アメリカ相場 年末年始の傾向と対策
2021年12月24日(金)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
アメリカ相場 年末年始の傾向と対策
アメリカでは12月末までの所得を確定申告する必要があるため、年末にかけて税金対策を目的とした損益通算の売りが出やすいとされています。
大型株で構成されるS&P500、小型株で構成されるラッセル2000、IPOしたばかりの銘柄で構成されるルネサンスIPO指数の過去12年の毎月のパフォーマンスの平均値を比較すると10月や11月に比べ、12月はパフォーマンスが落ちています。
一般的に年末にかけて売られた反動や年明け1月に新規の資金流入が起こりやすいことなどを理由に1月は上昇しやすいといわれていて、これを1月効果といいます。
時価総額の小さい小型株ほどその影響を大きく受けるとされています。
ただ、実際には12月と1月のパフォーマンスを見ると、小型株で構成されるラッセル2000はむしろ12月のパフォーマンスの方が良好です。
一方、ルネサンスIPO指数は12月のリターンはマイナス、1月から2月にかけて大きく上昇する傾向がみられ、1月効果の影響が大きく出ています。
今年はFOMCメンバーによる政策金利見通しで、利上げペースの加速が示唆されるなど早期の利上げ観測の高まりなどを背景にIPO銘柄が例年以上に売られており、ルネサンスIPO指数は11月に8%程度下落、12月に入ってから昨日までにさらに7%ほど下落しました。
大きく売られた分、来年1月から2月にかけての反発余地も大きいと考えており、短期トレードのアイデアとして注目しています。
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