アメリカ 市場は高リスク局面に
2022年3月9日(水)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
アメリカ 市場は高リスク局面に
先行きが読めないという点では新型コロナウイルスの時もそうでしたし、ウクライナ情勢も同じだと思います。
こういう事象は株式市場はリスクプレミアムとして織り込みます。
重要なことは株式投資ではリスクの裏側にリターンがありますので、リスクプレミアムが高い時ほど高いリターンが期待できるということになります。
リスクプレミアムの水準がどのくらいかというのを測るにはVIX指数が参考になります。
VIX指数が35を超えたのは新型コロナウイルス感染拡大の初期以来です。
1990年以降のVIX指数の推移を見て見ると、VIX指数が35を超えるのは数えるほどしかなく、歴史的に見ても今はリスクプレミアムが非常に高い状態にあることがわかります。
そして、VIX指数が35を超えたままの状態が長続きしていないこともわかります。
市場というのは早い段階でかなり悪い状況を織り込みに行くというものだからです。
歴史的には十分報われています。
1990年以降、VIX指数が35~40の水準でS&P500指数に投資した場合、その6か月後には平均13%、12か月後には26%のリターンが得られていることになっています。
もちろん今回も絶対に報われるという保証があるわけではないですけれども、株式投資から生まれるほとんどのリターンはリスクを取った見返りというのが基本ですので、歴史的にも十分合理的な結果が出ているという言うことができます。
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