アメリカ 大手IT企業決算を分析
2022年7月28日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
アメリカ 大手IT企業決算を分析
マイクロソフトですが、ドル高やパソコン売り上げの鈍化の影響を受け、決算の実績は冴えない内容でした。
一方で、業績の先行指標は好調で、例えば企業向けの受注残の伸びは前年比プラス34%で、前四半期のプラス33%から伸びが加速しました。
マクロ環境の不透明感が増している中で、強い受注を保っていることはマイクロソフトの業界内での地位の高さを物語っています。
アルファベットは悪いところと良いところが混在する決算内容でした。
悪いところはユーチューブ広告の失速や広告売上の1割程度を占める旅行業界の広告需要が足元で厳しさを増していると言及したことです。
一方で、良いところは景気懸念が強まる中でも、主力の検索広告への需要が衰えていなかったことです。
実はこの両社は市場の期待値が全くの真逆でした。
比較的景気耐性の強い企業のIT投資を取り込むマイクロソフトの期待は高く、景気動向に揺さぶられやすい広告を主力とするアルファベットへの期待値は非常に低い状態でした。
この真逆の両者が各々のハードルを越えられたことは今後続くIT企業の決算に臨む市場参加者のマインドを大きく勇気づけてくれたと思います。
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