ネットフリックス 成長の鍵は
2022年4月21日(木)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
ネットフリックス決算を分析
1-3月期のネットフリックスの契約者の伸びは250万人増加するとの見通しに反して20万人減少しました。
契約者数がマイナスに転じたのは過去10年で初めてです。
さらに4-6月期には200万人減少するとの見通しを示し、株価は大幅に下落しました。
契約者数はアジア太平洋を除く世界の3つの地域で減少しました。
特にアメリカとカナダでは値上げが影響し、64万人減少しました。
2021年に入り契約者数の伸びが減速した理由はコロナ禍で増加した反動と考えられていましたが、ほかにも要因があることが明らかになりました。
その大きな要因には世界で推定1億世帯以上がアカウントを共有して、無料で視聴していること。
動画配信サービスの参入で、競争が激化してきたこと。
そして、景気減速や物価の上昇、ロシアでのサービス停止が挙げられます。
ネットフリックス 成長の鍵は
前日の決算を受けてネットフリックスの株価は2019年9月のパンデミック前の安値水準を大きく下回って下落しました。
契約者数の成長の勢いが天井を打ったことは明らかで、今後はこれまでのような伸びは見込めそうにありません。
今後の株価の反転には新たな戦略による収益力の強化が求められると考えられます。
今回、ネットフリックスは広告付きの低価格プランを数年以内に導入する方針を示しました。
また、4-6月期にはフィンランドのゲーム会社の買収完了が予想され、これで4社目のゲーム会社買収となり、ユーザー獲得に向けたサービスの拡大を図っています。
ただ、こうした戦略が実を結ぶにはしばらく時間がかかることになりそうです。
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