半導体関連銘柄の見通し
2022年4月22日(金)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
半導体関連銘柄の見通し
主要な半導体関連銘柄で構成されるSOX指数とナスダックは年初から同じような動きを見せていましたが、4月からSOX指数の下落が目立っています。
その要因が需要鈍化への警戒感です。
半導体受託生産世界最大手、台湾のTSMCが決算時にパソコンやタブレット、スマートフォン向けの需要が鈍化していると述べたほか、複数のアナリストがエヌビディアやAMDのレポートを更新する際にゲーム需要の鈍化見通しを示しました。
足元の半導体需要が全体としては強いと自信を持っているからだと思います。
これまでの材料を基に考えると、消費者向けは総じて弱く、企業向けは強いという傾向があります。
ということは、株式市場としては企業向けの半導体に強みを持つ企業への物色が強まり、それ以外は敬遠されるという二極化が生まれそうです。
例えば、売り上げのおよそ4割がデータセンター向けのエヌビディアとマーベルテクノロジー、自動車、資本財、通信企業が売上のほとんどを占めるテキサスインスツルメンツやアナログデバイセズらは有望だと思います。
企業が半導体を発注してから調達までの時間を指すリードタイムが長期化し続けており、予断を許さない状況ですが、明るい兆しが見え始めていることも事実です。
前日にオランダの半導体製造装置大手、ASMLが2025年の生産能力増強を示唆したことが大きな安心感を市場に与えました。
TSMCとASML、両社の設備投資が半導体の供給能力拡大につながることに期待しています。
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