カテゴリー「クローズアップ現代」の55件の記事

指導要領の範囲から出ると、嫌な目にあったりする人たちさえいるわけで、そこの自由度をもっともっと高めてほしい

2009年11月12日放送 NHK総合 クローズアップ現代

実験が苦手 理科離れする教師たち

科学教室主宰 平林浩さん

誰かがサポートしてくれるのを待っているんではなくて、子供が喜んでくれることを自らが発見して、自分がそういう場を積極的に作っていくという教師たちになってほしいなあと。同時に、それは、今の学校体制では、それがうまくいっていない。学ぼうとしても、指導要領の範囲から出ると、嫌な目にあったりする人たちさえいるわけで、そこの自由度をもっともっと高めてほしいし、それは先生方が自らの手で場を作ってほしいと思いますね。
もうひとつは、先生方が、こんな授業をやったら、子どもが大変喜んで、いい関係ができたよということを、もっと社会的に出してほしいと思うんですね。あれ、いいなと思った人が、それをまねできるような仕組みを教育界にしっかり作っていってほしいなと思うし、すでに、やれれていることも結構あるんですけどね。
楽しさではないですか。科学的に考えることは、とても楽しいというか、面白いことで、楽しいことで。
自分が感動して、面白いと思ったことを伝えられる相手がそこにいると。その子供が喜んで、楽しんでくれるというような、教師の最高の喜びのわけですから。

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大統領はそれに乗じて、いくつかの成果を上げ、自分が困難な課題を解決できる男だということを証明する一歩となる

2009年11月11日放送 NHK総合 クローズアップ現代

オバマの試練 変革の苦悩

米タイム誌 政治アナリスト マーク・ハルペリンさん
医療保険改革とアフガニスタンの問題に決着がつくまでは、何も動かない。今はそういう状態にあると思います。ご存じのように、マスコミは成功物語を好みます。選挙に勝つとか、議会で法案が通過するとかいった、目に見える勝利を期待しているのです。ですから、もしも大統領が医療保険改革の法案を通すことに成功すれば、勢いを得ると思います。たとえ、その法案が一部の人に不評だったとしても、マスコミの支持を受け、大統領としての最初の1年は大成功だったと堂々と宣言できるはずです。おそらく数週間後には、決着がつくと思われます。たとえ、きれいな勝利でないにせよ、より広い範囲をカバーする医療保険改革法案が誕生することになると思います。大統領はそれに乗じて、いくつかの成果を上げ、自分が困難な課題を解決できる男だということを証明する一歩となるでしょう。

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どういう案になろうと、それは50点、60点だけれども、それを飲み込まなければいけないと、そういう場面がやがては来るんだろうとおもいますね

2009年11月10日放送 NHK総合 クローズアップ現代

どこへ行く 日米関係

外務大臣 岡田克也さん

いろんな仮定の議論をしだすと、それにまた尾ひれがついてしまいますので、私はお答えしませんけれども、例えば、米軍再編そのものの議論とか、再編を踏まえで、どうして今の案になったのかという、そういう議論に我々全く参加していないわけで、本来、Ⅰから議論させていただくなら、そういう議論をしたいわけですけれども、それが許される時間的余裕がありませんので、どういう案になろうと、それは50点、60点だけれども、それを飲み込まなければいけないと、そういう場面がやがては来るんだろうとおもいますね。決めなければいけませんから、最後は。100点満点の案というのはないと思います。

こういう目の前にある問題を日米両国政府が信頼関係に基づいて解決をする。そのことがあって、はじめてお互いが、たとえば、日米安保の再定義とか、そういった問題が議論できるようになると。目の前の具体的問題を乗り越えずして、再定義といっても、結局、それはきちんとした議論にはならないというふうに思っています。ですから、これをまずきちんとやる。答えを出すということが大事だと思います。

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頑張って会社に出勤することによって、インフルエンザを蔓延させるということがないようにしていただきたい

2009年11月9日放送 NHK総合 クローズアップ現代

対策は万全か 新型インフルエンザ

三菱総合研究所 研究理事 野口和彦さん

危機がこうだと思い込まないことが必要なので、複数の危機のシナリオを考えて、それに対応する対策も複数考えておくということが非常に重要です。さらに、その中で必要なことは、勝手読みをしないというか、自分に都合のいいことだけを考えずに、最悪のシナリオまでも考えておく、しかも、シナリオの展開が、手遅れにならないように、どういう状況になったら、この対策をとっていくかということをきちっと前もって考えておいて、手遅れにならないように切り替えておく、それが非常に重要なんじゃないかと思いますけどね。
どうしてもある事態になってから新しい対策に切り替えると手遅れになるんですね。だから、必要になった段階で、次に対策の準備をしておくと。今の対策が大丈夫だと思い込まないことが非常に重要だというふうに思います。
自分の行動が、社会や組織にどういう影響があるかということを考えておくことが必要で、例えば、会社のためによかれと思って、頑張って会社に出勤することによって、インフルエンザを蔓延させるということがないようにしていただきたいというふうに思います。

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共産主義がどんなものだったかを忘れていると思います。共産主義の遺産が重い負担になっているのです

2009年11月5日放送 NHK総合 クローズアップ現代

壁崩壊20年 欧州の光と影

独ツァイト紙 論説主幹 テオ・ゾンマーさん

共産主義がどんなものだったかを忘れていると思います。共産主義の遺産が重い負担になっているのです。資本主義の欠陥が問題なのではなく、旧体制が問題なのです。旧体制は力尽き、産業は生産性が低く、競争力がありません。そして、我々は共産主義の過ちの代償を支払っているのです。以前の体制から利益を得ていた人はあまりうれしくないかもしれません。しかし、東ドイツのこれほど多くの人が壁に戻ってほしいというのは、疑わしいと思います。95%は壁は再び望まないと思います。第三の道を模索する人がいるかもしれませんが、常にそれは幻想なのです。
ヨーロッパは平和な地域を作りだしました。1000年間、戦争を続けてきたあとのことです。そして、東ヨーロッパはヨーロッパ連合に加盟しました。ヨーロッパ連合の首脳会議で、対等な立場で、同じテーブルについています。そして、開放された市場から多くの利益を得ています。もちろん今、危機にありますが、それは開放された市場だからです。西側もやはり打撃を受けているわけです。ただ、繰り返しになりますが、ヨーロッパは東ヨーロッパ諸国支援を行っています。そして、危機は永遠に続くわけではありません。好景気が戻ってきたら、これらの国は今の状況に満足するでしょう。
東ドイツの生活水準は向上しました。一人当たり所得は2倍になり、西の43%だった労働生産性は76%に増えました。所得は西の74%に増えています。資本主義に必要なのは、アダムスミスの見えざる手だけではなく、目に見える心なのです。弱い人たちの世話をしていかなければなりません。そして、ヨーロッパはそれができると思います。

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チャレンジ25はすべての政策ですから、税制も温暖化対策税だけではなくて、軽減税も含めて全部環境配慮の税制にしたらいい

2009年11月4日放送 NHK総合 クローズアップ現代

実現できるか?CO2削減25%

環境大臣 小沢鋭仁さん

かつて、石油ショックというのがありましたね。あの時も同じような話があった。コストアップになって、大変だという話になった。分野違いますけれども、例えば、牛肉、オレンジの自由化という時に、日本の牛肉関係の業者、みんな倒れちゃうんだって話もあった。でも、違いますよね、今、結果は。まさに石油ショックを乗り越えて、日本の経済力というのは、さらに競争力を増しました。牛肉、オレンジだって、みんな元気に頑張ってくれて、日本の牛肉は今、世界で一番おいしいと、こういう話になりました。ですから、鳩山総理も所信表明でも言いましたけれど、日本のまさに経済力、この技術革新の能力を信じたいと思っていますし、政府はそれを最大限バックアップしていく、そういうつもりで私たちはいます。大事なことは、あの中にもありましたけれども、産業界だけではできない。もちろんものづくりの分野でもやっていただく。それから、日々の暮らしの中でもやっていただく。トータルにやっていく。それを私たちは25%カットですから、チャレンジ25と名付けまして、まさに政策のすべてのパッケージ、それから国民運動、この2本立てでやっていきたいなあと、こう思っています。
社会の成り立ちとか、求めていくものが変わるんだと思います。今までは価格競争力で、安ければいいんだと、こういう話でしたけれども、これからは、消費者の皆さんも安いだけではなくて、環境にいいものを選びたい、でもすでに、そういう萌芽は十分日本にあると思うんですね。最近の車の売れ行きを見ても、そういったところが日本の経済を引っ張っていますね。環境に優しい車と、こういう意味では、そういうこともありますし、でも、もっと言うと、これをしなかった場合のまさに悲劇、悲惨な状態を考えれば、自然災害は起こる、あるいはまた森林は減少する、そして災害も発生していくと、こういうことを考えれば、それをしっかりと対応することによって、逆に、もっと緑がいっぱいあって、快適で、そして安全な町を作っていく。その町の中で、CO2を排出しない車が走っている。そういう素晴らしい環境をこれを機会に作っていく、そういうことが大事なんではないでしょうか。
チャレンジ25はすべての政策ですから、税制も温暖化対策税だけではなくて、軽減税も含めて全部環境配慮の税制にしたらいいと、私はそう言っているんです。

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先進国では非常に珍しいことに、生活保護が必要である人の約2割しか生活保護にかかれていないという現状がございます

2009年11月2日放送 NHK総合 クローズアップ現代

貧困狙う 闇の病院

学習院大学 教授 鈴木亘さん

一度かかってしまうと、行政の審査というのは非常に甘いということが言えます。そして、医療機関の側は、たくさんの治療をやるというインセンティブがあります。実は患者の側も問題がありまして、患者のほうも医療が必要だということで、生活保護にかかっておりますので、もしこの病気が治ってしまうと、生活保護が打ち切られる可能性があるわけですね。という意味で、三者の利害が一致するというような形で、不正受給の問題が起きたり、医療が長期化するという問題が起きることになっています。

有名な研究がたくさんあるんですが、先進国では非常に珍しいことに、生活保護が必要である人の約2割しか、これを捕捉率というふうに呼んでおりますが、2割しか生活保護にかかれていないという現状がございます。

まず直接的な手段としましては、行政にチェック体制というのをもう少し強化するということが必要だと思います。それには、今、紙ベースの帳票で、個人の不正受給があった場合には、それを過去に追跡して、本当に不正だったかどうかというのをさかのぼってみる必要があるわけですが、紙ベースの帳票ですと、なかなかそれがそろえられないということが問題なわけですが、これを電子化するということが一つ手立てで、過去からの状態をよく見ることができます。もうひとつは、医療の専門家が行政にいないと、これは大きな問題でございまして、医師がきちんと生活保護受給者が多いような医療機関は問題があることは分かっているわけですので、きちんと医師を伴って、セカンドオピニオン、サードオピニオンという形で、きちんとチェックをするということが必要だと思います。実は、こうした病院は、行政のほうもそれを非常に頼っているという構図がありまして、もしこうした病院が生活保護受給者を引き受けないということになると、たちどころに福祉事務所が困るという事情があるわけですね。ですから、もたれ合いというのはちょっと言いすぎかもしれませんが、お互いに審査が甘くなるという状況にあります。ところが、これももう少し一般の病院が、こうした生活保護受給者を引き受けるということになりますと、また選択肢が広がって、変わりますので、そういう選択肢を増やすということが重要だと思います。

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つくづく思うのは、おいしいものというのは、その方の人生を評価するんです

2009年10月29日放送 NHK総合 クローズアップ現代

食がいのちを救う

料理家 辰巳芳子さん

お気の毒なところもあると思うのね。食べさせられた経験の乏しいと思うです。自分自身も食べる練習量が足りない。両方ですね。食というものは、食べないと、いつ、何を、どこで食べたらいいかというのが分からないようですよ。人間の味覚って、伺ったところによると、そんなに微妙で発達しているものじゃないというんですね。学習がないと、何を食べたらいいかというのが分からないものらしい。

食べるということは、それは命の仕組みに組み込まれている。呼吸に等しく組み込まれているから、食べるべきように食べなければならない。作るべきように作らなければならない。
食べるということは、命への油さしではなく、それは常に絶え間ない刷新がそこで行われているんだということを読んで、本当に納得したし、生命が発生し、人間という形をとり、何億年たってね、現在の私がある。その間中、おそらく、その刷新がずっと続いていて、そして今日の私たちがあると思う。

私は、亡くなっていく人になぜおいしいものが必要かということを、ここのところずっと考えなければならなかったの。つくづく思うのは、おいしいものというのは、その方の人生を評価するんです。それは恐ろしいものがあると思いますね。だから、ミキサー食、それで命はつなぐかもしれないけど、人間の尊厳にはつながらないね。その方に人生に対する感謝とか、そういうものはそこにはあらわれてこないから。

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日本の産業にとって、この自動車の電子化というのは、ある意味、チャンスであると思います

2009年10月28日放送 NHK総合 クローズアップ現代

自動車激変 現場で何が

日本総合研究所創発戦略センター 宮内洋宜さん

今、自動車への一点集中というのが崩れてきたと思います。これからは、面で支えていかなければいけない、例えば、電池やモーターといったもの、これは自動車メーカーさんが自前主義を捨てられて、横の連携というのを取るようになりました。いわば、これまでは自動車を頂点としたピラミッドであったものが、これからは、電機であるとか、電池、それから素材、化学メーカーというものが互いに連携するウェブ、網の目のような構造に変わっていくんだと思います。こういった、横の連携を取るためには、これからコーディネーター、つまりその産業同士の連携を調整するような人材というのが必要になってくると思います。
これまでは、技術力というのが競争力の源泉だったと。今後は、もしかすると、ブランドとか、デザイン、コンセプトといったものが、重要になってくるかと思います。今、開催されています東京モーターショーでは、あるメーカーが週末の農作業を行うようなライフスタイルを提案する、あるいは、ライフスタイルに応じて、形を変えていくような車というのを提案されていました。車を部屋として使うような提案というのが多く見られたように思います。単に、移動するための手段というのではなく、今後、楽しい、わくわくするような車というのが出てくるんではないかなと思っています。日本の産業にとって、この自動車の電子化というのは、ある意味、チャンスであると思います。それは、電子化することによって、デザインの自由度が上がりますし、そして、日本は世界一のマイコン大国ということもあります。こういった自動車の電動化、電子化というのを大きなチャンスととらえるのも重要ではないかというふうに考えています。

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足腰が弱ったなと自覚されましたら、軽いスクワットなり、片足立ちというのをまず自宅で、安全な格好で、おやりいただいて

2009年10月27日放送 NHK総合 クローズアップ現代

あなたの関節は大丈夫? ロコモティブシンドロームの脅威

日本整形外科学会 理事長 中村耕三さん

まずは、足腰が弱ったなと自覚されましたら、軽いスクワットなり、片足立ちというのをまず自宅で、安全な格好で、おやりいただいて、それがうまくいけば、きっと階段の上り下りとか、上手くいっているなと自覚される方は、それを少しずつお続けになられれば、いいと思いますですね。また一方、そうやってもまだ痛いなと、具合も悪いなという方は、医療機関でそれが正しいフォームであるか、あるいは量があっているか、あるいは違う病気がひょっとしたら入っているんではないか、ということのチェックを受けていただくという二段階でよろしいんじゃないでしょうか。我々が、まずどういう状態で、足腰が弱っているかという程度に応じた、その時の運動メニューをもう少し明瞭な形で提示させていただけるようなことは、少し我々の課題ではないかと思っております。

我々が二足歩行と言いますか、立って移動する形態を人間は取ったわけですが、そうしますと、どうしても二足で歩くと、負担が背骨の特に下のほうから膝関節、あるいは股関節といったところに、どうしても負担がかかる形態に我々はなっているんだということを我々は認めざるを得ないというふうに思いますね。それが、平均寿命が80年という時代になってみると、運動機能が持っている弱点と言いますか、そういうところが今、表面に出てきたと、そういう状態ではないかと思っております。

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国のがん研究費で見てみますと、アメリカでは5000億円以上、対して、日本では数100億円といわれています

2009年10月26日放送 NHK総合 クローズアップ現代

実現するか 夢のがんワクチン

科学文化部 薮内潤也さん
海外で承認されても、日本では改めて認証試験のプロセスを経て、新薬としての承認を取らなければいけないからです。また、ワクチンですが、ワクチンの目印となるペプチド、これはアジア人や西洋人など、人種によって違うこともわかっているんですね。例えば、アメリカで開発されたワクチンが、日本人に有効だとは必ずしも限らないんです。より日本人にあったワクチンの開発が必要になるということです。
薬の候補となる物質が、本当に薬になるのは1万分の1ぐらいだと言われています。大学などで行われている開発の初期の段階では、製薬メーカーが投資するのは非常に難しいことなんですね。ただ、日米、事情は同じです。違いは、研究段階にある薬の開発に、アメリカでは国が補助金を大きくつけているのに対して、日本ではそこに出される公的なお金というのは非常に少ないということなんですね。国のがん研究費で見てみますと、アメリカでは5000億円以上、対して、日本では数100億円といわれています。

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大規模化をして集約化をして、しかも効率化を挙げて、機械化をしてやっていくところは、ここよりももっと利益が上がるという仕組みにしています

2009年10月22日放送 NHK総合 クローズアップ現代

農業は再生できるか 検証・個別所得補償

農林水産大臣 赤松広隆さん

一律主義ではなくて、来年はモデル事業ですから、とりあえずそこまでやらないんですけど、本格実施になる23年からは、例えば、大規模化をする、効率化を進める、あるいは環境にいい作物の作り方をするという人には、今度は加算をするんですね。ですから、加算したほうが効率が上がりますし、大規模化したほうが、もちろん生産性が上がるわけですから、自分の取り分が利益として返ってくるわけです。結果論として、今まで多少政府がやっろうとしていた集約化だとか、大規模化だとか、そういうことはさらにこの制度で加速されると、わたくしはそういうふうに思っています。ただし、一方で、中山間地なんかで、条件の悪いところでやろうとする人たちにも、それはそれできちんと応援はしていきますよということなんですね。ここでやる場合と、大規模化をして集約化をして、しかも効率化を挙げて、機械化をしてやっていくところは、ここよりももっと利益が上がるという仕組みにしています。

基本的には、農業を含むすべての貿易の自由化を促進していくと。多国間でやる、これはWTOですよね。FTAはそれを補う形で、補完的に二国間でやることですけど、日本にとって、なんでも門戸を広げて、なんでも関税をなくせばいいかというと、日本の農業の現状を考えれば、そうはいかない。やっぱり日本の農業をきちっと守りながら、守るべきものは守る、その視点はありながら、しかし、全体的には自由化を進めていくような方向にやっぱり努力をしていく、そういうことじゃないですかね。
安心、安全、そして安定的な食料の供給ができる、これはまず自給率を上げないと、全部外国に頼っていたらできないわけですから、そのことは必ず国民の皆さん理解してくれると思います。それをやったら値段が上がるということではありませんから。今の制度を何とか守りたい。

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旅館産業というのは、特に地方の女性にとっては、大きな雇用プールです

2009年10月21日放送 NHK総合 クローズアップ現代

なぜ客が殺到? 激変 温泉旅館ビジネス

ツーリズム・マーケティング研究所 主任研究員 井門隆夫さん

第一の問題点として、利用者にとって、一泊2食という料金がちょっと不透明。365日同じ料金であればいいんですけれども、なんで土曜日は高くなるのか。実は一泊2食の料金というのは、御部屋代と食事代が合わさって、一泊2食になっているんですが、御部屋代というのは、シーズンや曜日の需給バランスによって変わる。食事代というのは原価によって変わる。それを一緒にして、ごっちゃにしているから、消費者の方々もごちゃごちゃ出し、旅館の料金もごちゃごちゃ、これじゃあ、旅館選びようがないですよね。まずそこをはっきりと、ホテルのように、御部屋代、食事代、選べる、そういうことをすることによって、私は広いお部屋に、料理は少なくてもいい、そういう選択もできるようになるし、連泊もできるようになるし、あるいは、連泊して3日目は町に食べに行こうかということもできるようになるし、そういうように、料金の制度改革ひとつまだできていませんので、そういうことから始めるのが、私はいいんじゃないかなと考えています。
廃墟になるよりは、新しい方々が入ってきてくれる。もちろん前いた方々にとってみれば、大きな脅威になりますけれども、町全体としてみれば、プラスと思って取り組んでいかないと駄目だと思います。旅館産業というのは、特に地方の女性にとっては、大きな雇用プールです。地域あっての旅館、地産地消ができて、地域と共に生きる旅館です。

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増税してまでやる必要がないというのか、増税してでもやってくれというのか、これによって、本当にその事業の必要性が判別できる

2009年10月20日放送 NHK総合 クローズアップ現代

どうなる地方 新政権の難題

慶應義塾大学 教授 片山善博さん

従来は、ともすれば、いろんなことで国に依存しているんですよ。例えば、ある事業をするかどうかも、やったほうがいいという事業が多いですから、そういうのは全部国に頼むんですよ。国にお金を下さいということで。ところが、本当にそれが地元にとって必要かどうかの吟味をあまりしてないんですよね。国のほうも、やったらいいんじゃないかということで、金をくれていましたから、本当はそれを地元の納税者、住民がさらに負担増してでもやる必要がありますか、どうですかということのチェックをやらなければいけないんですね。増税してまでやる必要がないというのか、増税してでもやってくれというのか、これによって、本当にその事業の必要性が判別できるんですよね。これをやらなければいけない。これをやるのが本当は議会の仕事なんですよね。
一つは、たとえば、議会は住民、納税者をまんべんなく代表していますか、ということになりますと、女性が少ない、若い人が少ない、サラリーマンが少ないなんて言うのがあるんですね。これをどう変えていくか。それから、税率が今、固定されてしまって、あまり変動しないんですよね。そういう仕組みがあるんですよ。これをもっと柔軟にしなければいけない。これが必要だと思いますね。

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失敗体験が蓄積される前に、早く世界のトップに行けるように、ゴルフにずっと集中してもらいたいな

2009年10月19日放送 NHK総合 クローズアップ現代

石川遼18歳 急成長の秘密

アテネ五輪 アーチェリー銀メダリスト 山本博さん

僕は、ゴルフという枠ではなくて、一般的なスポーツ界の流れでいくと、自分よりもすぐれた選手がいるフィールドで戦うことがすごく大事なことだと思うんですね。今、ものすごく感性が研ぎ澄まされて、理論、理屈よりも自分の見たもの、感じたもので、体がどんどん吸収して行けるときに、アメリカだとか、そういった舞台にどんどん行ってもらいたいなというふうに思いますね。

これから、スポーツは体を使う競技ですので、とにかく体のケアを大切にしながら、ぜひ失敗体験が蓄積される前に、早く世界のトップに行けるように、ゴルフにずっと集中してもらいたいなと思いますね。それができる選手だと思いますけれども。

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ある意味、123年、明治憲法以来、官僚主導の政権が当たり前のものだ

2009年10月15日放送 NHK総合 クローズアップ現代

政治主導で何が変わったか

副総理・国家戦略相 菅直人さん
まさに原理が変わったというよりは、従来の間違った原理から、本来あるべき原理になったんです。今までは、政治家は国会で予算審議や法案審議をしてくださいと。そして、行政は私たちに任せてくださいというのが官僚の姿だったんです。確かに、大臣や総理大臣は政治家から出るんですが、その周りは全部官僚だったんです。これは、明治憲法下の天皇が総理大臣や大臣を決めて、天皇を官僚がサポートする明治憲法です。今の憲法は、総理大臣を直接は国民は選べません。つまり、国会で多数の議席を得た政党が自分たちのリーダーを総理大臣にして、自分たちの党が内閣全体に責任を持つんです。あえて言えば、国会で多数であるだけではなくて、内閣を生み出す母体は、つまり多数の議席をいただいた政権党なんです。ですから、当然一元的に政党が内閣の中で活動するのは当然なんです。従来は、それは三権分立で、やってはいけないことのように言われたんですが、日本国憲法には、三権分立という言葉は一言もありません。国民主権なんです。ですから、アメリカのように大統領制の場合は、大統領と国会が同権でもいいんですが、議院内閣制の場合は、議会で多数を得た政党が行政にも責任を持つという、本来の今の憲法上の仕組みに、初めてなったんです。ある意味、123年、明治憲法以来、官僚主導の政権が当たり前のものだ。123年かかって、初めて国民主権の内閣ができたと、こういうことなんです。

マニュフェストは優先度が一番高いと考えていただいていいんです。ただ、従来のようなシーリングをやらなかったんです。なぜやらないかと言うと、シーリングだと、せいぜい5%増とか、5%減という程度の中で、各役所が、自分の去年の分は余ほど減らされても5%以上は減らされないということがあらかじめ保証されるんです。ですから、大きい変化はできないんです。そうすると、もともと大きい予算を持っていて、政治力のある、たとえば、去年も国土交通省は道路の特定財源を一般財源にしろと、当時野党であった民主党が言ったことに対して、絶対に反対だと。役所をあげて運動を起こすわけです。まさにこれこそが官僚主導の政治なんですよ。私たちは、役所は大臣にアドバイスをするのは大いに結構だ。自分たちが何か自分たちの予算を増やせとか、何とかしろと言うんだったら、政治家になって、選挙に出て来いと私は言っているんです。つまり、中身の変更させないやり方を、これまで大きくさせないやり方をやってきたのが、この20年間の財政の硬直化なんです。ですから、景気のいい時も、ものすごい国債を出したんですよ。景気の悪いときも出したんですよ。いつも理由は違うんです。

(優先順位を)最終的に決めるのが、閣議なんです。つまり閣僚なんです。もちろん予算のための閣僚委員会という少人数の閣僚が集まる会議もその中にあります。しかし、基本は政治主導の最後は内閣の閣議なんです。ですから、私たちは、いろんな判断で、ある範囲に抑えなければならないとなれば、それは総理がそれぞれの大臣に対していろいろ指示を出す。もちろん必要があれば、国家戦略室もその調整に参加することもありますが、主には行政刷新会議の仙石大臣のところでそれを担っています。ですから、まさにこれからなんです。

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過去のデータに基づく経営ではなくて、今どういう特徴を持ったお客さんが買いにきてくれているのかな

2009年10月14日放送 NHK総合 クローズアップ現代

コンビニ弁当 値下げの波紋

関西学院大学大学院 客員教授 藤田太寅さん
きめ細かいサービスがより求められているんでしょうね。時代がどんどん変わっていまして、今まで、我々が買い物をした時、バーコードをかざして、それで膨大なデータが集まって、あれに基づいて、間違いのない仕入れをして、今までコンビニ発展してきたんですね。しかし、時代が変わってきている。例えば、高齢化というのは、大変なスピードで進んでいる。人口は減ってきた。ということはお客さんが減ってくるということですよね。都会なんかでは、一人暮らしの人が多くなってきた。いろいろマーケットが変わってきていますね。一番大きいのは、20代から30代のお客が主力だったのが、30代、40代、50代ぐらいに移っているんではないかと、こう言われいています。そういう変化に対応するためには、過去のデータに基づく経営ではなくて、今どういう特徴を持ったお客さんが買いにきてくれているのかなと、それを知るためには、一人ひとりカードを持ってもらって、その人の属性と言いますか、職業とか、住所とか、そういうものを詳しく調べて、どういうお買い物の特徴があるかということを判断するということ。できたら、それにポイントサービスを加えて、お客様にずっとリピーターとしてきてもらうといったような新しい工夫が必要になってきているんでしょうね。コンビニは、今まで欲しいものがいつでも買えるということが支持されて、発展してきましたが、その品切れを起こさないために、小口の輸送を何度もやる、あれが大都市の交通渋滞を招いているんではないかとか、あるいは、排気ガスを撒き散らしているんではないかとか、いろいろなことを言われながらも、気がついてみれば、今は公共料金を取り扱ったり、あるいは自治体の窓口業務の一部を引き受けたり、チケットが買えたり、あるいは、宅配便を受け付けたりとか、大げさの言い方を許してもらうと、社会基盤の一端を担っているような、そんなところまで来ているんですね。問題はこれからです。こういう厳しい時代に、どういう進化、イノベーションを遂げていくかどうか、これは上手く脱皮していくためには、国民、消費者の支持を受けられるかどうか、その点がカギになると思いますね。

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私が感じているワシントンの雰囲気は、自ら提起した問題を検討する時間を新しい政権に与えようというものです

2009年10月13日放送 NHK総合 クローズアップ現代

オバマ盟友 ルース新大使が語る

私が感じているワシントンの雰囲気は、自ら提起した問題を検討する時間を新しい政権に与えようというものです。対等なパートナーとして、日本と協力していこうと、そういう雰囲気です。もちろん変化の時は常に何かしらその政策に疑問がわくのは当然です。

広島では激しく心を揺さぶられました。そのことについて話そうとすると、今でも言葉に詰まってしまいます。私は、アメリカが果たすべき役割を考えた時、すべてのアメリカ国民が一度は広島を訪れるべきではないかと感じました。今回の体験を通して、オバマ大統領が成し遂げようとしている核廃絶の重要性を再認識しました。大統領が言うように、たとえ、それが自分たちの世代で実現できなかったとしても、必ずや成し遂げなければならない、そう強く感じています。

私はオバマ大統領と極めて緊密な関係にあります。その大統領が私の経験や私の新しいものの見方を見て、私が適任であると信じてくれています。世界が直面している課題の一つである地球温暖化や再生エネルギーの面で、私は深い経験を持っています。その面で、新たな日米関係に大きく貢献できると信じています。もちろん、最終的には私が実績を上げられるかが問われることになります。この点私は日米関係のため一日24時間費やす覚悟です。多少は睡眠時間は欲しいですが。自分の任期が切れる時には、彼は素晴らしい大使だったといわれるようになりたいと思っています。

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長い食生活の歴史からみると、サプリメントをこういうふうに使い始めたというのは、ごくわずかなんですね

2009年10月8日放送 NHK総合 クローズアップ現代

どうつきあうサプリメント 明らかになる健康被害

国立健康・栄養研究所 情報センター長 梅垣敬三さん
サプリメントというのは特定成分が濃縮されています。ですから、通常、医薬品のような同じような作用を生体に及ぼす、要するに強い作用を与えるということがあるわけですね。一般には、食経験があるというような原材料でも、濃縮してしまえば、今まで予期しなかったような効果が出てくる危険性があります。もうひとつは、サプリメントは錠剤カプセルの形態をしています。そうすると、医薬品と同じような印象を受けて、病気の治療とか、治癒に使ってしまう方がいらっしゃるわけです。長い食生活の歴史からみると、サプリメントをこういうふうに使い始めたというのは、ごくわずかなんですね。期間としては非常にわずかです。人間の歴史から考えるとわずかで、何が起こるかというのが実際よくわかっていないんですね。例えば、ビタミンとか、ミネラルというのは、不足しているのを補うというのは非常にいいというのは分かっているんですけれども、今のように、過剰に摂取してしまうという状況が本当にいいのかどうかというのも、まだまだよくわかっていないんですね。

まず、健康食品とか、サプリメントですね、体の機能が飛躍的に改善するということはまずないというふうに思っていただいていいと思います。やはり基本は日常のバランスのとれた食事をする、それから運動をすると、休養を取ると、そういう基本的なことを理解してほしいと思います。それから、いろんな製品とかで、いろんないい情報が出ていますけれど、鵜呑みにしないでほしいと思います。あくまでも冷静に受け留めてほしいと。それから、使うとしても補助的に利用していただきたいと思います。さらに、自己判断で健康食品を病気の治療や治癒に利用するのはやはりいろいろな問題が起こりますから、それについては注意してほしいと思っています。

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実態は、努力してないからとか、自己責任とはまた別の問題なんですね

2009年10月7日放送 NHK総合 クローズアップ現代

助けてと言えない いま30代に何が

作家 平野啓一郎さん
30代半ばから後半の世代というのは、団塊ジュニア世代といわれていまして、人口が非常に多いんですね。にもかかわらず、99年、2000年ごろというのは、就職超氷河期と言われまして、就職口が非常に狭くて、就職できる人が少なかったんですね。そうした中で、いろいろな選択を迫られて、自分の思い通りの企業に就職できた人もいれば、50社中1社で何とかという人もいましたし、就職できなかった人、フリーターになる人、いろいろいた中で、10年たって、その矛盾がいま深刻になってきていると思いますね。一度お仕事を辞められた後に、もう一つ下の団塊ジュニア世代の労働力の過剰供給のような状況に結局巻き込まれていったんで、それ自体、自己責任では全くないんですけれども、2000年代前半ぐらいから、勝ち組、負け組というようなことが、企業について言われていたようなことが、人間にまで言われるようになって、そういう勝ち負けということを自分の問題として感じてしまったと。しかも、それは人数の多い世代でしたから、子供の時から受験勉強とか、テストで点数が悪かったのは自分が悪いとか、いい学校に行けなかったのは自分の努力が足りなかったりとか、そういう自分の経験してきたことと、やっぱり実感として重なってしまったんだと思うんですね。実際、生活が安定している人たちも、正規雇用者であったとしても、労働条件が悪かったりとか、いろんな矛盾の中で頑張っていて、そういう人たちが、いい生活してますね、というと、やっぱり自分たちは努力したからと言いたくなってしまうと思うんですね。それは、実際、事実だと思うんですけど、それが逆に裏返って、今、状況の悪い人たちは努力してないからとか、努力が足りなかったんじゃないかというふうに、悪いふうに繋がっていて、実態は、努力してないからとか、自己責任とはまた別の問題なんですね。

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そういうようなところも読み切って、非常に相手が受けやすいような和解金額を提示してきます

2009年10月6日放送 NHK総合 クローズアップ現代

特許の怪物 日本企業を襲う

弁護士 ヘンリー幸田さん
一番特徴的なところは、パテント・ポートフォリオ戦略と言いまして、複数の特許、1件だけではなくて、3件、5件、10件、時には30件の特許を突きつけてくる。そうすると、突きつけられた企業というのは、非常に苦しい立場に追い詰められますよ。そういうところを最初から読んでますね。
証明しないと勝てないわけですからね。多数の特許を突きつけるというのが一つの特徴がありますね。
結局、パテント・トロールというのは、本質的に金融的な組織ですから、早期の和解して、早期に投資効率を上げるというのが、非常に大きな彼らにとっての課題ですから。ですから、ガンガン攻めてきますね。
彼らは、決して大きな組織ではないんですが、5人から10人、あるいはせいぜい30人ぐらいの組織ですから、中には弁護士、当然ながらいますね。それからファイナンス、インベストメントに強い人が当然います。それ以外に公認会計士、損害賠償を算定する上での公認会計士、さらには、時には心理学者を仲間に入れるということがあります。なんで心理学者がパテント・トロールの仲間に入っているのかと言いますと、相手企業の一番弱いところを攻めると。そのために、心理的な効果を考えて、そういう戦略を練ってくるわけですね。そのために、心理学者まで仲間に入っているという場合が多いです。

最後まで裁判をやれば、どういう結果になるか、勝つかもしれないし、負けるかもしれない。負けた場合、損害賠償がどうなるのか。それに対して、ある時期に、和解の提案をしてくるんですよ。ここも、経済学的だけではなくて、心理学的な分析があります。例えば、訴訟に5億円かかる。あるいは10億円かかると予測されるじゃないですか。それにちょっとプラスアルファした和解金の提示をしてくるわけです。そうしますと、企業としては、どうしてもリスクを避けるということでは魅力があるじゃないですか。最後まで勝負して、勝てればいいですよ。勝ったとしても5億、10億かかると。だとしたら、今、ここで持って和解したら、リスクがなくなる。そういうようなところも読み切って、非常に相手が受けやすいような和解金額を提示してきます。

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お互いが被害感を持って、トラブルが発生している。こういうものを煩音と呼んだほうがいいと思っております

2009年10月5日放送 NHK総合 クローズアップ現代

公園がうるさい? 急増する 音のトラブル

八戸工業大学大学院 教授 橋本典久さん
音というのは大変心理的な要因が大きいんですね。一例で言いますと、100デシベルを超えるようなロックコンサートで、若者たちは誰もうるさいと思っていないわけですね。方や、となリの家から聞こえてくるほんの小さな風鈴の音でも、それがうるさくて気になるという場合もあるということです。音には意味があって、その意味を感じながら、人はうるさがったり、敵意をもったりと、いろいろな感じ方をするということになるわけですね。
私は、公園の音も含めて、こういう問題というのは騒音問題ではなくて、煩わしい音と書く煩音問題、そういう要素が大きいではないかというふうに思っています。騒音というのは、ある程度大きな音で、耳で聞いて、うるさい、不快な音だということなんですけれども、煩音というのは、人間関係なんかが絡んできて、それでうるさく感じてしまう、そういうものが煩音なんですね。公園の問題というのも、お互いが、たとえば、近隣住人の方というのは、そういう被害を受けているわけですけれども、公園の利用者は普通に使っているのに、文句をいわれるという被害感を持っているということですね。そういうふうに、お互いが被害感を持って、トラブルが発生している。こういうものを煩音と呼んだほうがいいと思っておりますけれども。
騒音問題と煩音問題というのは、どちらの要素が大きいかというのをきちっと区別して、その対応をしないと返ってトラブルが大きくなるということがあると思います。騒音問題で必要なのは、騒音の低減、音量を下げるということなんですけれども、煩音問題では、相手の誠意ある対応、そういった心理的な面での対応というのが、大変大きくなってくるということですね。

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北京コンセンサスがワシントンコンセンサスにとって代わるんではないかと懸念されているようです

2009年10月1日放送 NHK総合 クローズアップ現代

シリーズ 中国建国60年② 大国への新戦略

中国政府の外交政策顧問 北京大学 王逸舟 教授
確かに中国には、エコノミック・モンスターというイメージがあります。しかし、30年後の中国は、経済的に大きな力を持つだけでなく、周辺の国々、そして国際社会に文化的な面でも大きな貢献ができる国になっていると思います。中国自身もこうした貢献をしたいと切に願っています。そのためには、国内での政治改革を早めるべきだと私は考えています。
北京コンセンサスがワシントンコンセンサスにとって代わるんではないかと懸念されているようです。
中国の指導者は北京コンセンサスなどとは一切言っていません。中国のやり方を押し付けるようなことも主張していません。今の中国の指導者は控えめで、丁重です。中国がワシントンの代わりになるには、まだ長い道のりがあります。政府や学界、外交当局も北京コンセンサスを振りかざすことはしません。

鳩山新総理が胡錦濤国家主席に東アジア共同体という構想を提案しました。その時は胡錦濤氏は何も触れませんでしたが、その後、中国と日本は協力を強化すべきだっと私に述べました。良いスタートを切ったと思いますよ。中国の古いことわざに、一つの山に二頭の虎はいられない、という言葉がありますが、今は通用しません。そうした古い考えは捨てるべきです。中国と日本はいかにしてアジア経済の二つのエンジンになるかが問われています。そのためには、新しい考え方が必要です。中国と日本はアジアの経済大国です。中国と日本が協力すれば、通貨、安全保障、貿易において、アジア全体が新しい局面を迎えることができると信じいています。

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私たちは日本企業を傘下に収めるという形で、日本市場に進出しようと考えたのです

2009年9月30日放送 NHK総合 クローズアップ現代

シリーズ 中国建国60年① 豊かさへの新戦略

蘇寧電器 社長 孫為民さん
私たちが何を売るかというのは重要ではありません。重要なのは利益を出すことです。利益があれば、何でも売ります。日本の人口はおそらく中国の10分の1程度ですが、家電市場に規模は中国の半分以上、6割に匹敵します。そこからもわかるように、日本は家電市場が極めて大きな国です。小売業を営む者としては、やはり日本市場に進出したいという気持ちは当然あります。人口密度も高いので、進出すれば、効果的に利益を上げることができるでしょう。しかし、私たちが日本に進出するには、一つ大きな問題があります。日本の市場はすでに成熟し、安定しているということです。小さな変化はあっても、大きな変化は望めません。そのため、新たに参入しようと思うと、大きな困難が伴います。したがって、私たちは日本企業を傘下に収めるという形で、日本市場に進出しようと考えたのです。

中国の、いわゆる改革開放の30年というのは、私たちの世代にとって、まさに黄金時代と呼べると思います。この30年の間に、中国は様々な知識を吸収し、発展の基盤を築きあげました。海外から、資本や技術、そして人材を大規模に導入してきたのです。それが、今の中国の発展につながっていると思います。さらに、中国国内の企業も着実に実力を蓄え、発展の基礎、基盤を作り上げました。しかし、中国政府が今、立てている戦略では、単なる発展ではなく、環境などにも配慮した発展が重視されています。つまり、これまでの発展を基礎に、より質の高い方向に発展することで、より大きなスケール、より大きな利益を得ようとしているのです。国際基準やグローバルな理念に基づき、中国の将来を計画しているのです。今までの発展を天と地がひっくり返るくらいの変化と言うならば、今後の発展はさらに大きなものとなるでしょう。品質や効率、利益といった面でより大きな変化がもたらされるはずです。

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有人飛行の予算、非常にお金がかかるという先入観が普通の人にはある

2009年9月29日放送 NHK総合 クローズアップ現代

日本初の宇宙輸送船 HTVの挑戦

宇宙航空研究開発機構 名誉教授 的川泰宣さん
長いこと、日本の有人飛行というのは、悲願だったわけですけれども、今は有人飛行を視野に入れて、開発を進めるというような表現にとどまっているんですね。本格的に有人飛行の議論を進めるべきだと思うのは、もうそこまで技術は来ているわけですね、有人飛行を実施するための。メーカーの方も含めて、有人飛行をはっきりと考えているという試験を随分やられていましたけど、これは間違っているかもしれませんが、おそらくああいう試験はおそらく持ち出しでやっていると思いますね、予算上は。決して予算が付いているわけではありません。その原因は有人飛行の予算、非常にお金がかかるという先入観が普通の人にはあるからなんですけれども、ただし、今のような状態まで達すれば、もう有人の宇宙船というものにそれは機能できるわけですから、酸素の発生装置、ベンチレーション、そういうものをくっつけさえすれば、人間はそこに住めるわけですから、そういう技術は、あとは回収の技術を身につけるとか、運ぶ時に加速度を少なくするとか、そういうことを実現することで一歩手前まで来ているわけです。ああいう人たちの情熱というのは、やはりこれから前に進めるためにも、日本が国家戦略として、有人飛行のための予算を今の予算とは別にしっかりとつけることが大事だというふうに思うんですね。

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草の根の日本人の思いをくみ上げて、政策を実現してきたのが自民党で、そうした機能ははるかに自民党のほうが上だ

2009年9月28日放送 NHK総合 クローズアップ現代

再生なるか自民党 総裁選の舞台裏

政治部 赤岩勇二さん
鳩山政権の発足から10日あまりです。NHKの世論調査でも、内閣支持率は72%と高い水準です。政党支持率も自民党は民主党に大きく水をあけられています。巻き返しは簡単ではないと思います。ただ、自民党の再生に期待する声、6割を超えて、政権交代可能な二大政党の一翼としての期待は残されていると言っていいと思います。記者会見で、自民党と民主党の対立軸を聞かれた谷垣さんは、草の根の日本人の思いをくみ上げて、政策を実現してきたのが自民党で、そうした機能ははるかに自民党のほうが上だと述べて、自信を示しました。谷垣さんは、地域や家族のきずなを大切にする保守の原点に返ることで、自民党の立ち位置をはっきりさせたい考えです。二大政党制が機能しますのは、健全な野党としての自民党の再生が必要だという指摘もあります。自民党が時代の要請に応える政策を打ち出して、国会論戦などを通じて、民主党との違いを示し、存在感を発揮していくことができるか、これがこれから問われると思います。

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場合によってはなるべく早くその技術を使いきってしまって、利益を今出してしまう、こういう判断も当然ある

2009年9月17日放送 NHK総合 クローズアップ現代

シリーズ アジア新戦略② ボリュームゾーンを狙え

慶應義塾大学 教授 木村福成さん
技術者としては、大変身を切られるような思いだとは思いますけれども、経営という面で言いますと、技術からどうやって利益を得ていくか、いろんな方法があると思うんですね。圧倒的に優れた技術を持っている、あるいは、パテントでそれが守られている、こういうことであれば、なるべく長い時間その技術を持って、利益をゆっくり出していくという、こういう作戦も当然取れると思うんですけど、同業他社も同じように持っている技術だとか、いずれは中国企業にも漏れてしまうような技術とか、こういうことであれば、場合によってはなるべく早くその技術を使いきってしまって、利益を今出してしまう、こういう判断も当然あると思うんですね。今、ボリュームゾーンというのが非常に大きくなっている。そこの市場を取りに行くために、技術を犠牲にしなければいけない。そういうことになるときには、経営判断としてはまずそちらを優先させるということもあり得る選択肢だと思いますね。

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あとでいろんな紛争が出てくる、それをいかに解決していくか、そういうコーディネーションの能力が極めて重要

2009年9月15日放送 NHK総合 クローズアップ現代

シリーズ アジア新戦略① 国づくりをビジネスに

慶應義塾大学 教授 木村福成さん
一つは、インフラをただ作るだけではなくて、それをしっかり使えないといけないわけですから、過去、建設はしたけど、うまく使えないということがたくさんあったということで、オペレーションの所にも外国の技術を導入したいというのが一つありますね。もうひとつは、現地政府としては、なるべく自分たちの支出を減らしたい、外国の民間企業がお金を持ってきてくれて、オペレーションの所でリターンをとって、それでビジネスとしてやってもらえるということであれば、なるべくそっれでやってもらおうと、こういう思惑もあるということですね。
ひとつは単体の技術としては日本は優れたものをたくさん持っていると思うんですが、たとえば、鉄道を時間どおりに運行できるとか、おいしいお水が飲めるとか、いろんなことがありますけれども、ただ、そういうものを単体で売るんではなくて、パッケージとしてどうやってうまく売っていけるかということが一つですね。それから、いろんなリスクがプロジェクトの中で出てきます。プロジェクトに参加している主体というのは皆、違う思惑で入ってきているわけですから、いかにリスクを分担できるのか、なるべく早く契約の段階で、決められるものは決めておくということになりますけれども、為替リスクですとか、政策リスクと言っているようなもの、たとえば、鉄道を作るプロジェクトなのに、もともと予定にはなかった高速道路が横にできてしまうとか、こういったようなリスクは一体だれが負担するのか、こういったところを、なるべく事前に決めておくけれども、なおかつ、あとでいろんな紛争が出てくる、それをいかに解決していくか、そういうコーディネーションの能力が極めて重要だと思いますね。

アジアというのはしっかり成長していますよね。それがとっても大事なことで、どういう産業振興をしていったら、発展できるのかということをみんなしっかり頭に描いてやっていけて、それは素晴らしいことですね。一方で、経済成長がかなり進んでいる国もありますから、そういう国は実はお金を借りなくてもいいという国もたくさん出てきているし、お金を借りなければいけないんだけれども、貸してくれる国もたくさんあるという、そういう国も出てきていますね。だから、日本としては、お金を持っていけばビジネスが取れるという、だんだんそういう世界ではなくなってきているということであると思いますね。それから、日本というのはアジアに近いというのはとっても有利なことで、日本が好きか嫌いかと、いろんな人がいるかもしれませんけれども、少なくてもこれまでのコンタクトというのはとても多いし、情報という意味でも近いというのはとても有利なことですので、そういう意味で、日本はたくさんチャンスがアジアであると思います。

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若者が希望を持つためのきっかけを本当は持っているのはいろんな経験をしてきた大人

2009年9月14日放送 NHK総合 クローズアップ現代

希望を科学する

東京大学 社会科学研究所 教授 玄田有史さん
本来、希望というのは若者のものなんですよね。将来に対するいろんな時間という、人間にとって考える一番大事な財産を持っているのは若者たちで、失敗も含めて、その中で希望にまい進していく、それは本当は若者の権利のはずなんですよね。そういう若者が希望を持つことをあきらめているということを甘えだとか、力がないんだとか、そういう形で決めつけるんではなくて、やっぱり一人ひとり大人は、自分自身の問題として深刻にとらえていかなければいけない。そして、その若者が希望を持つためのきっかけを本当は持っているのはいろんな経験をしてきた大人なんだという、それを希望学の4年間、いろんな調査とか、アンケートも含めて、教えてもらった気がするんですよね。

希望には棚からぼた餅ということはない。一足飛びに、日本の希望はとか、国民の希望はとか、あまり考えないほうがいいような気がするんです。自分ひとりひとりが行動して見つけていく。それが伝わっていくことによって、初めてそれが社会の希望になっていって、何かこうすれば希望がありますよとか、そういう社会全体の既成の希望というものを求める時代ではないんじゃないか。むしろ、自分ひとりひとりがそれを持とうとする、それを模索していくということが、結果的に社会の希望になっていくことが大事なんじゃないかなって感じます。

希望の問題を考えていく、社会の問題として考えていくのは、一つの大事な発見は、社会にいろいろな挫折とか、失敗を経験して、それを乗り越えてきた人は本当の意味で希望を持っているんだと。挫折や失望を乗り越えた先に希望がある。今、もしかしたら日本社会というのは大きな挫折を経験しているのかもしれない。けれども、そこからいろんなことを学んでいくうちに、本当に自分のやるべき、自分たちの行動すべき希望というのが見つかるかもしれない。そうすると、挫折の先にある新しい希望というのを今、議論して、見つけていく、模索していく、そんな時代なんじゃないかなということを感じています。

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全世界の野球を志している、野球をしている人間の中で一番怖さを知って、プレッシャーを感じている選手

2009年9月10日放送 NHK総合 クローズアップ現代

イチロー 前人未踏の記録へ

NHKメジャーリーグ解説 与田剛さん
いまはもう憧れでしょうね。何度か放送でアメリカに行かせていただいたんですけど、特に、オールスターなど、スター選手がいっぱい集まったときには、みんなイチローの所に行って、何かを吸収したい、そんな雰囲気がたくさんあります。
ヤンキースのアレックス・ロドリゲスはいろんなトレーニング方法を教えてもらったと聞きますし、憧れの存在でしょうね。
いわゆるストレッチ、準備体操と言いますと、何か半分リラックスしたようなイメージを受けられるかもしれませんけれども、イチロー選手はロッカールームにタオルをひいて、汗びっしょり、呼吸が荒くなるぐらいまで体操、あれは一つのトレーニングですね。自分の体と自問自答しているということだと思います。

全世界の野球を志している、野球をしている人間の中で一番怖さを知って、プレッシャーを感じている選手はイチロー選手じゃないかと思いますね。
間近で見て感じたのは、練習、これだけだったと思います。
私の恐怖と戦うためには練習をして、これだけやったからというのを自分の中に作るしかないと思っていたんですけれども、イチロー選手が感じている恐怖心というのは、私のレベルではないと思うんですね。ですから、恐怖心と戦うための準備というものが誰よりも多いという、それが彼の強さだと思います。

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文化遺産保護条約の枠組みが、海洋資源開発の枠組み作りに大きな影響を及ぼしていく可能性がある

2009年9月9日放送 NHK総合 クローズアップ現代

海の財宝は誰のものか

中京大学 准教授 小山佳枝さん
海というのは、地球上の7割を占める空間ということで、陸上の資源開発がし尽くされた今、各国はこぞって海に資源を求めているという状況があります。海の資産というのは、文化遺産だけではなくて、遺伝子資源であったり、鉱物資源であったり、いろいろな未曾有の資源がある中で、今後、文化遺産保護条約の枠組みが、海洋資源開発の枠組み作りに大きな影響を及ぼしていく可能性があると見ることができると思います。ユネスコの条約が、これらの海洋資源の開発のルール作りのために大きく応用されていく可能性があると思います。

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日本人は環境に適応する能力が極めて優れているんですね

2009年9月8日放送 NHK総合 クローズアップ現代

値下げが止まらない 秋商戦の舞台裏

第一生命経済研究所 主席エコノミスト 熊野英生さん
今、デフレがもう一回始まろうとしている背景には、賃金のカットがあるんですね。6月の賃金は、過去最大の幅で賃金が切り下げられた。実は、デフレは2005年から6年に終わったとみられたんですけれども、賃金がカットされると、消費者は機敏にデフレ側に意識を切り替えて、値段の安いもの、安いものというふうに変わっていってしまうと、そういうのが実情ですね。

日本人は環境に適応する能力が極めて優れているんですね。したがって、デフレ時代になると、所得が切り下げられ、節約をすると。企業業績がまた悪くなる。これは民間だけで解決しようとしてもどうしようもないので、政府の対策、雇用対策、企業の慣習を変えるとか、何かしら対応を取らなければ、今の方向性というのはなかなか変わらないと思いますね。

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雑草は敵にしたらすごく怖いものですが、上手く使って、その草を使って、防除すればいい

2009年9月7日放送 NHK総合 クローズアップ現代

スーパー雑草大発生

神戸大学大学院 教授 伊藤一幸さん
当初は、大して重要性のない草に抵抗性が出ていたので、それほど恐れることはないだろうと思っていたことと、やっぱり凄くいい薬だったから、農家が毎年同じ薬を使うことが嬉しいといいますか、ほとんどの草を枯らせていましたので、そういう使われ方をしました。それから、一方、メーカー側から言いますと、次々に新しい組み合わせのSU剤が入ったものをどんどん展開していまして、効けばいい、楽に蒔ければいいということで、次々に新しいものを使った結果、いろんな形で使われてきたんですが、雑草からすると、一つの抵抗性でないといけないということになった。効かないという機構においては全く同じだったということです。

カリフォルニアの多剤抵抗性の作用機構というのを、いま解明しておりますが、それは人間の肝臓の解毒機構と同じものがカリフォルニアの稗に発生したというふうに言われて、報告されています。
雑草防除というのを除草剤だけに頼ってきたことが問題ではないかというふうに思います。あくまで除草剤は補助的な防除法であって、基本技術の励行ということが、私は大事だというふうに思います。例えば、日本の水田の場合ですと、水というものが非常に重要な役割をします。水深を深くして、水漏れを防止して、しかも水温を上げる、いろんな方法で上げられますが、そういうことをきちっとやれば、除草剤はもっと少なくて、除草剤の負荷のかからないやり方で、いい除草剤を使えるんではないかと思います。
雑草は敵にしたらすごく怖いものですが、上手く使って、その草を使って、防除すればいいと思いまっす。

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特に、小泉さんの時は、アメリカのいうことを聞いていたら、すべての外交が上手くいくと

2009年9月3日放送 NHK総合 クローズアップ現代

シリーズ・政権交代(3) 日本の外交の行方は

民主党 副代表 前原誠司さん
アメリカの御用聞き外交、つまり、アメリカはこうしてほしいということを日本は合わせてきた面が非常に強かったと思います。すべてがそうとは申しませんけれども、しかし、これからは、日本はこうしたい、それについて、アメリカについても協力してほしいというような日本の主張をしっかりする中で、日米間の協力というものを緊密化していくということが大事だと思うんですね。例えば、インド洋での給油について、我々止めるということを申し上げていますが、これは一つの理由として、アフガニスタンでの行き詰まりというものがあると思うんです。つまりは、アフガニスタンでのテロというものをいかになくしていくかということで、かなり武力攻撃をやってきましたけれども、それがデットロックに乗り上げて、アフガニスタン国内でも、アメリカ、イギリスなどの兵士が1200人以上亡くなっていて、そして、誤爆などで民間の方々も亡くなられて、むしろ欧米に対する憎悪が生まれてきて、逆に、にっちもさっちもいかなくなっていると。それを我々は今まで洋上給油という形でサポートしてきたのを本当にこれがアフガニスタンの復興や、あるいは日本の国益になるのかということを政権交代をひとつの転換点として、我々は違うアプローチをしていこうということであって、何も反米と取られることでは全くないと。むしろ、政権交代がなければ、だらだら続いていたものを政権交代によって代えていくいいチャンスだととらえるべきだと思います。

私は外交、安全保障をずっとやってきたんですけれども、時代に合っていない面というのが結構ありまして、例えば、安全保障で申し上げると、ソ連の脅威というのが昔あって、自衛隊というのはソ連が大規模で侵略してきた場合に、いかに水際で防ぐかということを自衛隊は考えてきた。アメリカには、そのソ連というものが第2撃、第3撃をやらないために、いわゆる我々は矛の役割というのをアメリカに期待をしたいたんですね。盾は自分でやりますと。矛の役割はアメリカにお願いしますということなんですけれども、ソ連が崩壊をして、大規模着上陸侵攻というのは、ほぼなくなった。今はテロとか、あるいはミサイルが飛んでくるとか、そういった脅威に変わってきています。そうすると、重要なのは情報とか、それに対する装備とか、こういったことが重要なんですけれども、そういったことを全部アメリカに依存してきましたので、そうなると、他のことで日本がものを言いたくても、結局、にっちもさっちもいかないところまで追い込まれてきているわけですね。私は、日本とアメリカの関係が50年、来年で日米安保改定で50年ですから、50年かかってこうなってきたものを一朝一夕で変えれるとは思っていません。変革の起点にはするけれども、これは変革は上手くアメリカと付き合いながら、信頼関係を醸成しながら長い年月をかけなくてはいけない。しかし、今のように全部おんぶにだっこでアメリカに依存し過ぎて、結果的には日本の主張が出来ないような日米関係を変えていく日米関係にしていく。それが緊密で、アメリカとはうまくやりながら、しかし対等な物言いをしていくという我々のフレーズだとご理解いただいたらいいんではないかと思います。

我々は日米FTA、米韓FTA、あるいは米中FTAでもいいんですよ。そうした、アジアとアメリカが共同したマーケットを作り上げていく中で、共存共栄というものを図っていくもので、決してアメリカからアジアにシフトをして、アメリカから離れていこうということではなくて、やはり日米同盟関係というのは、アジア太平洋地域の安定のための公共財だという認識を我々は持っていますので、これは維持しながらも、しかし、アジアの発展にも我々は貢献をし、またアメリカにもコミットメントをさせるということで、別に民主党政権というものが反米とか、嫌米とか、そういうものでは決してない。しかし、アメリカだけ向いていたんではないか。特に、小泉さんの時は、アメリカのいうことを聞いていたら、すべての外交が上手くいくと。つまり、日米同盟関係さえうまくいっていれば、中国との関係も上手くいく、アジアとの関係も上手くいくという極めて飛躍したおかしな論理で、自民党政治が外交を担ってきた。それはおかしいでしょうと。我々はもう少しアジアに軸足を置いて、しかし、それはアメリカも取り込むなかでやっていくんですと、こういうことを申し上げているわけなんです。

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人件費の低さで競争力を維持する国をずっと目指すとしたら、世界最貧国と同じぐらいに人件費が下がるまでこれは続く

2009年9月2日放送 NHK総合 クローズアップ現代

シリーズ・政権交代(2) どう変わる 暮らし・景気

民主党 政策調査会 副会長 大塚耕平さん
私達は決してブレーキとは思っておりません。個別の企業の皆さんでお困りになる方は正直申し上げて出てくるかもしれません。しかし、ダムを造る、あるいは道路を造ることで、その恩恵が直接及ぶ方々というのは、ごく一握りなんですね。ごく一握りの方々のプラス効果で、国全体を引っ張っていけた時代もあったんですけど、どうも最近は十分にその効果が及ばなくなっておりますので、出来るだけ大勢の皆さんに直接プラス効果が及ぶような予算の使い方に変えさせていただきたいというのが私たちの発想です。

最賃1000円を目指すと書いてありますので、しっかり企業の皆さんや経済界の実情もお伺いしたうえで、現実的な対応はしていくつもりであります。ただ、もっとも、ぜひ国民の皆さんにもお考えいただきたいのは、なぜ日本では、よその国で起きないことが起きたり、例えば、膨大な財政赤字とかですね、よその国でできることが、できないのか。この後者が最賃の問題なんですね。例えば、フランスなんかは、最賃は日本円でいうと、1000円を超えていますけれど、別に競争力が極端に衰えているわけではなくて、なぜ日本ではよその国でできることができないだろうと。したがって、ヨーロッパ並みの最低賃金で、競争力を維持できるような、こういう国にしていきたいと。経済同友会の桜井さんがどういう国にしたいのかというのが出ておりましたが、それを問われれば、ヨーロッパ並みの賃金でも、ちゃんと競争力を維持できるような国にしたいと。その時に、本当に経済界の皆さん、国民の皆さんにもよくお考えいただきたいのは、人件費の低さで競争力を維持する国をずっと目指すとしたら、これは論理的に言うと、世界最貧国と同じぐらいに人件費が下がるまでこれは続くわけですね。本当にそんな国を目指したいんでしょうかと。私たちは、国民の皆さん、それは望んでおられないと思いますので、じゃあ、なぜヨーロッパ並みの賃金だと、競争力が維持できないのかというと、人件費以外の部分で日本の企業の皆さんは、かなり活動コストがかさんでいる部分があるんですね。それが、様々な行政の不要不急の規制であったり、あるいはよその国ではかからない高速道路料金が、原材料費や運送費に跳ね返ったり、こういうことでありますので、最賃の問題が、中小企業やその他の中堅、大企業にも重大な影響を及ぼさないように、最大限の配慮をしながら、しかし人件費以外のところで、日本の企業社会、経済社会に関わっているコストの軽減を目指す、これが私たちが申し上げている行政刷新だということもぜひご理解いただきたいなと思います。

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混乱をもたらすことが我々の目的ではないので、それを最小限に混乱をとどめて、我々のマニュフェストで実現をしたい予算を編成していく

2009年9月1日放送 NHK総合 クローズアップ現代

シリーズ・政権交代(1) 実現できるか 政治主導

民主党 政策調査会長代理 福山哲郎さん
今まで、大臣、副大臣、政務官は、自民党は派閥から推薦をされて、それぞれポストに付きます。この3人の方のコミニュケーションがどの程度あるのかわからない。一番重要なのは、この3人の方が、何を目的として、大臣としてその省庁にいくのかが見えないわけですね。ですから、よくあるように、大臣になった途端、役人からのペーパーを読んでいる人がいる。我々は大臣も副大臣も政務官も、国家戦略局等でできた方針を実現をする使命を持って省庁に行きます。ですから、我々はマニュフェストで約束をさせていただいた政策をまず実現する。それから無駄な事業を削ること。そういった使命を国家戦略局で与えられて省庁に行くわけですから、目的を持って、チームとして3人入っていく。ところが、事業官庁とかの大きい官庁に対して言えば、それを3人だけではなくて、さらに補佐をするメンバーも含めて4人5人でチームとして入って行って、マニュフェストの実現をするということですので、使命を持っていくと、目的意識を持って大臣になるということが僕は最大の違いだと思います。

私は、308議席をいただいとのは非常に重たいと思っておりまして、308議席をいただいた政権に対して、官僚組織が抵抗したり、非協力的であることはあり得ないと思っています。日本の官僚は優秀です。これは国民の皆さんの非常に強い意志として、308議席の政権交代が成し遂げられたわけですから、それは我々の力ではありません。国民の皆さんの負託だったわけですから、そこに対して官僚が抵抗する、非協力的というのはあり得ないと思っていて、私は、ちゃんと指揮さえ出せば、官僚は優秀ですからきっちりとやっていただけると思っています。
逆に政治家の力量も問われるわけで、官僚の持ってきた情報についても、まだほかにあるのではないかとか、この情報はある種加工が都合よくされているのではないかという見極める力が必要ですが、それはわれわれは逆に野党の10年間で、この2年間、特に無駄使いを表に出してきたことも、議員立法をさせていただいたことも含めて、トレーニングを積んできました。それから、チームで行きますから、大臣を一人で取り残すわけではなくて、チームでそのことを議論をしながら、きっちりと官僚と対峙をして、協力関係を築いていくと、そういうことだと思います。

我々は官僚と対決をするために政権を取ったわけではなくて、協力をしていただいて、我々が優先順位を強く付けた政策を実現すると。ほかの事業で執行しなくなるようなものもあります。そうなれば、そこで混乱が生じたり、課題が出てきたりします。その混乱や課題がどういうものがあるのかについては我々は真摯に官僚から情報をいただきたいと思いますし、混乱をもたらすことが我々の目的ではないので、それを最小限に混乱をとどめて、我々のマニュフェストで実現をしたい予算を編成していく。これがこの6カ月の私たちの国民にいただいた期待に応える第一のことだと思います。

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必要なのは、一度に大勢の患者が医療機関に押し寄せて、混乱しないように、ウイルスの感染拡大のスピードを落とすこと

2009年8月26日放送 NHK総合 クローズアップ現代

新型インフルエンザ 感染拡大との闘い

科学文化部 虫明英樹さん
十分な準備のないまま流行の波にのまれていった海外の国では、集中治療室のベットや人工呼吸器が不足して、その確保のために、多くの手術を延期せざるを得ないような医療現場の混乱も起きています。実は、99年のインフルエンザのシーズンに多数の高齢者が重い肺炎となって、東京や関西の大学病院では、人工呼吸器が足りなくなる寸前にまで行くという事態が起きているんです。大勢の患者さんが来た場合に、どう対応するのか、医療機関は、その対応の在り方を今、決めておく必要があるともいます。
必要なのは、一度に大勢の患者が医療機関に押し寄せて、混乱しないように、ウイルスの感染拡大のスピードを落とすことで、私たちにもできることがあるんです。実は、個人個人が例えばマスクをするとか、手洗いをするとか、エチケットに気をつけるとか、ごく基本的なことなんですけれども、みんながきちんとルールを守って行えば、感染拡大のスピードを落とすことに繋がっていくんです。今後、国や自治体は重症者をどう受け入れていくのか、医療体制の整備を急ぐ必要がありますけれども、私たち一人一人も自分が感染しないだけではなくて、周囲に移さないよう、配慮をして行動することが感染拡大のスピードを抑え、ひいては医療現場の混乱をなくして、一人でも多くの命を救うことにつながるんだといったことを知っていただければと思います。

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ユーモラスの絵を見ながら、国を愛するとはどういうことなのかなととても思いますね

2009年8月6日放送 NHK総合 クローズアップ現代

マンガ家たちの戦争

映画監督 山田洋次さん
マンガっていうのは、笑いが大事ですから、つまり、ユーモアがなければマンガは成り立ちませんよね。この作家たち、みんな優れたユーモアの持ち主なんだけれども、そうとう悲惨な事実がいっぱい描かれている、お父さんが子供にいざとなったら、この手りゅう弾で自爆するんだぞというような凄いことを教えている絵でも、なんだか人間的なんですよね。その緊張している子供や、教えているお父さんの表情や姿が。それはすべての絵に共通しているんですよね。ユーモアというのは、人間の優しい思いがなきゃ、ユーモアを持ち得ませんよね。だから、戦争中にはマンガなんかは禁じられていた。手塚治さんなんかも、描きたくてもかけなかった。隠れて、一生懸命描いていたという話なんだけれども、そういう優しい気持ちが禁じられる時代なんですね。僕は、戦争中に愛国心なんて叫ばれて、今でも愛国という言葉を聞くと、抵抗があるんだけれども、でも、国を愛するということは、間違っていることではない。でも、自分の周りにいる人々を大切に思う気持ちというのは、同時に、よその国をも愛していなければいけないし、世界中の人たちを大事に思わなければいけないということじゃないのか。ということは、つまり愛国心の裏にあって、かつ僕たちが戦争中に体験した苦いこと、つまり敵をやっつける、国を守るから敵をやってけるという、そういう気持ちと実は正反対のことじゃないのかなと、ユーモラスの絵を見ながら、国を愛するとはどういうことなのかなととても思いますね。

優しい気持ちがだんだん削られていくというかな、憎め、攻撃しろ、ということの方が叫ばれ出していることが、とても僕は危険なことだと思いますね。

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日本にも、本当の意味で動物と共存する文化とか習慣が根付いていくんではないかな

2009年8月5日放送 NHK総合 クローズアップ現代

ペットは泣いている 激安競争の裏側で

動物保護団体 代表 野上ふさ子さん
一番大事なのは、確かに飼い主のモラルの向上ですが、もう一つはそれを支える仕組みが必要ですね。現在の動物愛護法を改正しまして、特に、動物取扱業の基準を強化する。もっと具体的なものにする。それから、その基準が守られているかどうかをチェックする行政の監視機能も強化すると。それから合わせて業者に求めたいのは、情報の公開と流通の透明化ですね。何か問題があったらすぐに現場に行って対処できるような情報公開をしていただきたい。それからさらに、動物愛護団体が行政や業者ではできないきめ細かな対応をいろいろやって、飼い主と動物との橋渡しをしているわけです。こういう動物愛護団体は、ほとんどボランティアでやっていますので、なかなか苦しいところがあるわけですけれども、そこも社会全体がこういう活動を認知して、支えていく仕組みにしていく必要があると思います。そういうように、行政と業者、そして市民団体、そして飼い主の4者が連携して活動していくことで、日本にも、本当の意味で動物と共存する文化とか習慣が根付いていくんではないかなと思っています。

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盗もうという人間は勿論、心に鍵がかかっていなかったんではないかな

2009年8月4日放送 NHK総合 クローズアップ現代

仏像盗難 地域の宝をどう守る

東大寺長老 森本公誠さん
人間て言うのは、いろいろなことがありますから、癒しを求める、あるいは願いを込めて祈りたいと、そういう機会はしょっちゅうあるわけなんで、やはり、日本の場合は、それを仏像ということで心のよりどころにしてきたわけですね。それが突然なくなっるというわけですから、心がぽっかりと空いてしまうと、そういう事態になっているんじゃないでしょうかね。
今の人からすると、鍵をかけてないという弱みに付け込まれたんだという話は酷な話で、守っておられる方はもちろんのことなんでしょうけれども、盗もうという人間は勿論、心に鍵がかかっていなかったんではないかなと。自分の欲望のままで盗みに入ったということだと思うんですよね。
人間というのは、だんだんといろんなことから自分の思いを遂げたいというのが人間ですから、これは当然のことかもしれないけれども、それは、それなりに自分というものを抑制するものがないと、暴走してしまうということがあるわけなので、それで、本人自身がそれぞれの鍵を持っていたわけですね。そういうことを親なり、あるいは地域社会の人たちなりから教えてもらうという、そういうのがシステムとしてあったわけですけれども、いまやそういうのが非常に希薄になっている。しかも、地域としては過疎化という問題も起こるでしょうし、しょっちゅう見回るというようなこともなくなるんでしょうけれども、しかし、それ以前に、見回りをしなくてもよかったんですよね、昔は。

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紙が風を遮っている、それが現在の内部統制の持っている問題ではないかなと思います

2009年8月3日放送 NHK総合 クローズアップ現代

内部統制って何だ?

弁護士 葉玉匡美さん
今の企業が大々的に導入している内部統制というのは、アメリカのSOX法の影響を受けた非常に厳密な内部統制だというふうに言われております。ですから、現場から上がってきた声をやるというよりは、すでに出来上がりのものを無理やり押し付けられるといる。そして、無駄な文章、無駄な決裁を何度も経なければ、実務ができないというような、そういったようなところで、抵抗感というふうなものが強いかなというふうに思います。
やはりSOX法、日本の法律でも、むしろ監査というものを重視するような考え方になっています。本来、内部統制というのは、風通しを良くして、上の意見が下に繋がる、また、下で起こったリスクがすぐに上に報告されるという風通しの良さを重視させるべきにもかかわらず、あとから、その内部統制がうまくいっているかどうかということをチェックしやすい、監査しやすいというところに、重点が置かれているが為に、一つ一つ紙を要求するようになってしまったんですね。本来、風通しのよいはずのものが、紙を次から次に要求することによって、紙が風を遮っている、それが現在の内部統制の持っている問題ではないかなと思います。

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自然には進化という、人間の知恵とか、時間を超えたような力がある

2009年7月30日放送 NHK総合 クローズアップ現代

松が危ない ゆれる松枯れ対策

科学ジャーナリスト 小出五郎さん
もう一つ大切なことは、今どうするということと、将来どうするという二つの視点を持つことが大切だと思うんですよ。将来どうするということで言いますと、抵抗力のある松を何とか育てていく、これはちょっと時間がかかるような気がしますけれども、実は将来の主流ではないかと思うんですね。もともと、松枯れ病、100年ぐらい前にアメリカから入ってきたというわけなんですけれども、アメリカにはないんですね、この病気。それはどういうことかといいますと、病原と木の方との仲良しの関係というんでしょうか、共存関係が長い時間の間に出来上がってきた結果だろうということなんですね。進化の中でそういうことが起きてくる。自然には進化という、人間の知恵とか、時間を超えたような力があるわけで、それを利用していこうということなんですけれども、他の木の病気についても同じような傾向がみられる。そういうことで言いますと、立ち枯れの中に残った松があるわけですけれども、それは抵抗力を持つ、そうした素質を持つものだろうと。それを接ぎ木をして増やしてやる、あるいは、種を取るということによって、将来、それを主に育てて行くということができるわけですね。そういう方向で、やはり松自体を病気によって簡単に倒れてしまわないようなものに変えていくということが大きな方向としてあるんではないか。ですから、使い分けと将来を見据えてやるということが重要ですね。

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今、太平洋高気圧は弱いという状況なんですけれども、今後、その高気圧がはっきりしなくなる可能性

2009年7月29日放送 NHK総合 クローズアップ現代

気象異変の夏 日本の空で何が

気象庁気象研究所 主任研究員 加藤輝之さん
今、太平洋高気圧は弱いという状況なんですけれども、今後、その高気圧がはっきりしなくなる可能性というものがあります。そうなると、南の太平洋上から暖かく湿った空気が、気圧配置によって、日本の各地、どこに入ってくるかわからないというような状態になります。そのように、全国的に不安定な大気状態になると、ゲリラ豪雨と報道されているような局地的な集中豪雨が日本列島各地で発生したり、竜巻を伴う災害が起こる可能性があると考えられますし、こういう不安定な天気が続くと、日照時間が短くなりますし、さらに、気象庁は北日本を中心に気温が低い状態が続くという予測をしています。
太平洋高気圧はフィリピンの東海上の積乱雲の活動と非常に密接な関係があります。また、フィリピンの東海上の活動はエルニーニョと密接な関係があります。現在、エルニーニョの状態なので、このフィリピンでの東海上での活動が非常に弱いために、太平洋高気圧が非常に弱い状態になっているのです。

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全身転位で普通だととても無理だと思うような方でも、10年20年元気で働いていただいたというようなこともございます

2009年7月28日放送 NHK総合 クローズアップ現代

がんとともに② 働き盛り 失業の不安

静岡がんセンター総長 山口建さん
同僚の方、上司の方の思いやりというのが非常に高い%になっていますね。それと同時に、企業の理解、それに伴う制度の充実、そういったことが高い点になっていると思うんです。そういう中で、少し知識を持っていれば、これはちゃんと働いていただけた、そういう方もたくさんいます。残念に思うことがあります。私どもも含めて、例えば、全身転位で普通だととても無理だと思うような方でも、ある病気の場合であれば、お雇いして、10年20年元気で働いていただいたというようなこともございますし、やはり、医師の力も入れた企業、患者さん、3者の連携、そういったものが必要なんじゃないかと思います。そういう意味では、今回の経済危機の中で、様々なヒントがあったと思うんです。企業も支援しなければいけません。強い企業ばかりではありません。

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日本はどちらかというと、子供さんは守るべき存在

2009年7月27日放送 NHK総合 クローズアップ現代

がんとともに① どうする 子への告知

名古屋市立大学 准教授 明智龍男さん
一つは、がんの診断病名を患者さんにお伝えするというがん告知をとってみましても、アメリカはもう1970年代ごろに一般的になっていますけれども、わが国では、まだここ10年くらい、そういう動きが一般的になりつつあるという程度であるということで、告知そのものに対しての考え方が違うというのが一つあろうかと思います。もう一つは、患者さんを取り巻くサポートですかね、そういうサポートのリソースなどを含めて、アメリカはやはりいろんな職種の人がチームとして患者さんを支える、ご家族を支えるという体制が整って来ていますので、それがまだ我が国は乏しいということ。もう一つは、文化の差というんでしょうか、アメリカは子供さんも一人の独立した人間として、当然伝えるべきなんだという考え方が大前提にあるとおっしゃいました。まさに、その通りで、日本はどちらかというと、子供さんは守るべき存在、そういったことがあるんではないかなと思います。

特に、お子さんに伝えるということを考えますと、子供の年齢によっても、ずいぶん発達段階違いますし、どんなふうに伝えるのか、あるいはそういった子供を取り巻く複雑な状況も踏まえたうえで、子供さんの援助をする、そういった職種というのが非常に重要になってくると思います。

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危険なことに自分が備えているということが非常に重要なこと

2009年7月23日放送 NHK総合 クローズアップ現代

夏山の惨事はなぜ起きた

関西大学教授 青山千彰さん
まず、危険であるということがわかりますと、当然のことですけれども、参加者の方が服装、そして装備ですね、それが軽登山ではなしに、冬山に備えたような装備を整えてくると思いますし、さらには気持ちですね、心持が全く違うようになると思いますね。事故というのは、あらかじめそちらに備えておく、危険なことに自分が備えているということが非常に重要なことでありまして、まず最初に、危険なものが目の前に来るんであるのなら、当然慎重な行動をとってきますので、今回の場合も、もうちょっと慎重に行動を捕らえて、最初、出発のところでも、皆さん方が体の不調があれば、自分も不調ということをあらかじめ伝えて、やめたいということも出発の段階でガイドの方に伝えたんではないかというふうに思われますけれども。

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宇宙を見ていれば、いやでも、時間、空間ということを概念として、言葉でわからなくても感じるはず

2009年7月21日放送 NHK総合 クローズアップ現代

体感 皆既日食の神秘

漫画家 松本零士さん
自分の体験こそが、自分の中に生まれて来る夢を育てるというか、志を育てる触媒になるわけですね。ですから、それがきっかけとなって、あらゆる方面に、自分の最も興味を持ち、かつ得意とする分野で、それぞれの専門の分野に進んでいくわけですよ。その最初の触媒なんですね。小さいころの体験というのは。だから、なるべく自分の目で見て、体験するということが非常に大事なんです。本を読んだり、写真を見るだけでは、実感は把握できないんですね。
心がどういうふうな受け取り方をするか、人は昔から星空に願いをかけますよね。下を向いて願いをかける人はいないんです。それはなぜかと。太古の昔以前、人間が知性を持ち始めた時以前から、何か星への思いというのがあるわけですね。我々はそのDNAを受け継いで来ている現代の人間ですよね。ですから、子どもたちも、若者たちも、そういう体験をしながら、自分の夢、志を星空に願いをかけるといったらおかしいですけれど、そういう触媒の役割をするはずなんですよね。
文字通り、それは精神的な世界ですから。ただし、宇宙を見ていれば、いやでも、時間、空間ということを概念として、言葉でわからなくても感じるはずですからね。それが大事だと思うんですね。

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憎しみの連鎖が暴力の応酬を招くというような非常に危険な状態になる恐れがある

2009年7月16日放送 NHK総合 クローズアップ現代

ウイグル暴動 中国の誤算

解説委員 加藤青延さん
新疆ウイグル自治区には、漢族とウイグル族がモザイクのように混在しているわけですね。その場合は、チベットの場合ですと、ラサの周辺にしか、高度が高いもんですから、漢族がいないということで、大きく異なるんです。もし、民族対立が激化しますと、あたかもかつてのユーゴスラビアとか、あるいはパレスチナのように、憎しみの連鎖が暴力の応酬を招くというような非常に危険な状態になる恐れがあるわけです。私は、そういうことになることが中国政府が一番恐れるシナリオだと思うんですね。万が一、それがイスラム教徒対漢族という、イスラム教対漢族という構造になってしまうと、今度は中国国内の問題ではなくて、中東をはじめ世界のイスラム国の人々、これを中国は敵に回すことになると。そうすると、これまでは開発途上国の代表として、国際社会で大きな発言力を持ってきた中国にとっては大変な打撃になるんではないかと、そういうふうに思いますね。

当面、中国政府としては、今年の10月1日、建国60周年という大きな節目を迎えるわけですし、来年の5月1日からは上海万博という、これ、半年間もやるんですけれども、大きなイベントを抱えていまして、何としても、その前に事件を解決したいと、沈静化したいと考えて、かなり思い切った手段をとっていると思うんですね。ただ、実際の今回の暴動の大きな背景にある対立感情というのは、半世紀以上にわたって膨れ上がってきたものですから、そう簡単に解消できるものでもありません。自分の国を持ちたいと思うウイグル族、隣のカザフ族が国を作ったわけですから、そう簡単にその希望を捨てさせることは難しいと思うんですね。その中で、ウイグルの人たちをどうしても中国の中に取り込もうというのであれば、ウイグルの人たちが自分たちの生まれた場所で、安心して暮らせる、そういう社会環境を整える必要があると思います。まずは経済的に豊かになれるように、所得の再分配も考えなくてはいけないし、何と言っても、ウイグル自治区の中で、ウイグルの人たちが働ける雇用を確保しなくてはいけない。また、ウイグル語でハイレベルな情報を入手できる教育というのも重要です。何より、私はウイグル族の人たちが、自分たちのアイデンティティが保証されているなと感じられるような共存の社会というものを構築することが必要だと思っております。そうしない限り、たとえ、警察力や共産党の宣伝活動だけで抑え込もうとしても、この問題の根本的な解決にはなり得ないだろうと、そのへんをしっかり考えて取り組まないと、そう簡単に、この問題というのは解決できないんではないかなと、そういう気がしますね。

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残念なことに、出口の製品化、ということろではなかなかうまくいかない

2009年7月15日放送 NHK総合 クローズアップ現代

遠ざかる夢の医療

京都大学大学院教授 川上浩司さん
日本は西暦2000年ぐらいから、基礎研究に国が多く投資をするんだということで、再生医療に多くの研究費を投下しました。その結果、論文や特許の数ですね、これは取れたんですが、残念なことに、出口の製品化、ということろではなかなかうまくいかない。なぜならば、ベンチャー企業のような新しい産業を興そうというような文化が日本には少なくて、また、それを応援するような体制も整っていない、成功例もない、ということが言われています。あと、応用型研究に対しての予算も少ないんです。日本はアメリカに比べて6分の1ぐらいしか予算を出していません。さらに問題なのは、こういった出口がない、あるいは応用化が遅れますと、その分野に対して、若い研究者や優秀な研究者が入ってこなくなります。ですから、理系離れのようなことが起きてしまいますし、また、投資家、金融関係の方々も再生医療や先端医療にはもうお金を出さないよということになってしまうことを危惧しています。
ベンチャー企業にとっては、スピードが命になります。通常、新しい発見がありますと、20年間特許があります。この20年間のうちに、少しでも研究開発をして、開発をして、残りの期間で回収というか、マーケットに出て回収をする必要があります。ところが、この回収期間が短くなってしまいますと、ベンチャー企業としては、なかなか成功に結び付きませんし、また、投資家も投資をしなくなっていくということが指摘されています。さらに、もう一つ重要なのが、縦割り行政といいますか、各行政ステークホルダーが違うという問題がありまして、基礎研究には文部科学省が投資をする。最終的な製品化に向けては経済産業省が応援しているわけです。ところが、審査が遅れて、厚生労働省が担う審査の部分が遅れてしまいますと、連携やあるいは情報交換が非常に重要だということ、ここも非常に重要な開発上のポイントであるというふうに考えられています。

例えば、京都大学で行われているようなIPS細胞を用いた治療などは非常にポテンシャルがあって、世界中から注目されています。ところが、研究段階では、このIPS細胞が本当に心臓を再生したとしても、がん化しないのかとか、いろんな安全性の懸念てありますよね。こういったことを、世界のガイドラインはどうなっているのかとか、どういった部分を気を付けて、安全性のデータを取っていけばいいのか、というのは研究者、あまり知らないんですね。この部分に対して、規制当局や、あるいは専門家がアドバイスをしていくというのは非常に重要なことですし、そういったことを実際にヨーロッパやアメリカでは、すでに規制というか、法制度の中で初めています。

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個人が考える力を養える物語を提示しようと非常にレベルの高いことに挑戦されているな

2009年7月14日放送 NHK総合 クローズアップ現代

村上春樹 物語の力

ブックコメンテーター 松田哲夫さん
どちらかというと、前期村上春樹作品といいますかね、ノルウェイの森に代表されるような作品というのは、社会とか、現実とかからちょっと距離を置いて、自分なりの生き方をする主人公たちの話だったような気がするんですけれども、その背景には、学生運動だったり、市民運動だったり、何か世の中にコミットしようとした時期があるわけですね。ところが、そこから距離を置いてみていくうちに、そういうものがどんどん変化していって、一つの行きついた先がオウム真理教みたいなものだったということについて、僕も村上さんと近い年代ですから、同じような感じって持つんですけど、やっぱりある種の責任みたいなものを感じてくるんですね、ある年齢以降といいますか、それを作家として、作品で表したいという気持ちに、オウム真理教の事件以降、はっきり自覚的になられたということは確かだと思いますね。

特にアメリカなんかは、善悪の基準が非常に揺れ動いて、判断しずらい。そういう時に、何を対抗軸として持つか、そこに物語の力というものを村上さんは考えられて、今回、1Q84というのは、本当に面白い物語を、サービス満点といっていいくらいエンターテーメント性が高い面白い物語で、なおかつ、個人が考える力を養える物語を提示しようと非常にレベルの高いことに挑戦されているなという感じがしますね。
一方的に押し付けるんではなくて、受け取った読者が自分の中で物語をさらに進めていく、醸しだしていくということを多分求められていると思いますね。そういう意味では、これからの展開が楽しみだというか、我々に村上さんから課題が与えられたという気がしますね。

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いろんな幅広い世代の方がそこにかかわりあうことによって、息詰まる想いとか、同じ顔ばかり見ていてというのが解消される

2009年7月13日放送 NHK総合 クローズアップ現代

ひとりの老後 安心の住まいは?

ノンフィクション作家 加藤仁さん
人間社会ですから、いろんな意味で難しい問題があったりします。だけど、絶対条件として個室が必要ですね。個室と共有リビングと両方、人間というのは、寂しいという思いとほっておいてくれという思いと、両方持っているわけですね。その中で、ほっておいてくれという時は個室に行けばいいし、さみしいという時は共有リビングの方に行けばいい。その辺をうまく使い分けるということとあと、肝心なことは、出来るだけ幅広い世代にそこにかかわり合ってもらうと。若い人がそこにいるだけで、活気が出てくる。そうすると何がいいかというと、赤ちゃんがいるだけで、これまで特別養護老人ホームなんかを見てきますと、どういうことが起こっているかというと、いい介護をやっていると評判のいいところであっても、お年寄りの転倒事故、転んで骨折したり、けがをしたりする事故というのは数え切れないほど起こっているんですね。そこに赤ちゃんがいるというだけで、お年寄りの歩き方、横になっている赤ちゃんを踏んではいけないとか、いろんなことを気にしたりする。自分自身がもう一回おじいちゃん、おばあちゃんに立ち返ってということで、シャンとなさるんですね。そういう意味で、いろんな幅広い世代の方がそこにかかわりあうことによって、息詰まる想いとか、同じ顔ばかり見ていてというのが解消されると思います。

これまで、いろんな意味で、厚生労働省の法に則って施設ができていたんですけど、はっきり言えば不自然な空間がいっぱいあるんですね。今、女性たちが嫌なものは嫌だと。これは不自然ではないかとはっきり言っていますから、どんどん新しい共同住宅という文化、共同生活ということが、どんどん日進月歩で行われてきているなというのが、私自身は感じておりますけれども。

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心の美しさというか、それがすべて、それが本当の碁に対する愛情

2009年7月9日放送 NHK総合 クローズアップ現代

強烈な努力 無頼棋士の遺した言葉

囲碁棋士 武宮正樹さん
心の美しさというか、それがすべて、それが本当の碁に対する愛情というんでしょうかね、それは先生はみんなに伝えたかったんだと思いますね。
だから、先生は碁は普段の生きざまが大事なんだとおっしゃっていて、先生は生きざまは真剣に生きて、一生を終えられたという感じですよね。

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遅くとも1年半以内に、目に見える進展を示せるかどうか

2009年7月7日放送 NHK総合 クローズアップ現代

混迷のアフガニスタン① オバマの新戦略

米シンクタンク アメリカ進歩センター 上級研究員 ローレンス・コーブさん
最大の課題は、アフガニスタンの状況を一定の期間で改善することです。1年以内に進展があったことを示す必要があります。それは、難しいことです。私達は何度もアフガニスタン国民の期待を裏切りました。国民の多くはアメリカのやり方を冷ややかな目で見ています。だから、遅くとも1年半以内に、目に見える進展を示せるかどうか、これは大きな課題だと思います。

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やり続けていることで、誰よりも自分が一番安心できるんですよね

2009年7月6日放送 NHK総合 クローズアップ現代

涙と汗のゴール 自転車 わが人生

作家 山本一力さん
やり続けていることで、誰よりも自分が一番安心できるんですよね。私も、新人賞に応募し続けておりました時に、落ちてへこむんですよ、どうしても。一遍で行けばいいものをいかないですから、そんなに。へこんで嫌になっちゃうんですよ。でも、嫌になった時でも、書いていれば、俺は今日も書いているということで、自信が自分の中で安心感が取り戻せるんですよね。人と比べようとすると、どうしても辛くなるし、競争になるじゃないですか。でも、自分がやっていることで、地べたを踏ん張っていれば、俺はやっているという安心感が取れますから、それは自転車の限らず、何のスポーツであれ、同じことじゃないでしょうかね。やっていればいいんです。
目標をあまり高い所に置かずに、自分の手に届くところを、それに上がっていって、そこに自分で踊り場を設けてやって、ここまできたと。じゃあ、次へ行こうということを繰り返していければ、そんなにきついことでもないようにも思いますけどね。

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ショパンだったら辻井のショパンを聞きたいというふうに

2009年7月2日放送 NHK総合 クローズアップ現代

心癒す至福の音色 

ピアニスト 辻井伸行さん
ショパンが好きだということもありまして、来年はショパン・イヤー、ショパンの生誕200年ということもありまして、来年はショパンの作品をCDに録音したり、コンサートでも取り上げていきたいなと思っていますし、将来的には、まだまだ手を付けていない作曲家もいっぱいあって、勉強しなければいけないこともたくさんあるんですが、最終的には、聴衆の方たちに、ベートーベンだったら辻井とか、ショパンだったら辻井のショパンを聞きたいというふうに、みんなに紹介されて、一つの作曲家を掘り下げていきたいですね。

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