原油価格下落でアメリカ株は
2022年7月14日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
原油価格下落でアメリカ株は
今日のCPI発表後のバイデン大統領のコメントにもあるように6月中旬からガソリン先物の下落に追随する形で、米国のガソリン小売価格もおよそ1カ月下落を続けています。
景気後退が意識されることに加え、価格高騰によるガソリン消費が低下していることが要因です。
EIA、アメリカエネルギー情報局によると4月から7月第1週までのアメリカのガソリン消費量は平均で日量890万バレルであり、これは2021年の同時期よりおよそ3%減少したとされています。
原油価格の下落に合わせるようにグロース株がバリュー株をアウトパフォームしています。
例えば、エネルギーセクターと情報技術セクターを見比べると、原油価格が下落し始めた6月中旬に年初来のトレンドが反転して情報技術セクターが底打ちしたように見えます。
これは原油価格が下落しているためとの見方ができますが、このままグロース株がバリュー株をアウトパフォームするトレンドが続くかは疑問です。
そもそも今回の原油価格の上昇は供給サイドによる影響が大きく、見通しは非常に不透明になっているためです。
EIAなどの見通しにあるように原油価格がしばらく下がりにくいと考えるならば、まだ情報技術セクターよりはエネルギーセクターへの投資妙味は大きいと考えています。
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