足元の相場分析
2022年3月1日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
足元の相場分析
慎重ながらも強気というスタンスです。
なぜ強気かというと、まだ相場に足元のリスクオフが行き過ぎというシグナルが点灯しているからです。
例えば、投資家の不安心理を映すVIX指数の現物価格から3カ月先の先物価格を引いた値がプラス、逆ザヤになっています。
一般的な価格は先の限月ほど高くなりますが、相場のボラティリティが高まると、期近が急上昇するため、逆ザヤが発生します。
これは足元のボラティリティ上昇が行き過ぎで、時間が経つにつれて落ち着くと市場が予想しているとことを意味しています。
過去のケースでは逆ザヤ発生と株式市場の反発が重なるケースが非常に多いことが知られています。
ウクライナ情勢の悪化が金融政策に及ぼす影響が懸念されているからです。
原油や天然ガス、小麦といった商品価格が急騰していますし、半導体の製造に使用される原材料のネオンの主要産地がウクライナということで、サプライチェーン混乱を心配する声が出ています。
これらの影響が長引けば、インフレ高進と積極的な金融引き締めにつながりかねません。
3月10日に発表される消費者物価指数の結果が注目されます。
こうした中で、好業績銘柄に注目が集まっています。
例えば、2月24日、ダウは一時800ドル以上の下落からプラス圏に持ち直しました。
この日、日中の安値から引け値までの上昇率が大きかった銘柄を見ると、当日決算を発表した銘柄が多数含まれています。
このことは一旦パニック状態を脱却すると、物色の手掛かりとして業績を見ていることを物語っています。
よって直近好決算を発表したにもかかわらず、株価が下落している銘柄、半導体のエヌビディアや農機のディアが有望だと考えています。
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