アメリカ 6月相場の見通しは
2022年6月2日(木)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 川尻賢弥さん
アメリカ 6月相場の見通しは
今月に入ってもマクロ環境の悪化や投資センチメントの冷え込みによる投資家の懸念は払しょくされていません。
とは言え、年初からの下げを受けて相場には値ごろ感が出ています。
ナスダックの12カ月先予想PER、株価収益率は23倍程度とコロナ前の水準にだいぶ近づきました。
金利の動きもこのところ落ち着きを見せていることから、短期的には持ち直しの余地があると見ています。
ただ、その際には株価の銘柄の選別が一層進みそうです。
まず厳しい環境でもキャッシュを稼げる利益率の高い企業です。
例えば、半導体大手ブロードコムは企業買収を繰り返す戦略を取ることで、収益性の高い事業を数多く取り込んでいます。
会社全体の粗利益率は7割超と業界屈指の収益性を誇っており、この局面を乗り越える体力があると見ています。
また、ブロードコムは先日、ソフトウェア企業、VMウエアの大型買収も発表しており、今後の成長にも注目しています。
そのほかには自動車業界にも明るい兆しが見えています。
高級車で知られるメルセデスベンツグループの製造担当者は31日、半導体の供給は昨年よりも安定しており、半導体不足が今年の生産体制に与える影響は限定的だとの見方を示しました。
今後、自動車の供給ボトルネックである半導体不足が解消に向かって行くとの期待が出てくれば、自動車部品メーカーなどに注目が集まる局面も想定しています。
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