持続力あるグロース株に注目
2022年6月16日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
バリュー株の位置づけに変化
バリュー株とグロース株のEPS、1株利益の推移を見ると、バリュー株の利益成長のペースは昨年3月にグロース株を上回り、今年4月ごろから差を広げつつあります。
バリュー株が優位となっている理由は二つあり、ひとつはパンデミック後の景気急回復の波に乗ったこと。
もう一つは足元の資源高により素材やエネルギーセクターの利益が急増したことです。
そこに金利上昇に伴い割高感のあるグロース株が敬遠されやすくなった需給環境の変化が加わりました。
ファンダメンタルズと需給の両方がバリュー株を後押ししているため、しばらくは高い評価を維持しそうです。
バリュー株には景気との連動性が高く、かつ労働集約型で収益率が低い企業も多く含まれています。
景気とコスト増への懸念が高まる中だけに、そういった銘柄を選ばない工夫が必要です。
例えば、替わりがきかない製品が多く、顧客離れが起きにくいヘルスケア企業が有望だと思います。
持続力あるグロース株に注目
グロース株で今後、注目すべきは成長の爆発力ではなく、持続力だと見ています。
爆発力のある企業は業績のブレが大きいため、リスク許容度が落ちた現在の相場環境で評価されるのは難しいです。
それよりも業績の持続力に信頼のある企業、例えば、受注残や解約率、顧客数、顧客単価などから今後の業績が見通せる企業は再評価される可能性が高いと言え、マイクロソフトやセールスフォースといった優良ソフトウェア企業はこの条件を満たしていると考えています。
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