アメリカ 2022年相場を分析
2022年1月12日(水)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
アメリカ 2022年相場を分析
5日に発表されたFOMCの議事要旨のタカ派色の強まりを受けて早期の金融引き締めを織り込む動きとなっています。
ナスダックは今年に入ってから前日までに4.5%、S&P500は2%下落しました。
市場では3月に利上げが始まるとの観測が一段と高まっているほか、アメリカの複数の金融大手は今年4回の利上げを見込んでいます。
また、早ければ、7月にバランスシートの縮小が始まるとの見方も出ています。
2年債利回りは本日一時0.94%と2019年2月以来の水準まで上昇。
10年債利回りは前日に約2年ぶりに1.8%台に乗せる場面がありました。
株式市場ではセクターローテーションの動きが鮮明です。
金利上昇が嫌気される不動産は今年に入ってから前日までに5.5%下落、情報技術も4.6%下げた一方、エネルギーや金融は買われています。
インフレ指標のピークアウトはまだ見込めず、ハイテク関連への売り圧力は続きそうです。
株式相場はテーパリングの終了と最初の利上げが予想される3月に向けて軟調に推移するとみられ、S&P500の直近高値からの下落率は調整局面入りとされる10%に達する可能性もあります。
ただ、その後は相場の底打ちを探る動きとなりそうです。
一方で、今週から本格化する決算発表で、サプライチェーンの制約に改善傾向が見られれば、インフレのピークアウト期待からハイテク関連への売り圧力も次第に弱まっていくことが見込まれます。
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