アメリカ インフレ鎮静化で相場は?
2022年6月24日(金)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
アメリカ インフレ 抑え込みは可能?
現在のインフレは新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけとした需給のゆがみによって生じました。
年初から春先にかけては経済正常化による需要増加を保ったまま、供給が追いつくことを想定していましたが、ウクライナ問題や中国のロックダウンといった新たな要素が供給に影響を与えたため、実現しませんでした。
しかし、供給の改善が緩やかでも、需要が一時的に減れば、インフレの抑え込みが可能です。
これが今の相場が無理なく実現できるシナリオで、需要を押し下げるというのはFRBの金融政策の狙いでもあります。
需要減少には様々なパターンがありますが、金利、価格、景気認識がその代表例です。
利上げを起因としたローン金利の上昇や価格の上昇で、住宅や自動車、航空券の買い控えはすでに起き始めています。
そして、景気認識が弱気になることで、広範な財、サービス需要の鈍化がもたらされます。
中でも資源は景気認識が弱くなると、価格が下がります。
アメリカ インフレ鎮静化で相場は?
FRBの利上げペースの鈍化を経路としたバリエーション調整の終了です。
実はFF金利先物を見ると、年後半にかけて利上げ幅が縮小することが既に織り込まれています。
しかし、株式市場は果たしてこの通りに事が進むかという疑心暗鬼状態にあるため、下落基調を抜け出せていません。
インフレ鎮静化の兆しが消費者物価指数やガソリン価格などでもっと鮮明に確認できるようになれば、金利の上昇に歯止めがかかり、相場が反転上昇することが期待されます。
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