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日本 利上げ 金融ショックの引き金?

2022年6月22日(水)Newsモーニングサテライト

 

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

 

日本 利上げ 金融ショックの引き金?
住宅ローン金利の異常な構造が引き起こす金融ショックです。
アメリカでは住宅ローンのうち変動金利の割合は通常10%前後かそれ以下ですが、金融危機前にはそれが33%近くまで上昇しました。
利上げとともに住宅ローンが焦げ付き始め、2007年以降の金融危機に発展しました。
一方で、日本は2019年時点で変動金利の割合は70%に迫る勢いです。
アメリカでは33%であれだけの金融ショックが起こりましたけれども、日本ではその2倍以上の変動金利型の住宅ローン残高があります。
しかも通常の金利水準よりも超低金利の水準から金利が上昇するときの方がショックが大きくなります。
簡単に言えば、金利が5%から6%になるときは金利負担が20%増えるだけですけれども、1%から2%になると負担が倍になります。
ゼロ金利が長年続いたことで、人々は金利は上がらないものと信じ込んでしまっているからだと思います。
金融ショックというのは多くの場合、モラルハザードが引き起こします。
日本の場合、モラルハザードとはどうせ金利は上がらないだろう、それらが金利が低い変動金利にしよう、という考えで変動金利型の住宅ローンを選んでしまっていることです。
この結果、日本は現在、金融ショックのマグマが溜まっている状態と言えます。
日銀が金利を上げ始めたら、住宅ローンを返済できなくなって、不良債権が急増し、将来大きな金融ショックに発展する可能性があると思います。

 

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