今期の決算をどう分析?
2022年2月10日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
今期の決算をどう分析?
先週末時点で決算発表を終えた企業の7割以上が予想を上回るEPS及び売上高を発表しました。
これは過去5年と比較しても同程度、もしくはやや上回る内容です。
ただ、懸念点もあります。
純利益に対する売上高の割合が12.4%と前四半期から低下していること。
また、1月に入って多くのアナリストがⅠ-3月期の予想EPSをやや下方修正している点です。
コロナの感染拡大以降継続して拡大してきた予想EPSの上方修正が初めて止まった格好です。
また、企業が発表するEPS見通しに対しても失望させるものが多くなっている印象があります。
ただ、成長率が鈍化する環境では株価のバリエーション調整の影響がより大きくなります。
インフレの動向次第ではありますが、FRBによる金融引き締めの道筋がはっきりと見えづらい間はバリエーション調整のトレンドが続きやすいと考えています。
セクター別見ると過去10年の予想PERの平均値と比較して足元の予想PERが低いのは素材とエネルギーセクターのみです。
特にエネルギーセクターは短期的な株価の過熱感は意識されるものの、商品価格上昇のトレンドが大きなものと考えるならば、まだ上値余地はありそうです。
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