弱気相場入り後 買いはいつ?
2022年6月15日(水)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
予想0.75ポイントに傾く
前日に一部メディアから観測記事が出たこともあり、弊社も含め複数の金融機関の6月のFOMCにおける利上げ予想は0.75ポイントとなっています。
シカゴのCMEグループがFF金利先物から市場が織り込む利上げの確率を算出しているFEDウォッチによると、今回のFOMCで0.75ポイント利上げの確率は足元では95%程度まで上昇しています。
なお7月の会合でも市場は0.75ポイントの利上げをほぼ織り込んでいる状況です。
1994年以来となる0.75ポイント利上げが実施されれば、インフレ抑制のためにあらゆる措置を講じるというFRBのメッセージを国民に伝え、長期インフレ期待がこれ以上不安定化することを防ぐ上で一定程度有効であると思います。
弱気相場入り後 買いはいつ?
13日にS&P500指数は直近の高値から下落率が20%を超え、弱気相場入りとなりました。
過去S&P500指数が弱気相場入りした後のパフォーマンスを見ると、3年後という長期で見れば、パフォーマンスはプラスになることが多いですが、6か月後から1年後にかけてのパフォーマンスはマイナスになることも多いこともわかります。
歴史的な高水準にあるインフレ率を抑え込む対策としてFRBは金利を引き上げ始めたばかりであり、景気後退に対しての懸念も広がりつつあります。
景気後退で企業の業績が悪くなり、予想EPS、1株利益の切り下がりを手掛かりにした下落も考えられます。
弱気相場は始まったばかりですので、買いはまだ先だと考えています。
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