アメリカ バランスシート縮小の影響は
2022年4月19日(火)Newsモーニングサテライト
野村グループ 山腰健太郎さん
アメリカ バランスシート縮小の影響は
前回の2017年10月のバランスシート縮小時はインフレが低水準で推移しており、さらに2015年12月の利上げ開始時期から見ても十分な準備期間がありました。
前回のバランスシート縮小期間で米国10年債利回りの最も高い水準は2018年11月の3.23%となっています。
これは縮小開始時の2017年10月の2.34%から見ると最大で0.89ポイントしか上昇しておらず、FRBが2017年に開始のバランスシート縮小の市場への影響を最小限に抑制と評されています。
今回は5月のFOMCで0.5ポイントの利上げとバランスシート縮小開始を同時に発表する可能性があります。
さらに先週発表された3月のCPI、消費者物価指数は前年比8.5%上昇と40年ぶりの高水準となっています。
また、FRBのブレイナード理事の発言から今回行うバランスシート縮小はFRBがインフレを抑制するためにかなり強い意志を持って実行することを示唆しています。
そのためFRBは議事要旨を通じて市場への事前の刷り込みを入念に実行しています。
しかし、前回の規模を大幅に上回る今回のバランスシート縮小に伴う債券市場への影響はかなり大きいことが想定され、株式市場にも波及する可能性がある点には注意が必要です。
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