アメリカ インフレ指標の相場への影響
2022年8月3日(水)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 川尻賢弥さん
アメリカ インフレ指標の相場への影響
現時点では慎重な見方が多数派となっています。
しかし、今年もすでに後半戦という最中、そろそろどこで買うかとその時期を狙っている投資家も一定数いるように見えます。
そうした中で今後の相場を見通すにあたり、インフレ動向が引き続きポイントです。
決算がピークを迎えましたが、今の時点で相場に与える影響力は決算そのものよりもインフレのデータ次第となっている金融政策の動向の方が大きいように感じています。
物価高自体は投資家にとっても企業にとってもすでに共通認識であり、相場がより反応しやすいのはインフレ鈍化をほのめかすデータだと考えています。
実際に7月半ばにミシガン大消費者調査の期待インフレ率の低下を受けて、相場全体が上昇するなど比較的小さな指標でも敏感に動いたという点が印象的でした。
今のところインフレが収まったとのきっちりとしたデータが出ていない状況ですが、マイナーな経済指標など僅かな兆候でも相場は積極的に材料視しやすいように思います。
ここから重要な経済指標のない日は取引高が少なく、動きが限定的になる一方、重要イベントの日などにはボラティリティが大きくなりやすいと考えています。
また、夏休みシーズンの終わりから秋口には年末にかけての相場の方向性が見えていくと考えており、中長期的な動向を意識した投資戦略が求められそうです。
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