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アメリカ 決算本格化 注目は?

2022年1月11日(火)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん

アメリカ 決算本格化 注目は?
S&P500構成企業の四半期ごとの増益率の推移は、今回は前年比23.4%増になると予想されていて、4四半期連続の2ケタ増益が確実視されています。
主要11セクターはすべて増益となる見通しですが、注目したいのが、1年前、2020年10-12月期の増益率です。
エネルギー、資本財、不動産、一般消費財などは1年前は減益だったため、前年比のハードルが低く、今回は下駄を履いていると言っても過言ではありません。
一方、ITとヘルスケアは1年前、大幅な増益となったにもかかわらず、今回も大幅な伸びが見込まれています。
このようなセクターの伸びは本物と言えます。
今回の決算では個人や法人に貸出業務を行う商業銀行への注目度が高いと言えます。
預金などで集めた資金に利ザヤを上乗せして貸し出すことで収益を上げるため、長短金利差の拡大局面では業績に追い風が吹きやすいためです。
今回の決算で景気、金利見通しや純金利収入の見通しが示されれば、業績の予見性が向上し、金融株が再評価されやすくなると予想します。
また、各銀行はIT関連投資などで費用がかさむ中、コスト削減の重要性が増しており、どのような計画を示すかで評価が分かれる可能性があります。
特に経営改革中のウェルズファーゴとシティグループのコスト削減策は注目されます。
また、投資銀行は前回の決算と同様、トレーディング収入の伸びが減速しそうですが、結果は市場に織り込まれており、株価の反応は限定的だと見ています。

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