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アメリカ小売決算の注目点は?

2022年10月6日(木)Newsモーニングサテライト

米国みずほ証券 兼松渉さん

アメリカ小売決算の注目点は?
7-9月期決算における注目点の一つは小売りや一般消費財セクターの在庫水準だと考えています。
先週、スポーツ用品のナイキが発表した6-8月期の決算ではサプライチェーンなどの問題で在庫水準が前年比44%増、主力の北米市場については在庫が65%増えたことなどが嫌気され、その株価は大きく下落しました。
また、8月には百貨店大手のノードストローム、そしてその前には小売り大手のウォルマートやターゲットなどもアフターコロナの過剰供給に悩まされていることが明らかになっており、各社がこの問題にいかに上手く対応できているかが焦点になると考えています。
各企業、アフターコロナの需要増を見越して、大量に受注、そして生産、しかし、その間、個人消費の多くは旅行やサービスなどのコト消費にシフトしました。
かつインフレの影響もあって、在庫がうまくさばけないとして値下げをし、利益を圧迫というパターンが見られています。
さらに今後については11月から始まる年末商戦を控えて、店の棚の在庫を一掃する必要もあり、各企業が値下げ合戦となって、利益の重石というのがひとつのリスクシナリオとなっています。
この過剰在庫の問題は個別企業の業績を見極めるうえでは確かに悪材料なのですが、アメリカ経済全体を見れば、それほど悪い話ではないとい見方もあります。
各社による積極的な値下げは物価を押し下げ、結果的には足元で見られるインフレ圧力を一部抑制させる効果もあると考えています。

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