カテゴリー「NHKスペシャル」の22件の記事

この人物は意外と気が弱いんではないかと。これはどんどん押していくべきだなと、その時思いましたけどね

2009年11月8日放送 NHK総合 NHKスペシャル

秘録 日朝交渉 知られざる核の攻防

内閣官房副長官(当時) 安倍晋三さん
それまで割と快活な雰囲気だったですね。時折見せて。あの時、キムジョンイル委員長の顔は固くなりましたね。文章を読みながら、上目遣いに小泉総理の表情をうかがうという感じで、説明をしていました。私は、それを見ながら、この人物は意外と気が弱いんではないかと。これはどんどん押していくべきだなと、その時思いましたけどね。
話し合うのか、戦争をするのか、決断の時だと。アメリカとは、一回戦争をしてみなければいけないかもしれないと。戦争をしてみないとわからないだろうという言い方すらしたんですね。ですから、非常に感情的になっていた。感情的になっていたということはですね、ある意味では、私はこれについては非常に追い詰められていたなと思うんですね。

外務省アジア大洋州局長(当時) 田中均さん
小泉さんとも、北朝鮮の問題については、たぶん何百回と話をした。その時、総理と話していたのは、朝鮮半島の平和を作るとはどういうことかという問題意識だったんですね。核の問題も、ミサイルの問題も、それまでの日本というのは、蚊帳の外だったんですよ。
94年の枠組み交渉のときには、日本は入れなかったわけですよ。韓国も入れなかった。私はね、あの時本当にそう思いましたよ。日本ほど核の脅威にさらされる国はないにもかかわらず、日本が直接の当事者でなく、合意が作られるということに対して、私は非常に強い思いを持った。そんなことがあってはならない。したがって、今度、核の交渉をするときには、それは必ず日本も、韓国も入った形でやらなければいけないし、それが6者の枠組みということではないかと。6者協議をこの機会に作るというのが、日本にとっても、北朝鮮にとっても、周りの国にとっても、一番好ましいことではないかと。

外務事務次官 薮中三十二さん
日本国内の世論の反発の強さに驚いたんだと思いますですね。そこは、体制の違いとか、あるいは一人一人の命の尊さ、それに対する受け止め方、感情の違いとか、向こうからすれば、こんなはずではなかったと。こちらからすれば、北朝鮮の説明はとんでもないと。このギャップというのは非常に大きかったですね。
北朝鮮からみると、国際情勢、アメリカのイラク攻撃ということを目の当たりにしましたから、相当まあ、恐怖感というのを持ったんだろうと思いますね。それが、一つの大きな背景としてあって、本当に、その言葉通りかどうかわかりませんけど、相当孤立感を持っていることは事実なんですね。そこで、恐怖もあると。そのためには、なかなか手放せないということだと思いますね。
丁々発止のやり取り、かつ何も見ないで、二人はその場でどんどん話し合うということ。そういう中で、割と思い切った発言がキムジョンイル総書記のほうからあった。
この時のポイントは、凍結は廃棄に向けての、あるいは非核化に向けての第一歩だと。それから国際的な査察を受ける用意もあるんだと、この二つの点が、当時ですよ、今思うとそれがどのくらいの進捗になるのかという問題はあるのかと思いますけど。

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自分たちで、自分たちの生活を作るんだと。そういう意識が今度の政権交代で芽生え、定着すれば、僕の本懐

2009年11月3日放送 NHK総合 NHKスペシャル

証言ドキュメント 永田町 権力の興亡
第3回 2001-2009 小泉 そして 小沢 民意をめぐる攻防

元自民党副総裁 山崎拓さん 
この機会にあえて言えば、負けたら、新党を結成しようという話し合いになっていたんです。YKK新党を作ろうということになっていたんです。負けた場合ですよ。どっちみち、小泉さんが負けるようでは、自民党の再生はないと、そういうエネルギーはあったわけです。中央突破的な行動を起こすだけのエネルギーはあった。自民党をぶっ壊すという表現の中に、そのことは込められていたわけですよ。

自由党党首(当時) 小沢一郎さん
メディアでは純化路線か、なんだかんだと言われたけど、自分たちの主張が正しければ、必ず支持してもらえるだろうという意識が強かったんだね。だけど、これまたそうはいかんで、幅広い意見の集約をしてかないと、50%以上、多数というのは取れないという現実に直面して、民主主義社会で、多数を取ってやるということは本当に難しい。だから、そういう意味で、いろんな人たちの様々な人らをうまく統合しながら、一緒にやっていくという手法が大事だな。

民主党代表(当時) 菅直人さん
特に、合併の時に感じたのは、小沢さんの決断力というか、ある意味での割り切りの速さと徹底した割り切りですね。普通、合併するというと、いろいろな条件を出し合うわけですよ、お互いに。それに対して、小沢さんは、一切の条件はなくていいと。つまりは、党名も、政策も、人事も、それまでの民主党のままでいいと。そして、一緒になって、選挙で政権を取ろうという、ある意味で、その1点だったわけですね。ですから、すごいなと思いましたね。

民主党幹事長 小沢一郎さん
僕が政治は国民の生活を守ることだという基本的政治の理念というか、哲学というのは、当たり前のこととして、前から思っていたことなんだ。たまたまそれとちょっとかけ離れた小泉なにがしの政治が出てきたから、それは対比として、非常にみんなの気持ちにアピールしたんじゃないかな。
僕は、田中先生の教えもありなんですけれども、川上から攻めろと。やり方としてはね。それは何かというと、テクニックの話ではないんだよね。やっぱり一番国民の中に、大衆の中にという基本的な考え方を別な言い方で表しただけなんだよね。誰もが、大きな組織とか、大きな会社とか、そういうところにすがりたがるわけだ。駄目だと、それは。その前に、それぞれの個人なんだと。会社や組織の前に。その川上から攻めるんだということは、大都会だろうが、地方だろうが、同じだと。それが、結果的に自民党の基盤を崩すということにつながるんだ。だから、自民党はやり方としてはまさに川上からやってきているんだよ。個々の毎日の日常活動、冠婚葬祭から、就職だ、入学だ、あらゆる相談所なんだね。地元の事務所は。

変えてほしいじゃ駄目なんだよ。私たちが変えるんだよ。ケネディの演説じゃないけれど、国が何してくれるかじゃないんだよ。自分たちが社会のためにどういう働きをすることによって、よりよい社会を作るのかっていうのが民主主義の基本だから。政治というのは、その国民の意思の委託を受けて、やるだけの話だからね。日本はまだまだ、日本人は僕は自立心が足りないと言っているんだ。だから、どこに行っても、僕は大衆、みんなの前でも、あんたがた自身の責任だと。自分たちで政権を作ったり、変えたりすることの権限を持っているのに、それを行使しないで、ぶつくさ文句ばっかり言っていては駄目だと。自分たちで、自分たちの生活を作るんだと。そういう意識が今度の政権交代で芽生え、定着すれば、僕の本懐。

財務大臣(民主党) 藤井裕久さん
やっぱり小沢さんがやった中では、大人にしましたね。民主党を。政策も大事です、もちろん。もちろん政策は大事ですが、大人になっているから、より効果があるんですね。同じことを言っても、子供が言っていると、本当かいと言うことになるわけですね。今、民主党は完全に大人になりましたから、あいつの言っていることは、本当にやるだろうというふうになったことは、私は肌で感じているんですよ。

元自民党幹事長 加藤紘一さん
小泉さんの政治が終わってから、こうつらつら思うんだけど、小泉さん時代の5-6年は、何か小泉劇場という見事な芝居に熱中した一時のように思うんですね。やたらと面白かった。やたらと主演男優、小泉という人が舞台で動き回っていて、本当に拍手したんだけど、芝居が跳ねて、劇場の外に出てみたら、あれ、この芝居面白かったけど、テーマなんだっけ、と思うと、何だったかなあ、というふうに分からなくなっちゃってたと。

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小沢さんに連立に加わってもらって、それを座布団にして、公明党に来てもらうという方法以外に、公明党が乗ってくれる道はない

2009年11月2日放送 NHK総合 NHKスペシャル

証言ドキュメント 永田町 権力の興亡
第2回 1996-2000 漂流5年 数をめぐる攻防

自由党党首(当時) 小沢一郎さん
僕はあくまでも政策合意を実現できると。これは今の国会運営から、安全保障から、税制から、何から、全部変えるという話だからね。これができるのなら、それは本望だと思ったんだけどね。
自民党が我々のある意味過激な提案をのむというものだから、それならば、事実上、政治を変える、政権を変えると同じ事になるじゃないかという気持ちが働いたんだ、その時は。
あれだけ、総裁と党5役が署名した連立合意だからね。いやいやながらもちゃんとやるんだっろうと思ったら、全然その気ないということで、1月、2月したら、全くその気ないということがわかったもんだから、僕はむしろ後悔したんだけどね。

内閣官房長官(当時) 野中広務さん
野中さん、そんなに言うけどね、昨日までは野党と与党に分かれておったのが、コロッと変わって、与党になるというようなそんな器用な技はうちにはできないよと。やっぱり、真ん中に座布団を置いて、そしてその座布団をクッションにしていくという形を踏まなきゃできないよというて、話をしてくれました。やっぱり俺が小沢さんに頭を下げて、小沢さんに連立に加わってもらって、それを座布団にして、公明党に来てもらうという方法以外に、公明党が乗ってくれる道はないと。

高邁な政治なんて目指していませんよ。今、この難局をどう乗り切るか、そういう危機感があったから、早く収拾しようと、そういう気持ち以外、何もなかったです。

加藤さん出てこなかった。山崎さんのところも出てこなかったけれども、そのあと、私は処分をしませんでした。それがいろいろ私の批判になりましたけど、ああいう憂国の諸君も自民党の中におって、森さんが謙虚に総理という座の重みを知ってくれたらいいんだと、そういう意味で、私が不信任案が否決されたとはいえ、総理は気をつけて、これから1日を歩んでほしいと、こういうたら、森さんが、幹事長は不信任案が否決されとるのに、何を言っているんだいと言うのを聞いたから、この人のところでやるのもこれ限りだなと思って。

自民党政調会長(当時) 亀井静香さん
新しい総裁、総理を選ばないかんというお話になったんですね。そういうことの中で、密室だなんて言うけどね、誰かが相談せんと決まらない話であってね、それで、森さんにさ、あんた総理やりたいんだろ、前からやりたいんだから、やればいいじゃないかなあと。そうして村上さんも何かね。亀井さんもそういっているんだし、黙っているから、俺、水向けてやったんだよ。

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やっぱり既存の権力ね、いくら腐っても、やっぱり長い権力というのは非常に国民の生活の隅々まで影響を持っているからね

2009年11月1日放送 NHK総合 NHKスペシャル

証言ドキュメント 永田町 権力の興亡
第1回 1993-1995 政権交代 誕生と崩壊の舞台裏

新党さきがけ代表(当時)武村正義さん
政界全体に一定のインパクトを与えられるような存在になろうというのが志でした。にもかかわらず、なんとかが好きだとか、嫌いだとか、分裂するとか、対立するとか、そういうふうなドラマに巻き込まれていったのは、それは大変恥ずかしくも思うし、残念にも思っています。それは筋じゃないだろうと言われたら、そうですねと答えるしかないし、でも現実にそういう要素で、政治の局面局面、いわゆる政局というものが、私どもがかかわった政局が動いたことも、これは認めざるを得ないように思います。これからも、そういうことがまだまだありうると言わなきゃなりません。

新生党 代表幹事(当時) 小沢一郎さん
自社政権ができるということは、普通の常識から言ったら、考えられないことに、結果としてできたわけだ。ということは、やっぱり55年体制の維持ということでもって、たぶん自社が一致したということだね。やっぱり既存の権力ね、いくら腐っても、やっぱり長い権力というのは非常に国民の生活の隅々まで影響を持っているからね。これを覆すというのは、大変なことだよ。だから、15年、丸々15年かかっても、まあまあしょうがないかなと、しょうがなかったなと。

自治大臣(当時) 野中広務さん
やあなあ、あれを考え、これを考えしたらなあ、昨夜は一睡もできなかったよ、と言いながら、しかし、俺は受けたんだから、しょうがないんだ、といって、自分で独り言を言って、言うとられた姿を今も生々しく覚えております。我々にとって、政権復帰をしたことはよかったけれども、労働組合のトップを行き、社会党の委員長まで行った村山さんをこんな場所に出したのは、残酷だったんだなあと思いながら、やっぱりそうせざるを得ないのが、政治なんだと。

内閣総理大臣(当時) 村山富市さん
まさに50年目、内政問題でもけじめをつけると。始末のつけられなかったものにも、必要なものについては始末をつけると。この内閣ならできるだろうというんで、やってきた。だから、それなりに与えられた歴史的役割というものを自覚をして、それを果たすと。

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スマートグリットによるガソリンから電気への移行、それは世界を根本的に変えるのです

2009年10月25日放送 NHK総合 NHKスペシャル

自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち

アプテラ創業者 スティーブ・ファンブロさん
既存メーカーは100年も鉄で車を作り続け、それが当たり前だと思ってきました。自動車業界の人間にはこんな車は作れません。四輪で箱型の車を作るように訓練されていますから。

投資家 スティーブ・ウェストリーさん
3年前にはよく環境技術とはなんですかと聞かれたものです。ところがどうです。今では大きなチャンスだと皆が考えるようになりました。

レバ 創業者 チェタン・マイニさん
ガソリン車とノウハウが違うので、既存メーカーに優位性はありません。技術を開発したのも我々が先です。コストも安くできました。

グーグル 環境担当役員 ダン・ライカーさん
近い将来。自動車はコンセントを通して、家庭と繋がるようになります。プラグでつながった自動車は家庭で最も大きな家電になるのです。
100年間、私たちを運んでくれたガソリン車の時代は終わりです。21世紀、電気自動車に変われば、大転換が起こります。スマートグリットによるガソリンから電気への移行、それは世界を根本的に変えるのです。

連邦エネルギー規制委員会 委員長 ジョン・ウェリンホフさん
革新的な技術を持った企業を次々に取り込んでいます。グーグル、GE、マイクロソフト、シスコシステムズ、IBM、大企業もたくさんいます。アメリカがモデルを作るのです。他国も追随せざるを得ない。

日産中国 副社長 中川恒彦さん
EVを量産するディーラーになるということだと思うんですね。それが、ある意味目指しているところなんですけれども、今後、中国で普及させていくためには、やはりこのようなことの積み重ねが必要だと思うんですね。

山東宝雅 社長 張海波さん
ヨーロッパの人に認めてもらいたい。私たちの車をもっと広めていきたい。毎日頑張っていい車を作りたい。来年は会社の飛躍の年にします。

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何十年後かには、自動車メーカーはなくなってしまって、アッセンブリーメーカーになってしまう

2009年10月18日放送 NHK総合 NHKスペシャル

自動車革命 第1回 トヨタ 新時代への苦闘

トヨタ自動車 内山田竹志 副社長
環境が全部変わってしまってから、ゆっくり対応ということでは、どうしても世の中の動きに間に合いませんので、できれば世の中の環境変化と同時並行的ぐらいに我々が対応しようとしますと、我々は逆に言うと、かなり先回りをしないと世の中の変化と同時ぐらいというのはなりませんので、環境技術の開発のところのスピードがこれからは求められるんではないかと。

自分のところは全く買うだけと、こういうものを下さいという性能を出して、結果を受け取って、買うだけという、これは避けたいと。そうなると、何十年後かには、自動車メーカーはなくなってしまって、アッセンブリーメーカーになってしまう可能性もあるもんですから、特に、コアの部品であればある程、それは自分たちでもできるという状態は担保しなくちゃあいけないというふうに思っています。

プラグインハイブリッド車 開発責任者 田中義和さん
スピードって、非常に大事ですね。商品を投入するタイミングもそうですし、技術って、日々進歩していますし、当然競合の各社さんも皆さん、しのぎ削ってらっしゃいますから、あるタイミングでものを出すという、タイミングを逸すると、せっかくの技術も色あせますので。

電気自動車ベンチャー企業経営者
大手自動車メーカーは50年以上もの間、同じ取引先と一緒に車を作ってきた。その関係を変えるのは非常に難しい。私たちのような新しい会社は、なんのしがらみもなく、自由に取引先を選べます。

アイシン精機 加藤喜昭 常務
車がまさに変わろうとしていますよね。そうすると、今まで我々が持っている部品というのは、そのままでは使われなくなってしまう、その危険性って、いっぱいあると思うんですね。ですから、一番はその危機感で、その危機感をどう打破していくかという中で、我々が何をやれば、それを超えることができるかって考えています。

自動車アナリスト ジョン・カセッサさん
今後、電気自動車やハイブリット車など、さまざまにエコカーが市場に投入されます。環境技術に磨きをかけ、勝利を手にしようと、大手メーカーだけでなく、中国やインドの新興企業も入り乱れて、争いが本格化するでしょう。

北米トヨタ 稲葉良睍 社長
社会的な消費パターンの変化、これを革命という人もいるんですが、要するに、環境にいいことは、クールであると、こういう感じが段々出てきている。たとえ浪費社会と言われたアメリカでも、そういう変化が、しかも大きな形で出ているんです。ただ、実際、そういうことがどの程度のスピードで起こっていくかということが分かるには毎日見極めていかなければいけないかもしれませんね。
アメリカでの市場の受け入れられ方、これがほかの地域への非常に重要な試金石になるというふうに我々感じておりますし、環境意識面、インフラ面、いろんなことを含めましても、ここで成功しないと、我々必ずしも成功には至らないという、そういった意味では、非常に重要な戦略市場であると、これは論をまたないと思います。

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放射性廃棄物が大量に生まれています。そして、最終的な解決方法を見出した国は、世界のどこにもありません

2009年10月14日放送 NHK総合 NHKスペシャル

原発解体 世界の現場は警告する

原子力研究バックエンド推進センター 榎戸裕二さん
解体ということを特に考慮した設計というものは採用されておらなかったというのが実態でございます。設計思想においては、原子力発電所の健全性や安全性の確保ということを主に考慮されておりまして、解体については、将来の技術開発によって対応できる、また今後、その技術開発をすることによって、十分な技術が確保できるという考え方のもとでやっておりまして、近い将来の課題というふうには考えておらなかったと。

日本原子力発電 松本松治 副社長
やはり40年前に造られたものですから、今の解体を想定しながら、それがうまくいくように図面をやっぱり整備しておかなければいけないという考え方は、その時点はなかったんだろうと思いますね。今、原子力発電所を作るとなると、それこそそういった図面をきっちり残しておく工夫がどんどんされていかなきゃいけないと思ってまして。

解体をやっているんだけど、その廃棄物がどう処分されるのかわからない。外に出せない場合は、そこに保管をせざるを得ないわけですが、そこが段々とひっ迫してくると、ある意味解体に着手ができないという状況に陥っていくということになるかと思います。

ドイツ 放射性廃棄物管理委員会 ミハエル・サイラー 委員長
そもそも原発を使い始める時から、処分場のことを考えるべきだったんです。原発があるどの国でも、放射性廃棄物が大量に生まれています。そして、最終的な解決方法を見出した国は、世界のどこにもありません。私たちは、解体や廃棄物の処分の問題にもっと注目すべきなのです。

内閣府 原子力委員会 近藤駿介 委員長
当初はもう少し早く進むということを想定していたと思うんですけれども、しかし、これはいろいろな当時は想定していなかった不都合というか、不具合がプロセスの中で起きた結果として遅れていると。国民との対話を通じて、自分たちの問題という理解をしていただける、そういう人たちの数を増やしていくと。私はまだまだそういう目で見ますと、我々日本の原子力関係者の努力というのは、足りないと。

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社会が、そして政治が子どもを守れるかという本当に重大な局面に来ていると思います

2009年10月7日放送 NHK総合 NHKスペシャル

セーフティーネット・クライシス Vol.3
しのびよる貧困 子どもを救えるか

厚生労働大臣政務官 山井和則さん
つくづく感じたのは、不況の直撃を受けているのは、結局は一番弱い立場にいる子どもたちだということですね。もうひとつは、広がりゆく子供の貧困、確実に言えるのは、子供には何の責任もないんですよ。やはり、そういう意味では、社会の責任で、子供の貧困の問題を解決していかねばならないと、まさに、そういう意味で、今回、私たち鳩山政権は連立合意の中で、子供の貧困を解消すると。生活保護の母子加算も復活すると。一番の今回の私たちが選挙で訴えた目玉が月々2万6000円の子供手当を中学卒業まで支給すると。まさに、そういう意味では、親の経済力で、子供の人生に差がついてはならないと。子供の教育機会は均等に保証させねばならないと。まさにこれは生半可なことではないと思いますが、社会が、そして政治が子どもを守れるかという本当に重大な局面に来ていると思います。

ローソン 代表取締役社長CEO 新浪剛史さん
企業もグローバル競争の中で、日本で鎖国なんてできないわけですね。やはり自由経済の中で、フリーライダーであったというのは日本は全く持ってそうだと思いますね。その中で、このままいわゆる企業が勝ちぬけるかどうかというぐらい大変な状況で、この急激な円高で、本当に日本は将来やっていかれるかどうか、というぐらいぎりぎりのところに来ているわけです。ですから、日本の経営者って、特にみんな労使関係で使用者としてぼこぼこやろうなんて思っていないんです。いわゆる企業内失業だって、実際にあるんです。アメリカの企業と日本の企業は全然違うんです、そういう意味で。

英国の元首相のブレアさんがおっしゃったように、一に教育、に二教育、三に教育ですね。まさに、機会の平等こそが、日本の経済を支えるんだと。これは絶対にやらなければいけない。そして、もう一つ言えば、高等教育、大学そのものも大変レベルが世界的には下がっちゃているんですね。そこにおいても、創造性の豊かな人材を作ると、こういった意味でも大学までも視野に入れて、ぜひやっていくべきであると、このように思います。教育に対して、国がお金を投資していくこと、これは大いにバックアップすることであると。大賛成だということですね。

反貧困ネットワーク事務局長 湯浅誠さん
今の高校の先生の姿というのは、私たちの姿でもあるんですね。みんな何とかしなくてはいけない、貧困をなくさないといけないと言うんですけど、実際には、具体的な手当てはなかなか打たれない、いつも後回しになります。そうすると、現実に直接向き合っている人がそのことを伝えないといけない。そんなことを伝えたくないんだけれど、現実にそこで生きていこうと思うと、それを言わなければいけないという、あのつらさはいろんな人に訴えたい、わかってもらいたいという気持ちは非常によくわかる。ああいう状態は、いろいろ都合はあるわけですよ。それこそ、政府の財源もある、企業のグローバル競争もあるかもしれない、だけど、そういうものの中で、いつも後回しになる。そうやって、いつも後回しになるから、結局、貧困の連鎖がやまない。結局、人材がつぶれていくわけです。それは社会的な損失だと思うので、結局、社会の持続可能性がなくなっていく。日本もそういうところに差し掛かってきているということを社会全体が共有して、優先順位を上げていく必要があるんじゃないかなと思います。

関西学院大学 教授 神野直彦さん
教育とか、子育て支援に日本はお金を使わな過ぎるんですね。ヨーロッパであれば、そもそも教育費はただでという国が多くて、どうして日本は教育費にそんなにお金を使わないかと言うと、そもそも教育費とか、子育ての費用というのが、社会にとって負担だというふうに思っているんじゃないかと。ヨーロッパでは、社会の進歩と発展を可能にする未来への投資だというふうに考えているわけですよね。つまり、教育は英語でエデュケーションと言いますが、エデュケーションとは引き出すことですよね。子どもたちそれぞれが持っている、どんな人間にもかけがえのない能力があって、そのかけがえのない能力を引き出すこと、これは教育である。そのことによって、経済全体が、かけがいのない能力を発揮することによって、経済全体が発展していくんだ。機械や土地がやる気を出して、経済を発展させることはあり得ないんですね。

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7割8割苦しいよね。仕事が。監督という場合はね。いいことは1割か2割。あとはほとんどは嫌なことがあるからね

2009年9月27日放送 NHK総合 NHKスペシャル

ONの時代 第2回 スーパーヒーロー 終わりなき闘い

読売巨人軍終身名誉監督 長嶋茂雄さん
7割8割苦しいよね。仕事が。監督という場合はね。いいことは1割か2割。あとはほとんどは嫌なことがあるからね。やっぱり苦しいよね。なんといってもね。いい方向にやっていたと思っていても、なかなか思うようにいかないよ。それでもいい方向にやろうとしますもん。またやられるのよ。もう、苦し紛れに、お客さん、ファンの皆さん、申し訳ないというそういう気持ちを持っていたから。

福岡ソフトバンクホークス会長 王貞治さん
一番はあのまま辞めちゃうのが一番よかったんですね、自分にとっては。自分も楽だし、チームにも迷惑かけないし、それともう一つ、自分でもう一回チャレンジしたい。まだまだ選手たちに伝え足りないものもあるし、ファンにもまた喜んでもらいたいというのもありましたからね。ぎりぎりまで迷ったんですけれども、ユニフォーム着ようと決めたんですけどね。

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試合で初めて自分を見れるんだから、練習は見せない。そういうものでしょ、プロ野球というものは。いいところだけ見せる

2009年9月20日放送 NHK総合 NHKスペシャル

ONの時代 第1回スーパーヒーロー 50年目の告白

読売巨人軍終身名誉監督 長嶋茂雄さん
テレビにあまり出ないほうがいいという人も中に入るんですよね。しかし、僕の場合はね、全国にファン見てて、どういう状態で出てて、どういう成果をできるかということをファンが見ててもらいたい。ファンと一緒にと僕は思っていました。

いやだね、僕は。やっぱり、嫌だね。試合で初めて自分を見れるんだから、練習は見せない。そういうものでしょ、プロ野球というものは。いいところだけ見せる。

若い20台、30台ありますけどね、何やっても長嶋、長嶋で、見ていられていましたんでね、正直言って、きついね。応えられないときもあるよ、それは。だから、時にはパッと自分から逃げてね、人に忘れられるのもいいなという気持ちはありましたけどね。

重荷はあるね。あるけど、それに対して負けたら弱いよ。負けたら終いよ。もっともっと強く持っていくんだという気持ちを持ってなきゃあしょうがないね。やっぱり勝負をやるからには、負けるもんかという気持ちがあるからね。人よりも1倍2倍くらい持っているよ。表には言わないよ。出さない。自分でわかればいいからね。

孤独ですね。孤独はやっぱり一番強いよね。相手には言えない。自分自身の中に持っているから。やっぱり孤独というのは、どういうものかというと、自分自身が人の中に出ないこと、自分自身の中にしまっておくこと。それが大事なことだと思うね。そうやって、自分はどんどん生きていくわけだから。

福岡ソフトバンクホークス会長 王貞治さん
周りの人の見る目が変わってくるじゃないですか。その中には、羨望というか、羨ましそうな目という、これは人間として、こんなにうれしいことはないんですよ、はっきり言って。羨ましそうに見られるということ。優越感と言うのか、これ優越感というのはいい意味では使われないんですけど、それを持ちたいというのも人間の正直な気持ちだと思うんですよね。味わいたいというかな。それはホームランを打つごとに、僕は味わえたんですよ。そんないい気分ないから、また打とうというか、そういうことで。

国民の皆さんの楽しみというのは、夜7時ぐらいから巨人戦をみるというのが、大部分の人の楽しみだったと思うんですよね。その時に、ONがいて、他の人よりは華々しいね、ファンの人を、なんというか、興奮させるような役柄を、時々二人がやって、やはりその二人の活躍に自分をオーバーラップして、自分がやっているように思えさせてくれたんだと思うんですよね。もっと、もう一本、もう一本という、それでどん欲になれるのは、そういう皆さんの思いが伝わってきて、皆さんがもっと望んでいるというのを感じるからですよね。

怖いんですよ、打席に立つのが。相手は打たせまいと思ってほってくる球を打たなきゃいかんもんですから、その怖いということが自分をまた練習に追いやったんだと思いますよね。だから、ほかの人はともかくとして、自分ではとにかく自分にストイックにと言いますかね、そういったものを求めましたけど、そうしなきゃあ、答えが出ないんですよね。

ファンの人というのは、残酷だしね、本当に正直ですよ。本当にストレートの気持ちで伝えてくれますから、こっちはその人に拍手させるようにするしかないんだから、よしと、相手のピッチャーに対して、よしですけど、ファンの人に対しても、もうちょっと待ってくれとか、またホームラン大きいのを見せるからとか、そういう思いがありましたね。だから、我々もそういうものにもがき苦しんで、逃げ出したいような気持の中でやって、でも行かなきゃいかんというところでやったから、今振り返ってみたら、他の人よりもいい成績が出せたんだと、それは言えますね。

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医療従事者の人たち、まだまだ季節性インフルエンザと変わらないと思っている人たちが多い

2009年9月13日放送 NHK総合 NHKスペシャル

未知の脅威 新型ウイルス 日本は耐えられるのか

カリフォルニア州サクラメント USデービス医療センター 呼吸器・救急科 クリスチャン・サンドロック医師
従来は、インフルエンザを確認してから、抗ウイルス薬を使い始めていました。いまでは、疑わしいケースでも投与し、結果が出るのを待ちます。積極的に早期治療を行って、重症化を予防することが重要です。

東北大学大学院 押谷仁 教授
今回の新型インフルエンザ、医療従事者、医師を含めてですね、医療従事者の人たち、まだまだ季節性インフルエンザと変わらないと思っている人たちが多いので、やはり一部にこういう重症の肺炎を起こすんだということが広く医療従事者の間にも浸透していないと。どういう人たちが重症化して、重症化の早期の症状というのはどういうものかと、そういうものをきちっと浸透させていくと。それによって、救える命をできる限り救っていくということが必要になってくると思います。

沖縄県立中部病院 内科 遠藤和郎 部長
8月の波を経験したからこそ、より大きな波が来るということはひしひしと感じられますので、当然、今までの対策にプラスアルファの対策をきっちりやって対応していきたいなと思っています。

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混乱が終わった後、どんなに良くても高い成長は望めません。安定的に成長することはあり得ません

2009年9月12日放送 NHK総合 NHKスペシャル

金融危機1年 世界はどう変わったか

ヘッジファンド レミアス ピーター・コーエン代表
金融危機が起きても、何も変わりませんでした。生き残った少数のヘッジファンドがより大きな富と権力を握るようになっただけです。9.11のことだって、人々の記憶は薄れています。たった8年前の出来事なのに、金融危機も同じように、あったことすら忘れ去られるのです。

今、株価は上がっていますが、経済の実態を全く反映していません。今後の行方は不透明です。。

清華大学 胡鞍鋼 教授
世界が多極化し、経済が複雑化していくこれからの時代、米ドルの独占状況を打破しなければなりません。アメリカは、今の独占的な地位をいつまでも維持できません。気持ちはあっても、実力が伴わない、というのが実情です。

クボタ アメリカ 飯田聡 社長
この金融危機が消費の世界、一般消費の世界にですね、相当な影を投げてきたということですね。やはり予期せぬ、我々が当初、予期した以上の落ち込み方をしているというのが実態ですね。

クボタ 益本康男 社長
グローバルに行くときの行き方なり、作り方なり、売り方なり、すべてのお手本の先生になれよと。そして、それを本当にグローバルで一番メリットが出るような形につくあげていくのが日本だろうなと。

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海軍は常に精巧な考えを持ちながら、その信念を国策に反映させる勇を欠き、ついに戦争、敗戦へと国を誤るにいたった

2009年9月10日放送 NHK総合 NHKスペシャル

日本海軍 400時間の証言 第3回 戦犯裁判 第二の戦争

およそ二年半の審理を通じ、最も残念に思ったことは、海軍は常に精巧な考えを持ちながら、その信念を国策に反映させる勇を欠き、ついに戦争、敗戦へと国を誤るにいたったことである。陸軍は暴力犯、海軍は知能犯、いずれも陸海軍あるを知って、国あるを忘れていた。敗戦の責任は五分五分であると。

戦争は国家行為であり、これに対し、国際法上で個人責任はない。条例の規定は事後法であり、不法である。戦争裁判というのは、従来普通の裁判と違いまして、どうせ講和条約までだと。死刑になりさえしなければ、終身刑でおっても、講和条約までがんばれば、それで自由の身になれると。

これは表向きにしたら、えらいことになると。しかも日本の海軍の信用にかかわると。私は一切、証拠を上げるなと結局、本質にならないようにしておけと。私に相談しに来た者に、全部本当のことは何も言うなと。黙っておけ。それで、何とかなってしまうという指導をしていましたから、したがって、最後まで検事側は本当の証拠は得られなかったはずだ。

取材デスク 小貫武さん
11年にわたって続けられた反省会は、平成3年4月に開かれた131回が確認できる最後の会議となりました。その後、膨大な証言の記録は埋もれたままになっていました。ここで交わされた議論から見えてきたのは、無謀な作戦でも、いったん始まると誰も反対できなくなる組織の空気です。本来、一人一人を守るために存在する国家や組織があるべく姿を見失い、逆に、個人をいとも簡単に押しつぶしてしまうという現実でした。この反省会での議論は、今の社会にも通じるものがあると私は思います。今回、番組で取り上げた人たちの多くは海軍という組織のために忠実に自分の役割を果たしていました。そのことが、結果として組織の利益を優先し、個人の存在を軽視することへとつながっていきました。そこに、現代の組織にも通じるものを感じざるを得ないのです。あの戦争では、日本人だけで310万人、アジアではさらに多くの命が失われました。この悲劇を2度と繰り返さないために、反省会の証言から読み取るべき教訓とは何なのか。それは、どんな組織よりも一人一人の命のほうが重いということではないかと私は思うのです。

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海軍は自分の意志、判断を持っていながら、それはこちらにおいて、そうして流れて、海軍のこれは体質

2009年9月9日放送 NHK総合 NHKスペシャル

日本海軍 400時間の証言 第2回 特攻 やましき沈黙

新兵器が生まれると使ってみたくなる。私自身それによりかかって、気持ちの上ではおったと。太平洋戦争がそれらの日本の強みとする新兵器に引きずられたんだと言うことは、あえて言うことはできませんが、しかし頼んではおったと。
海軍は自分の意志、判断を持っていながら、それはこちらにおいて、そうして流れて、海軍のこれは体質だと思うんですよ。だからこそ、思わぬ、好まぬ、自分の本意ではない方向へ流されていった。誰彼と言わず、みんなそうですもん。

取材デスク 小貫武さん
反省会に参加していた一人一人は特攻は、決して命じてはいけない作戦だと心の中ではわかっていました。しかし、その声が表に出ることはありませんでした。間違っていると思っても、口には出せず、組織の空気に個人がのみ込まれていく。そうした海軍の体質を反省会のメンバーの一人はやましき沈黙という言葉で表現していました。しかし、私はこのやましき沈黙を他人のこととして済ますわけにはいかない気持ちになります。今の社会を生きる中で、私自身、このやましき沈黙に陥らないとは断言できないからです。特攻で亡くなった若者たちは陸海軍合わせて5000人以上。その一人ひとりがどのような気持ちで出撃していったのか。決められた死にどう向かって行ったのか。その気持ちを考えると、私は反省会の証言から学び取ることはただ一つのことではないかと思います。それは、一人一人の命にかかわることについては、たとえどんなにやむを得ない事情があろうと、決してやましき沈黙に陥らなことです。それこそが特攻で亡くなった若者たちが死を持って今に伝えていることではないかと私は思います。

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リーダーシップをとった人間と連絡が取れない、来れないという状況で、我々が対応できる力はガクンと下がってしまう

2009年9月6日放送 NHK総合 NHKスペシャル

首都直下地震 見逃された危機

工学院大学 建築学科 久田嘉章 教授
目の前に見せられると、全然迫力が違いますね。対策をとってないと、転倒防止ですとか、間違いなくけがを出してしまう。たくさんのけが人を出してしまう可能性がありますね。

児島正さん
超高層ビルで、けが人が起こった場合、どうやって降ろすかというのは、今まで全く考えていないんですよね。まだこれから始まったばかりで、いろんな問題あると思います。

消防庁 消防研究センター 山田常圭さん
非常に濃い煙が入ってきますと、本当に一息吸って死んでしまうような場合もあります。ですから、非常に危険になるので、そういう状態になる前に、早く救出するということは非常に重要なんです。

ドイツ銀行グループ ミッチェル・メイソンCOO
顧客の信頼を維持するために、ビジネスを続けることはとても重要です。BCPにかかるコストと労力はビジネスを中断させることで生じる損失よりもずっと安くつくんです。我々にとっては、BCPは常識ですよ。

東京 大田区 精密機械メーカー ディスコ BPCの責任者 渋谷真弘さん 
いかにして、どんな状況でも続けていけるかというところをいろいろ考えて、策を打っていくというっところですから、それを実現するということであれば、非常に大きいプレッシャーというのは感じていますね。

野村総合研究所 浅野憲周さん
こういう経済状況の中で、地震災害が起こったら、本当に二度と立ち直れない、そういった状況も想定しうるわけで、そこまで踏まえて、今やるべくことというのは、BCPをちゃんと検討して、やるべきではないのかなと。

富士通総研 伊藤毅 事業部長
もし仮に、リーダーシップをとった人間と連絡が取れないですとか、何らかの状況で、その人が来れないという状況で、我々が対応できる力はガクンと下がってしまうということであれば、客に責任が全然果たせなくなる。それは、私どもの風評につながって、私どものビジネスに大きな影響を与えてしまう。ですから、そういう人材をしっかりと開発しよう。
事業継続に力を入れていくという仕事に終わりはないと思っています。常にそれを向上させていく、また、周りの環境もどんどん変わりますから、そういうものにしっかりと我々の活動を合わせておくということは、ずっと続く活動ですね。

江戸川区 土木部 土屋信行 部長
今まで考えてこなかった程の大きな問題が内在しているということがよくわかったわけですね。今の段階では、それにどう答えていいか、非常に苦慮しているという状況です。

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核戦争が起きた時に備えて、ソビエトは、内部被ばくをはじめとする様々なデータを蓄積しておかなければならなかった

2009年9月2日放送 NHK総合 NHKスペシャル

核は大地に刻まれていた 死の灰 消えぬ脅威

カザフスタン セミパラチンスク(現セメイ市)旧第4診療所 元所長 ボリス・グセフさん
患者の治療を行ったか、病気のことを教えたか、と問われれば、答えはノーです。ソビエトは死の灰の影響を否定する一方で、調査だけは行っていたのです。すべてを調べ上げ、そして人々には絶対に知らせない。それが重要だったのです。

実験は収穫の季節の風の強い日を選んで行われました。この意味はわかるでしょ。住民を通して、何が起きるのかを調べていたんです。

ドイツ ミュンヘン ドイツ連邦放射線防護庁 ベルンド・グロッシュ博士
それはとても心を動かされた瞬間でした。ソビエトは当時からこのような記録を取り続けていたことに本当に驚きました。このカルテを基に、死の灰の脅威を何としても解明したいと思ったのです。
この結果に大変驚きました。なぜなら、がんのリスクは、広島、長崎と同じ程度だろうと思っていたからです。しかし、結果は明らかに高くなりました。このことは、死の灰による被ばくが、瞬間的な被ばくと比べて、長期的に見れば、がんのリスクを高めていることを物語っているのです。
がんのリスクが高くなったのは、外からの被ばくだけではないからです。体の中からも被爆しているのです。体内に入った放射性物質ががんを引き起こしていると私は見ています。

広島大学 原爆放射線医科学研究所 放射線生物学 田中公夫博士
3年したら、減っていくような、どんどん減っていくわけですから、何年も経っているわけですから、核実験後。体の中に、プルトニウムとか、そういうものが残っていて、そこを血液が回っていきますので、回る度に被ばくするわけですね。内部被ばくがあるということも十分考えなくてはいけないと思います。

旧ソ連 生物物理学研究所 ワジーム・ロガチョフさん
大半の住民が内部被ばくをしていました。食べ物の中でも、特に乳製品の影響が大きいことがわかりました。核戦争が起きた時に備えて、ソビエトは、内部被ばくをはじめとする様々なデータを蓄積しておかなければならなかったのです。

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小僧に中、少佐、あるいは大佐ぐらいの小僧に、そういうことをやらせるという制度を作った

2009年8月9日放送 NHK総合 NHKスペシャル

日本海軍 400時間の証言 第1回 開戦 海軍あって国家なし

本当にやれるのかどうかということを徹底的に突き止めて、ある程度のリスクは冒すのは、これは当然ですけれども、軍令部に勤務されたり、海軍省に勤務された偉い方がおられる。十分、日本の作戦計画の根本というのはご承知のはずであるけれども、それを本当に検討されずに、どんどん勢いに流されていったと。

なぜ、あんたは戦争に賛成するような態度を取られるのかと。海軍が戦争はできないと反対したら、右翼や陸軍が、これに対して内乱を起こすというんですよ。内乱を起こすと、人数上、海軍はかなわんから、何カ月後には鎮定されて、結局、そういう連中の右翼の内閣が出来て、時期を失して、日本として不利な時期に戦争をやらなきゃならんということになって、どうせ戦争をやらなきゃならんというなら、少しでも勝ち目がある間にやるべきだというのが僕の考えだと、そう言われましたからね。

言い過ぎかも知らんけれども、もう少し皇室に対する、皇族に対する考えというのを、もう少しあるブレーキをかけるような空気がなかったのを甚だ遺憾に思うのであります。

現情勢下において帝国海軍の執るべき態度、という文章を作っております。要するに、燃料も何とかなります。船も何とかなります。要するに、戦争にむちゃくちゃに持っていくような作文を作っているわけです、これは。

強引に印判が。次長がハンコを押さないと言ったら、次長をすっぽかして、総長に持って行ってハンコを押す。一部の人は、陸軍と通謀して、政治を弄ぶことに快感を感じていた。いわゆる、小僧に中、少佐、あるいは大佐ぐらいの小僧に、そういうことをやらせるという制度を作った。これに問題がある。

連合艦隊長官の意見に対しては、極めて反論して、頑張ったんですから。それだけでも、総長が、山本がそういうならやらせてみようじゃないかというようなところでもって、決めちゃったんですよ。真珠湾作戦が成功したもんですから、そうか、山本にやらせてみようというようなことで決めちまったと。極めて残念なことだと思うんですが、わしなんか、それでもって、泣いちゃったんですよ。こりゃ、だめだと。ミッドウェー作戦やったら、大変だということで、わしは泣いちゃったんです。そういうことだったんです。

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この発見は、クレオパトラの残酷な一面を新たに明らかにしたのです

2009年8月2日放送 NHK総合 NHKスペシャル

エジプト発掘 第3集 クレオパトラ 妹の墓が語る悲劇

モントクレア州立大学 プルーデンス・ジョーンズ博士
アルシノエがもう少し長く女王の座にいたら、事態は大きく変わり、私達は女王アルシノエを語ることになっていたでしょう。これは大変な発見です。クレオパトラと血の繋がった人が初めて発掘されたのですから。
アルシノエは自ら軍隊を指揮し、クレオパトラに対抗しました。エジプト人たちは、クレオパトラに変わり、彼女を女王と認めたのです。
アルテミス神殿は女神アルテミスを祭った聖地でした。アルシノエは政治的にも、宗教的にも、保護されることになりました。彼女にとって、ここは安全を意味していたのです。
これまで、クレオパトラが妹を殺害したということは、歴史資料に書かれた記述でしかありませんでした。今回の分析でわかった事実は、この事件が実際にあったことの物的証拠となります。この発見は、クレオパトラの残酷な一面を新たに明らかにしたのです。

ウィーン医科大学 ファビアン・カンツ博士
当時の154センチは大きい方だといえます。骨の太さはその人の体重によって左右されます。骨は常に変化する組織で、体重が重く、骨に負荷がかかれば、骨もより太くなるのですが、見たところ、この骨は大変細く、華奢です。ですから、アルシノエはスラリとしたスタイルだったと考えられます。
骨は完全に成長していませんでした。彼女はまだ成長段階にあったことを示しています。
骨に残った成長板をくまなく調べると、彼女が死んだ年齢は15歳から17歳の時だったと考えられます。
一般的な古代の人のX線写真です。若くして死んだほとんどの人の骨にはハリス線が見られます。
骨には病気やけがで死んだ痕跡はありませんでした。彼女は突然死んでいます。殺害された可能性があります。
即効性の毒では、骨に痕跡は残りません。若い女性が殺される場合、毒殺だった可能性が最も高いと思います。

イギリス スコットランド ダーディー大学 解剖・人物同定センター キャロライン・ウィルキンソン博士
目と目の間の鼻のつけ根がとても高いです。これは、ヨーロッパ系の人に見られる特徴です。
この頭がい骨は後頭部から額までがとても長い形をしています。これは、アフリカの古代エジプト人に見られる特徴です。
長い頭はアフリカ系の特徴、高い鼻の付け根はヨーロッパ系の特徴です。彼女は両方の特徴を受け継いだ混血に違いありません。

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永遠の命を夢見た古代エジプト人への最大の仕打ちです

2009年7月26日放送 NHK総合 NHKスペシャル

エジプト発掘 第2集 ツタンカーメン 王妃の墓の呪い

考古学者 ハワード・カーターさん
私はとても興奮している。信じられないものを見つけてしまった。
それは今も昔も変わらぬ夫婦の愛のあかしだった。あらゆる黄金のまばゆさよりも、枯れた花の方が美しい。

エジプト考古庁 モンスール・ボライクさん
KV63にあった二つの黄金の棺はツタンカーメンのものと極めて似ています。そう考えると、KV63はアンケセナーメンのものとなります。この墓は、ツタンカーメン一族の歴史を明らかにするはずです。
これは明らかに意図的な行為です。破壊の手は一族にまで及んでいたのです。人々の恨みをかったツタンカーメン一族はまさに呪われた一族だったのです。

KV63調査隊長 オットー・シャーデン博士
埋葬者は名前を削られた上に、ミイラまで奪われていました。永遠の命を夢見た古代エジプト人への最大の仕打ちです。私たちは、そこに歴史に翻弄された人間の悲劇を垣間見ることができるのです。

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失敗のない資本主義は希望のない宗教のようなものです

2009年7月20日放送 NHK総合 NHKスペシャル

マネー資本主義 最終回 危機を繰り返さないために

科学者 レイ・カーツワイルさん
金融危機の原因は、金融工学にあると考えるのは間違えです。テクノロジーは私たちにデリバティブのような便利な道具を生み出してくれました。問題は人間です。レバレッジをコントロールする的確な判断ができなかったのです。テクノロジーはもろ刃の剣です。人類は、火を使い始めて以来、もっとクリエイティブに、もっと生産的にと利用する一方で、社会を破壊するためにも使ってきました。今回の危機は、人間が技術の悪い面を引き出してしまったのです。テクノロジーが進化していくことは、資本主義が豊さを目指す限り、止めることはできないのです。

東京大学名誉教授 宇沢弘文さん
人々の心が完全に壊されている。そして、悪魔のような金融工学を使って儲けようと。金融工学というのは、基本的にはすべてを確率的な現象として捉えるですね。あたかもさいころを振っているような形で処理して、それぞれ違ったさいころを持っているわけですね。サブプライムローンとか、いろんな金融商品。それをうまく組み合わせて、いかにも何か格好がつくような形で、難しい数学を使うんですよね。全く根拠のない数学をね。数字で幸せを測るなんて、そんなうまいことできませんよ。よく考えてみると、経済学の原点は人間で、人間で一番大事なのは実は心なんだね。

ハーバード大学教授 マイケル・サンデルさん
金融業界に就職した教え子には、倫理に反しない限り、儲けるという行動を責めないと言っています。アグレッシブに利益を得ようとする努力を私は責めません。なぜなら、それが金融市場なのですから。資本主義社会では、市場は利益主義の場所です。最大の利益を生むことが市場の使命です。特に、レバレッジを膨らませ、少ない資金で最大の利益を生み出そうとすることは、金融市場の自然の姿で、どうしようもないのです。問題となるのは、政府の規制から逸脱し、リスクを顧みない行動を取った時です。この金融危機は、市場がもともと持つ弱点と愚かさを曝け出しました。今こそ、市場の役割を改めて考え直すチャンスです。過去30年間、我々は市場にしばりつけられ、市場の約束するものすべての奴隷になってしまいました。私達は市場に限界について議論し、考えるべきです。

例えば、市場主義は今や教育現場をも覆い始めています。ニューヨーク市では、全国テストで高得点を取ると、生徒がお金をもらえるという学校がいくつかあります。指導した教師にまで現金を支給、あるいはボーナスが出るというのです。消費者としては、制限のない自由な市場は効率をよくし、繁栄をもたらしますから、とても魅力がありますよね。しかし、社会の一員である市民として考えてみてください。市場が境界線を乗り越え、教育や社会保障にまで影響したら、物欲そのものはリミットを超えない限り、そして、目的がちゃんとあるならば、問題はありません。しかし、経済成長だけが社会の目的になってしまったら、大変なことになります。社会はめちゃくちゃになりますよ。過去数10年、我々はそういう方向に流れてしまいました。今、我々がすべきことは、市場に支配されないしっかりとした社会基盤、公共性を再構築することです。そうすれば、市場は人々の生活をよくするために存在し続けるでしょう。

ヘッジファンド社長 ジム・チャノスさん
資本主義が富を均等に配分することは決してありません。資本主義がみんなに与えるのは、富を得るためのチャンスだけです。ですから、人よりも富を得るためには、素晴らしいアイデアを考え出したり、誰よりも努力をすることが必要なのです。不平等になるのは当たり前です。これに対して、平等な分配を掲げた社会主義が上手くいかなかったのは、歴史が証明しています。それは、人間の能力はそれぞれ異なるのだという事実を無視したからです。資本主義は徹底した自由競争の上にしか成り立ちません。例えば、銀行など金融機関が問題を起こしたら、どうすべきでしょうか。政府が介入し、公的資金を注入するなら、政府は経営陣を解雇し、ボーナスなど、支払うべきではありません。市場の原理とは、そういうものです。普段は資本主義で、問題が起きると社会主義というシステムは、いずれ息詰まると思います。なぜなら、問題を解決することを先へ、先の世代へと将来に送っているにすぎないからです。いつかは痛い目に遭います。失敗のない資本主義は希望のない宗教のようなものです。お金を得ようとするなら、傷を負うことは覚悟しなければならないのです。

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モンスターがあまりにも魅力的だったためなのか、突然化けてしまったのです

2009年7月19日放送 NHK総合 NHKスペシャル

マネー資本主義 第4回 ウォール街のモンスター 金融工学はなぜ暴走したのか

マイク・オシンスキーさん
なぜ、そういう人たちが普通より高い金利を払えるんだ?と聞いたら、そんなの関係ないさ、と投資銀行の人は言った。住宅価格が上がっている限り、家を差し押さえて、売れば問題ないってね。
放射能だよ、象徴しているだろう。誰もが知っていたよ、極めて危ないということを。

元JPモルガン テリー・デュホンさん
住宅ローンが5万人分あったとして、破産する人の確率は?家のローンが重くなりすぎたり、家が売れなくなる人の確率は?誰かが破産した時、その影響を受けるかといった関係性も把握しなければなりません。しかし、限られたデータしかなく、とても難しかったのです。社内で大議論をした末、それ以降、やめることにしました。
まさに逆転現象でした。投資家のほうから銀行にやってきて、これがほしい、これがほしいというから、銀行は必死でリスクをかき集めるようになりました。これがサブプライムの発行を後押ししました。リスクを引き受けてくれる人がいくらでもいたわけですから。
何と言えばいいのか、とても止められるような状況ではありませんでした。列車がやってくる線路に立っているようなものなのに。
結局、モンスターを産んでいたのかもしれません。それがあまりにも魅力的だったためなのか、突然化けてしまったのです。

元ベアー・スターンズ アイラ・ワグナーさん
2005年ごろから住宅ローン分野に投資したい人が増え過ぎ、証券化商品だけでは、需要に応えられなくなったため、人々はそのリスクの保証人になることで、収入を得ようとしたのです。

元AIG幹部 デービッド・モーデカイさん
保険業界が引き受けたのはCDSのうち、最も安全な部分でしたからね。実際、損失を被る確率があまりにも低いために、CDSの保証料はほとんどただでもらえるお金だと思っていました。

元ムーディーズ ゲーリー・ウィットさん
おきてもいない住宅価格の暴落を格付けに組み込むには、確信が持てるだけの証拠が要ります。証拠なしにそんなことをすれば、数100億円のビジネスを棒に振るのです。私たちの仕事は、ヘッジファンドのように、未来を推測することではないのです。

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内部トンネルは必ずあるに違いないからです

2009年7月5日放送 NHK総合 NHKスペシャル

エジプト発掘 第1集 ピラミッド 隠された回廊の謎

建築家 ジャン・ピエール・ウータンさん
ピラミッドに残る不思議な痕跡から、私が思いついたのが、内部トンネル説です。ピラミッドの中に、トンネルが作られ、それを利用して、石を運んだのではないかと考えたのです。

私がこのアイデアを思い付いたのは、エッフェル塔にあるエレベーターからでした。釣り合い錘があると、人を乗せた籠を少ない力で上下させることができます。この原理を使えば、60トンの石を運び上げることができるのではないかと思ったのです。

トンネルが見えなかったのは、古代エジプトの人々が入り口を石で塞いでしまったからだと考えています。私は今後もピラミッドの謎に挑んでいきます。内部トンネルは必ずあるに違いないからです。

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