アメリカ 1-3月期決算見通し
2022年4月7日(木)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
アメリカ 1-3月期決算見通し
ファクトセットによるとS&P500構成企業の1-3月期の利益予想は1年前から4.7%増益と去年12月末時点の5.7%増から下方修正されています。
これまでに96社がEPS、1株利益予想を発表していますが、その内のおよそ7割に当たる67社が下方修正しています。
そうした中、4-6月期以降のEPS予想は上方修正されています。
22年通期としては利益予想が1年前から9.5%増益と、12月末時点の9.0%増益から引き上げられています。
売上高予想は9.3%増と前回の7.5%増から上方修正されました。
インフレによる価格上昇は売上高成長にとってプラスの効果をもたらしています。
販売価格への転嫁や生産性の改善により利益率を維持することで、利益成長につながるとの見方もあります。
一方で、サプライチェーンの混乱や労働力不足による原材料価格や人件費などコストの増加に加えて、ドル指数は1年前から7.4%上昇しています。
ドル高が進んだことも国際的な企業には逆風となってくることが予想されています。
決算シーズンを迎えて、値動きの荒い展開が予想されます。
小売り大手のウォルマートや医療保険大手のユナイテッドヘルス、電力大手のデュークエナジーは本日も52週高値を更新しました。
こうしたいわゆるバリュー株がハイテク関連などのグロース株をアウトパフォームする展開を予想しています。
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