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要注意のアメリカ企業決算は

2022年7月21日(木)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

アメリカ インフレで好決算?
1-3月期決算では予想をほんの少し下回るか、また、予想を上回っても見通しが少し下振れるだけで株価が大幅に下落するというパターンが相次ぎました。
この1-3月期決算の苦い思い出もあって、市場では4-6月期決算に対する警戒感が非常に強くなっています。
しかし、19日まででS&P500採用企業の内、48社が発表しただけですけれども、利益では79%の企業が、売り上げでは71%の企業が予想を上回る好決算となっています。
答えはインフレにあると思います。
久しぶりのインフレ局面ですので、人々が忘れがちなんですけれども、企業業績というのは実質ではなくて名目だということです。
要するに決算というのはインフレ込みの数字が発表されるわけですから、見かけの数字はインフレによってかさ上げされています。
実際はそれほど良くなくても、発表される数字は悪くないはずです。

要注意のアメリカ企業決算は
いくつかのタイプが考えられます。
まずコストの高い企業ですね。
相対的にコストの高いビジネスというのは費用の方もインフレになっているので、利益を圧迫しやすいということ。
そして、負債、借金が多い企業、これは金利上昇局面ですので、利息負担が利益を圧迫すると。
それから景気に左右されやすい、これはそのままですけれども。
次に海外の売上比率が高い、これはドル高が進んでいるので、ドル建ての利益を圧迫するということですね。
それから中国向けのビジネスの比率が大きいと、中国のロックダウンの影響を受けるはずです。
この辺さえ気を付けておけば、今回の決算は全体でみればむしろインフレが好決算を後押しする可能性のほうが高いと考えています。

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