プライバシー保護で決算に明暗
2022年2月24日(木)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
プライバシー保護で決算に明暗
SNSなどがiPhoneなどの端末から個人データを取得する際に利用者の同意が必要となった影響が直撃し、メタの株価は大きく下落しました。
その一方で、この問題を上手く乗り越えることができた写真動画共有アプリのスナップの株価は大きく上昇しました。
また、アルファベットも先週、利用者のプライバシー保護に向けてスマートフォン向けの基本ソフト、アンドロイドの広告配信技術を見直す方針を明らかにしています。
メタのように個人の趣味などをうまくとらえ効果的な広告を武器にしていた企業にとって、これはさらなる業績の重石になる可能性があります。
アマゾンは今回の決算で広告事業が急成長していることを明らかにしました。
アマゾンは顧客の購買データを豊富に持ち、自ら管理しているため、アップルの規制強化による影響は限定的であったとしています。
スマートフォンなどのOS、基本ソフトで圧倒的なシェアを誇るアップルとアルファベットが揃って個人データの利用を制限するとなると、これまでターゲティング広告を得意としていたSNS業界の広告のコストパフォーマンスが大きく悪化することが見込まれ、そういった広告事業の一部は再びテレビのCMに戻ることも予想されます。
先日は動画配信プラットフォームを手掛けるロクが突然、テレビの生産、販売を開始すると伝えられました。
また、アマゾンも最近になり自社ブランドのテレビの販売を開始しています。
今後、効果的な広告はスマートフォンから再びリビングルームのテレビに戻る可能性もあると考えています。
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