12月FOMCの見通し
2021年12月14日(火)Newsモーニングサテライト
野村グループ 山腰健太郎さん
12月FOMCの見通し
新型コロナのデルタ株の懸念が高まった際の教訓として感染力の強いオミクロン株の感染拡大によりサプライチェーンの混乱が長引き、インフレが想定以上に長期化する可能性が指摘されています。
一方、非農業部門雇用者数が過去の伸びについて上方修正が続いており、デルタ株の影響による雇用の回復鈍化が当初懸念されていたほど大きくなかったことを示唆しています。
実際にFOMC参加者の最近の発言はオミクロン株による需要の冷え込みよりもインフレの長期化を懸念するものが多く、FRBは今回のFOMCにおいて市場の想定通りテーパリング、量的緩和縮小の加速を発表する可能性が高いと考えています。
FRBは今回のFOMCでテーパリングのペースを来年1月から現在の2倍となる月300億ドルの縮小に早めることを発表し、来年3月半ばにはテーパリングを完了すると想定しています。
今後は利上げ開始時期に焦点が絞られますが、FRBがテーパリングの加速によって利上げ時期の選択肢を幅広く持ち、市場とうまく対話できれば、年末年始の株式市場に動揺を与える可能性は低いと考えています。
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