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インフレ下でのアメリカ医薬品メーカー

2022年7月20日(水)Newsモーニングサテライト

東海東京証券アメリカ 武井章浩さん

インフレ下でのアメリカ医薬品メーカー
他の業界に比べインフレが利益に与える影響がそれほど大きくない医薬品メーカーに注目しています。
処方薬についてはアメリカでは実際に代金を支払うのが主に保険会社ということからコスト上昇分を価格に転嫁しやすく、需要へのインフレへの影響の小さいと言われています。
関節リウマチ薬リンヴォックなど患者数が少ない希少疾患治療薬を手掛ける製薬大手のアッヴィは2020年にしわ取りなどに使う薬剤ボトックスで知られるアイルランドの製薬大手アラガンを買収し、急成長しています。
2028年までに処方薬の売上高で世界最大の製薬会社になる可能性との予測もあります。
また、配当金の増額に力を入れていること、そして、12か月先予想PERはおよそ11倍と株価は値ごろ感もあり、高インフレにおいて魅力的な銘柄として取り上げられるようになっています。
懸念材料は売上の貢献度が大きいヒュミラのアメリカでの特許が2023年に切れることですが、強力な製品ラインナップと商品化を目指す案件が控えていることから、乗り切れると市場は予想しています。
ジョンソンエンドジョンソンの通期見通しの引き下げはドル高の影響としています。
ジョンソンエンドジョンソンは去年秋、医薬品と医療機器に事業を集中するため、バンドエイドや美容製品を販売するコンシューマーヘルス事業を分離すると発表し、株価は4月後半に最高値を付けました。
しかし、ドル高と分割をめぐる不透明感を半径にこのところ伸び悩んでいて、今後の見通しも市場では強気と弱気が入り混じっています。
方向感が出にくい展開は続くと予想されています。

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