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エネルギー株 資金流入の余地は

2022年6月23日(木)Newsモーニングサテライト

米国みずほ証券 兼松渉さん

エネルギー株 なぜ下落?
年初来で大きく伸びていたエネルギーセクターですが、6月に入ってからS&P500よりも弱い動きを見せています。
リセッションに対する警戒感やハイテク、グロース株へのセクターローテーションなどが背景にあると考えています。

エネルギー株 資金流入の余地は
中長期的にみるとまだこの先、エネルギーセクターへの資金流入が期待できると考えています。
S&P500指数に占める時価総額ベースでみたエネルギーセクターの割合は、例えば1970年から80年代のオイルショックの時期には27%を占めていましたが、それが現在は僅か5%程度に落ち着いていることがわかります。
ちなみにこの期間の平均は11%で、実はまだエネルギーセクターが相場全体に占める割合は小さい、つまりまだ投資家にそれほど持たれていないことがわかります。
WTI原油の価格とエネルギーセクターがS&P500に占めるウェイトを見ると、2008年に原油価格が120ドルであった時、当時はエネルギーがS&P500のおよそ15%を占めていました。
現在、原油価格は同じく120ドル前後にありますが、エネルギーセクターが全体に占める割合はまだ小さい。
もちろんウクライナ情勢などを含めて、先行き不透明感が根強いことは否定できなものの、歴史的に見ると、エネルギー分野へ投資はまだ今後、増える余地があると考えています。

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