アメリカ 中期的に株価は軟調か
2022年8月26日(金)Newsモーニングサテライト
第一生命(DLI NORTH AMERICA) 宿谷俊樹さん
アメリカ 中期的に株価は軟調か
三つの理由から株価は中期的に軟調に推移する可能性が高いと見ています。
まず1点目はバリエーションです。
アメリカの実質金利とS&P500の予想PER、株価収益率の推移を見ると、実質金利が高まると予想PERは低下する傾向にありますが、足元では実質金利が再び上昇する中で、予想PERは低下しておらず、バリエーションにはさらなる低下余地があると考えています。
二つ目の理由は季節性です。
1930年以降の中間選挙のある年のS&P500の月次平均リターンを見ると9月は不透明感が高まることから平均リターンが大きく悪化しています。
最後三つ目の理由は今後のスケジュールです。
26日のジャクソンホールでのパウエル議長のコメント次第では株価は短期的には上昇する可能性もあると考えています。
しかし、9月2日には雇用統計、13日には消費者物価指数といった重要経済指標が発表される予定の中で、投資家が積極的にリスクを取り続けるのは難しいと考えています。
以上を踏まえて、9月中旬にかけて株価は軟調に推移する可能性が高いと考えています。
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