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エッジ技術の利用拡大進む

2021年11月19日(金)Newsモーニングサテライト

マキシム・グループ 久野誠太郎さん

クラウドからエッジへ
クラウドコンピューティングと対比するとわかりやすい概念です。
ここ数年、IT業界ではデータを一つのクラウドサーバーに集める中央集権型の情報処理が主流でした。
ただ、クラウドに接続する際に通信の遅延が起こるので自動運転などリアルタイムの情報処理が求められる場合は不便なことがわかりました。
そこで、クラウドではなく、すぐそばにあるデバイス、あるいはデバイスとより距離が近いエッジサーバーでデータ処理をより速く行うエッジコンピューティングの概念が生まれました。

エッジ技術の利用拡大進む
次世代通信規格5GやIot、モノのインターネットの普及に伴い、農業から医療、製造業まであらゆる分野での活用が見込まれています。
半導体大手クアルコムは今週行われた投資家向け説明会で、次期技術が使われる自動運転の拡大に伴い、自動車向けの売上高が10年で10倍に増えるとの見通しを示しました。
また、今後は主要なスマホなどのモバイル機器からエッジなどに使われる半導体チップの需要が増えるとして、獲得可能な市場規模の見通しを1000億ドルから7000億ドルと7倍に拡大しています。
インフラ面でも動きは進んでいます。
15日には無線通信用の基地局を運営する不動産投資信託のアメリカンタワーがデータセンターを運営するコアサイトリアリティを買収しました。
買収した理由の一つにコアサイトのデータセンターを通じたエッジサーバーへの需要が増えるとの計算がるとみられています。
今後、世界のエッジコンピューティング市場は2021年から2028年にかけて年率38.4%成長するとの調査もあります。
エッジの普及と拡大に各社は今後10年くらいの期間を見据えていますので、途中で5G普及が遅れるとの懸念もありますが、長期的な投資に向いている分野だと考えています。

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