連邦地裁のほうは、これは不当表示に当たるという判断を示しました
2009年11月13日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタルマネジメントLLC 堀古英司さん
金融危機、2007年の証券化バブル崩壊から始まりましたけど、崩壊の順序というのは、モノラインから始まって、金融保証会社ですね、そして政府系金融機関、証券会社、銀行ときましたけれども、この流れの中で、実は、もともと証券化商品に格付けをつけていた格付会社の責任というのは、ほとんど今のところ問われていないんですよね。そもそも、証券化商品になんでみんな投資家が投資していたかというと、高い格付けがついていて、にもかかわらず、利回りが高かったからであって、やっぱり、これはおかしかったわけでしたよね。今まで、これ、問われることがなかったんですけれども、実は、9月にニューヨークの連邦地裁がこれについて判断を出しまして、投資家の訴えを認めるような判断になりましたので、今後流れが変わる可能性があると思います。
アブダビ商業銀行、これはサブプライム関連証券を保有していたんですけれども、これに関して、格付け会社2社を訴えたということなんですけれども、格付け会社のほうは、憲法の言論の自由で守られると、こういう態度を今まで示してきたんですが、連邦地裁のほうは、これは不当表示に当たるという判断を示しました。これは実は画期的な判断でして、これによって、今後、今までなかったような訴訟も起こってくる可能性があると思います。
例えば、大手機関投資家のカルパースなんかも、今年7月に訴訟を始めていますし、今度は格付け会社の関連ですね、例えば、金融保証会社なり、銀行なり、証券会社、そのほか全部かなりの損失を負っているわけですから、こういうところがまた起こしてくる可能性があります。一方で、格付け会社というのは、それほど財務基盤は強固ではありませんので、そういう訴訟に耐えられるわけではない。そうなると、格付け自体がどうなのかという問題に発展する可能性があると思うんですね。証券市場、特に債券というのは格付けによって成り立っている市場ですから、そういう意味では、その辺のリスクを考えると、私はまだまだこの証券化バブルの崩壊というのは終わっていないと思います。
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