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供給網の再構築 加速も

2022年3月23日(水)Newsモーニングサテライト

野村グループ 山腰健太郎さん

供給網の混乱 長期化のワケ
供給制約の要因の一つとなったのはグローバル化と考えています。
グローバル企業の多くは世界中から部品や中間財を調達して最終製品を作る体制を構築しましたが、今回の世界的なパンデミックがサプライチェーンのグローバル化に大きなショックを与えました。
グローバルな分業体制で作られている製品は部品が一つでも不足すれば、製品とはなりません。
さらに新型コロナの感染拡大、縮小の時期が国や地域によって大きく違うため、サプライチェーンの混乱は長期化しています。

供給網の再構築 加速も
このグローバル体制から脱却し、サプライチェーンを再構築する流れが加速していると言われています。
しかし、米国の賃金コストが上昇していることから、国内回帰がすぐに実現するのは難しいと思われます。
サプライチェーンのグローバル化は生産コストの低さが最大のポイントでしたが、今後、グローバル企業の設備投資において生産コストの重要性は以前に比べて優先順位が下がる可能性があるためです。
つまり人件費の低い国において設備投資が若干停滞することが想定されます。
今後、これらを起因とする企業のコスト増が新たなインフレを誘発する可能性がある点には注意が必要です。

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