アメリカ リセッションがやって来る?
2022年6月14日(火)Newsモーニングサテライト
第一生命(DLI NORTH AMERICA) 宿谷俊樹さん
アメリカ リセッションがやって来る?
先週金曜日にミシガン大学が発表した6月消費者信頼感指数は50.2と過去最低の水準となりました。
消費者信頼感指数は消費者のセンチメントをアンケートで調査して指数化した景気関連の景気指標で、個人消費やGDPの先行指標の一つとされています。
足元ではこういった先行指標で景気鈍化の兆しが見え始めています。
ファイナンシャルタイムズが先週実施した調査によると現在およそ70%のエコノミストが2023年にかけてリセッションが来ると予想しています。
内訳としては40%程度は2023年上半期のリセッションを、残り30%超は下半期以降のリセッション入りを予想しています。
また、CNBCテレビが先月から今月にかけて実施した調査によると主要企業のCFOらの68%が2023年上半期にリセッションが来ると予想しています。
市場参加者はリセッションを警戒してはいるもののサプライチェーンの問題が緩やかに解消される中で、物価の伸び率が鈍化し、経済はソフトランディングを実現できると考える市場参加者も一定程度おり、リセッションをメインのシナリオと考えている人は少ないとみられます。
ただ、今週は15日に小売売上高、16日に住宅着工件数と新規失業保険申請件数が発表されます。
これらの経済指標が悪化した場合、マーケットのリセッションに対する警戒感はさらに強まると考えられるため、注意が必要です。
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