アメリカ 2022年の株式相場は?
2022年1月4日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
アメリカ 2022年の株式相場は?
ダウの2022年末の終値は3万7500ドル程度と足元から1000ドル以上上昇すると見ています。
値動きは年前半は横ばい、年央から年後半にかけて一段高となるイメージです。
年前半は消費の回復が踊り場に差し掛かる可能性があります。
2020年と2021年は政府による現金給付や貯蓄の切り崩しによって消費が底上げされていましたが、すでに貯蓄率はコロナ前の水準に戻っており、これ以上頼ることができません。
そこで重要になるのが労働参加率の上昇です。
感染拡大への懸念などからコロナ前の水準を回復できておらず、改善が顕著になるにはもう少し時間がかかりそうです。
しかし、労働参加率の上昇が人手不足の解消につながり、年後半にかけては契機と消費の拡大が期待できると考えています。
S&P500構成企業の増益率は2020年にコロナの影響で需要が蒸発した分、21年はその反動で売り上げが急増し、業績を押し上げました。
しかし、その勢いは2022年に完全に一巡します。
よって今年の業績の原動力は販売数量の増加から販売価格の上昇による売り上げ増に移行しそうです。
すなわち値上げができるかどうかがカギを握りますが、それを見極めるうえで営業利益率への注目度が例年以上に増すと思います。
営業利益率の高いIT、金融セクターが強い価格転嫁力とコスト管理力を持っていると推定され注目されます。
一方で、消費が踊り場に差し掛かる中、最終消費者に近い企業は値上げが進めにくく不利です。
企業の規模という意味においては大型企業の方が中小型企業よりも業績の安定性が高いため、評価されやすいと見ています。
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