要なプレーヤーは3-4社と寡占状態に近いことがトラックメーカーとの大きな違いです。
さらにディアはこれまでデータや先端技術を駆使して農業の生産効率を高める精密農業に多額の投資を行っており、その技術を活用する農家を囲い込んでいます。
値上げをしても売り上げが下がりにくいビジネスモデルを構築しているといえます。
価格力があることを背景にディアの業績は好調が続くとみられています。
24日に発表される8-10月期の決算では売上高が前年比21.0%増、調整後の1株利益が62.3%増になると市場は予想しています。
とはいえ、気になるのはサプライチェーンの正常化の時期です。
大型機械メーカーの状況が年内に改善するわけではありませんが、2022年に入ってから徐々に緩和されるであろうと市場関係者は予想しています。

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