モロッコだったら、例えばバナナを売りたいと思ったら、そこらへんでバナナを買ってきて、道端でホイッと売っちゃえば、それでいいんだよ。成り立っちゃう国なんだ
2009年12月6日放送 NHK BS1 関口知宏のファーストジャパニーズ
モロッコ エッサウィラ 花屋 加納安奈さん
だって、わたしもう30だし、結婚しなきゃあいけないし、仕事もまた考えなければいけないし、と言ったら、そんなこと問題じゃないじゃないかって。日本ではいろいろ考えなければいけないことがいっぱいあるんだよ。でも、そんな好きだったら、住んじゃえばいいじゃないかと言われたんですよ。いや、無理だよ、住むのは。そうしたら、そのおとうさんが、何か自分で始めてみればいいんじゃないか、会社に入ろうと思うから、難しいんであって、自分で何か始めちゃえばいいんじゃないか。そんなのできないよ、と言ったら、モロッコだったら、例えばバナナを売りたいと思ったら、そこらへんでバナナを買ってきて、道端でホイッと売っちゃえば、それでいいんだよ。成り立っちゃう国なんだ。そんなに難しく考えることではないよと言われたんですよ。そうなのかって。
花屋やって、いろんなところで活けさせてもらって、ときにはすごく大きいところで、やっているときに、なんて幸せな人生なんだろうと思ったりしたんだけど、でも、今、長くここにいたら、だんだんそれも日常になってきちゃって、ようやく自分の持っていたものというのが見えて、いいところも悪いところも含めて、日本では全然発見できなかったところが今、引き出されているから、花屋によって、だから、いまここで手に入れた吸収したものとか、発見したものを全部持って、また別の土地に行ったら、さらにそれが大きな力になるかもしれない。ここが自分のこれからのスタートになったみたいな、でも、それはここなのかもしれないし、他かもしれないし。
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