アメリカ インフレ 携帯料金にも
2022年6月1日(水)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 阿部司さん
アメリカ インフレ 携帯料金にも
アメリカでは6月1日から大手3大キャリアのうちAT&Tとベライゾンの2社が数年ぶりに携帯料金の値上げを実施します。
背景には新型コロナのパンデミック初期にトレンド以上の伸びを示した料金後払い契約の加入者数の伸びが足元で勢いを失っていることが挙げられます。
これに加え、設備投資や人件費などにもインフレ圧力がかかっていますので、収益の拡大ペースを維持するためには各社ともにコストを価格に転嫁する以外、ほかに道がなくなったものと考えます。
Tモバイルはこれまで低価格志向の顧客をターゲットとした戦略を取ってきたため、利用者離れを警戒してしばらくは値上げを控えるとみられています。
ただ、Tモバイルはここ数年、競合の買収で通信エリアが拡大し、5Gサービス開始により、ネットワークの品質が向上しています。
特に料金の引き上げを行うAT&Tやベライゾンから低価格志向の利用者を奪われるリスクが低くなった現在ではネットワーク品質の向上には将来的には料金の値上げやより高額な料金プランに利用者を移行させる糸口になるとも考えられます。
S&P500の通信セクターが年初来で25%もの下落を見せる中、3大キャリアは市場全体を上回るパフォーマンスを見せています。
割安という観点ではベライゾン、将来の収益という観点ではTモバイルに注目しています。
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