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米中関係に新たな動きか

2021年12月7日(火)Newsモーニングサテライト

米国みずほ証券 兼松渉さん

米中関係に新たな動きか
このところ幅広い分野における米中摩擦が目立っています。
最近も中国当局が中国企業によるアメリカでの資金調達を規制する動きを見せた一方、アメリカは一部の中国企業への投資を規制。
また、バイデン政権は北京オリンピックに政府関係者を派遣しない外交ボイコットを発表したほか、台湾やグアムをめぐる米中の軍事的な攻防など数多くの問題が挙げられます。
しかし、その一方で、先週は中国当局がボーイングの旅客機、737MAXの商業運行の再開を規格許可する見通しを示すなど歩み寄りとも取れる動きも見られています。
バイデン大統領はトランプ前大統領の対中外交から学んだ戦略的な駆け引きを始めていると考えています。
トランプ氏は対中輸入関税というカードをちらつかせ、中国の譲歩を引き出そうとしていました。
今回、バイデン大統領はトランプ政権下で発動された対中輸入関税を引き下げるのではないかと一部では期待されています。
実際のところイエレン財務長官は先週、トランプ大統領により関税がアメリカのインフレに寄与していると述べ、関税の一部を撤廃することでインフレ圧力を弱めることが可能との考えを明らかにしています。
もちろんサプライチェーン問題に頭を悩ますアメリカ企業にとってみれば、輸入コストや原材料調達コストの低下は業績の改善に直結します。

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