データで読むアメリカ景気の実態
2022年6月9日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
データで読むアメリカ景気の実態
JPモルガンチェースのダイモンCEOがアメリカ経済はハリケーンに備えよと発言したのを皮切りにゴールドマンサックスやシティのトップ級からも景気に慎重な発言が続きました。
ただ、こうしたセンチメントはアメリカ経済の実態に即しているのでしょうか。
大手銀行4行の5月末の最新データから確認してみます。
まず預金残高はコロナによる大規模な金融緩和と給付金効果で急増し、その後も右肩上がりで増えています。
足元では金融引き締めと支出増で頭打ちとなっていますが、コロナ前と比べ、依然として高い水準にあります。
続いてローン残高はコロナ危機が始まった直後に企業が資金確保に走った後、コロナ禍では抑えられていましたが、昨年後半から経済再開と共に資金需要が本格的に増えています。
商工業ローン、消費者向けローン共に揃って伸びています。
貸出金に占める不良債権の比率は、コロナ禍では一部の企業で貸し倒れが増えましたが、リーマンショック時とは比べ物にならないほど低く、景気後退がつぶやかれる中でも不良債権は過去最低水準にあります。
大幅利上げとインフレで景気は減速しますが、アメリカ経済はこれに耐える力があると見ています。
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