アメリカ住宅市場指数に注目
2022年9月20日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 矢澤賢さん
アメリカ住宅市場指数に注目
9月のNAHB住宅市場指数は46となり、50を下回ったのは2カ月連続となります。
この指標は住宅建設企業の景況感を示したもので、50を下回ると景気が良いと感じている企業よりも景気が悪いとかじる企業の方が多いことを示します。
2020年11月にピークを付け、今年3月以降に大きく低下しました。
FRBが利上げを始めたことを背景に住宅ローン金利が急上昇しているためです。
直近の住宅ローン金利は6.01%と14年ぶりの高水準となっています。
実は帰属家賃の動向とは相関性があります。
ただ、一定のタイムラグが生じます。
両指数の推移を並べてみると、NAHBのピークアウトからおよそ2年で帰属家賃の伸びがピークアウトする傾向がわかります。
これは住宅を建設し始めてから実際の供給までにある程度の期間を要することが一因かと考えられます。
NAHBは2020年11月に直近のピークを付けており、間もなく2年が経過するため、帰属家賃の伸びもピークアウトが近い可能性があります。
今週は20日に8月の住宅着工件数と建設許可件数、21日には中古住宅販売件数が発表されます。
今後の帰属家賃の伸び鈍化、ひいてはインフレ鈍化を待つうえで株式市場ではこうした指標への注目度が高い展開が続きそうです。
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