2009年10月24日放送 NHK総合 ワンダー×ワンダー
ここまで来た月面基地計画
ロッキード・マーティン社 デイビッド・クラーク博士
月の砂の成分を調べると、40%以上が酸素です。だから、水素を加えると、砂の中に含まれている酸素と反応して、水ができるのです。
テキサス大学 中村吉雄 名誉教授
月と地球の大きな違いは、水があるかないかということです。水がありますと、地震のエネルギーが水のエネルギーに変わってしまう。地震そのものが割合早く減少するわけです。月の場合は、全然水がありませんから、いつまでも地震波として伝わって、それがあちこち反射してきて、同じ場所にいても、いつまでも揺れている。
NASA月面観測チーム ロブ・サッグス博士
月には大気がないので、飛び出した石や砂は、速度が落ちることなく、遠くまで飛んでいきます。ですから、隕石が衝突した場所から離れていても安心できません。飛び出した石や砂が宇宙飛行士にぶつかったり、基地や宇宙船に当たるととても危険なのです。
NASA月面利用プロジェクト ジェリー・サンダース博士
月面基地を決める上で重要なのは、太陽電池で安定してエネルギーが得られることです。1年を通して、最も日照時間が長いところを選ぼうとしています。
南極には、1年の大半、太陽の光があたり続ける場所があります。そのため、太陽光発電で1年中、電気を作ることができます。つまり、南極であれば、月面での滞在が比較的容易にできるのです。
NASA水探査プロジェクト アンソニー・コラプリート博士
衝突の際に飛び散ったちりは、角度が悪く、見えなかったのかもしれません。水があったのかどうかは、今は言うことができませんが、水の有無を分析するのに必要なデータは得ることができました。
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