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エネルギー株の今後は?

2022年1月25日(火)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 荻原裕司さん

エネルギー株の今後は?
足元ではインフレに強いエネルギー株に資金を退避させる動きが強まっています。
S&P500の直近1ヵ月のセクター別騰落率を見ると、ハイテク関連が急落する一方、エネルギーは10%近く上昇しています。
原油高はもちろん追い風ですが、石油企業の再生可能燃料をめぐる新たな取り組みが評価されている面もあるようです。
脱炭素の流れが強まる中、従来の製油所を再生可能ディーゼルの製造施設に転換するケースが増えています。
再生可能ディーゼルは石油の精製と同様、植物油や廃油などを精製して作るため、従来の製油所のインフラを活用することができるためです。
従来のディーゼル燃料に比べ、最大8割の温室効果ガスを削減できるとされていて、ますます需要が増えるとみられています。
規模が大きいところではバレロエナジーが挙げられます。
昨年、再生可能ディーゼルの生産能力を2倍以上の拡大し、製造規模では世界2位となっています。
また、フィリップス66は世界最大の再生可能燃料プラントを建設する計画を発表しており、2024年から年間8億ガロン生産する予定です。
ESG投資の活況を背景に世界のエネルギー株で構成される指数はS&P500と比較すると、上昇は限定的です。
しかし、石油企業でも事業内容を時代の流れに合わせて大きく変化させることができれば、株価も大きく上昇する可能性を秘めていると考えています。

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