趣味に熱中するそのエネルギーを見ていて、生命の躍動、エラン ビタールだなという感じを深々と感じました
2010年3月27日放送 NHK BS2 熱中時間~忙中“趣味”あり~
ファイナル研究スペシャル
黒崎政男さん
フランスの哲学者で、ベルクソンという人がいるんですけど、その人が人生というのは、エラン ビタールだと言ったんですね。生命の跳躍だというふうに、生きているというのは、いつも自分をはみ出していくことだと。動物であったら、食べることと繁殖が済めば求めませんよね。我々は動物なんだけれども、人間というのは、一見無駄であるようなことに対しても自分が向かってしまう。趣味に熱中するそのエネルギーを見ていて、生命の躍動、エラン ビタールだなという感じを深々と感じました。
名越康文さん
誤解を恐れずに言うと、熱中するということは、繋がり合うことだと思うんですよ。例えば、そういう趣味でものと繋がり合う。あるいは、人とつながり合う。世界とつながり合う。自分がすごく興味を持ったことにどんどん没入していくと、結果として、世界や人と物と。本当に生命、無生命のものと垣根すら越えて繋がりあってしまう。そういうものを人間は他の生命体よりももっと強烈に持っている生き物なんじゃないかなというふうに思いました。
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