ソフトウェア 強気の理由は
2022年6月10日(金)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
ソフトウェアに底打ちの兆し
ソフトウェア株には過度な金融引き締めや景気後退への懸念が重くのしかかっています。
主要銘柄で構成されるETFは一時、年初から3割以上減少しました。
ただ、直近の決算をきっかけにその流れも変わりつつあります。
サイバーセキュリティソフトを手掛けるパロアルトネットワークスは直近高値から30%を超えて下落していました。
しかし、先月発表された2-4月期の決算では業績が市場予想を上回り、通期の見通しも上方修正したことから足元では直近安値から18%以上反発しています。
顧客管理ソフトのセールスフォースやクラウド大手のサービスナウなども同様に決算と業績見通しが好感され、直近安値から2割前後の上昇となっています。
ソフトウェア 強気の理由は
世界経済の見通しが不透明な中でも企業によるソフトウェア需要が旺盛だからです。
今月発表された欧米のIT企業経営者500人ほどを対象とした調査では今後12カ月でIT支出を増やすとの回答が64%を占め、去年の49%から大幅に上昇しています。
また、今後1年間で注力する取り組みとして74%が業務のデジタル化を挙げています。
クラウドは65%、サイバーセキュリティは73%、いずれも需要の力強い伸びが見込まれる結果です。
中でも一番恩恵を受けそうなのはマイクロソフトです。
マイクロソフトのクラウドサービス、アジュールへの支出を増やすとした回答は全体の69%で、アマゾンのAWSへの支出を増やすとした57%を上回っています。
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